その手で引き金を引け!!
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第五章 黒トリガー
第四話 早い緊急脱出
シナリオは変えちゃいけないと思うよ?
だけど、身の安全ほど大切かな?
いや、ないな。
私一番大事。
大事!
「さてさて、迅、嵐山隊VS A級1、2、3位。
私はいつ、乱入しようかな。」
そうそう。
私は乱入役として遠目で見てます。
一応ばとらないと、城戸司令がうるさい。
・・・タイミング計ってたら、まさかの事態なんてないよね?
・・・・・・!?
うわ、予想より早く緊急脱出したよ皆さん。
これ、行かなきゃダメだ!!
「迅、私が相手よ!!」
「慌てて来たよね?
視えてたけど。出来れば来ないでほしいな~」
「いやー、私にも安全がありまして。
出来れば負けてほしいな~」
「いや、今からおれが負けても、黒トリガーは取りにいけないよ」
確かに。
こちらの戦力はないわけだし。
き、きくっちーのパーフェクト首ちょんぱ見たから、今日はOK!!
「でも、戦わないと城戸司令うるさいんだ。
歳かな?」
「・・・それ、本人に言うなよ?」
私は笑いながら弧月を抜く。
あちらもはじめから風刃を使う訳だから、本気ださなきゃ。
風刃のリロードは長め。
斬撃の軌道は分かりやすい。だけど、油断したら終わる。
迅がガレージに誘っても入る気はない。
風刃は近づけばただのブレードという太刀川の意見は正しい。
しかも空中じゃあ使えない。
正直、デメリットが多い。
「変化炸裂弾!!」
「そう来たか・・・!!」
うるさい、視えてるくせに。
黙りなさいよ。
(弾がおれを囲った・・・
弾一つ一つに弾道を引いたのか。
どこに逃げようかな)
弾の間をすり抜け、変化炸裂弾の籠から抜け出した迅。
お返しといわんばかりに攻撃をしてきた。
風刃の斬撃を全て利用した!?
空中しか逃げ場がない。
・・・!?忘れていた。
空中に出たらヤバいんじゃあ・・・
『戦闘体活動限界 緊急脱出』
さとけん!!
・・・変化弾!!
~~~~
あらら、はじめから戦う気はないとはいえ、まさか今、緊急脱出か。
はぁ、如月ちゃんは相変わらずだな。
まあ分かっていたんだろうな、おれを倒しちゃいけないって。
だからって今、あの緊急脱出は・・・
~~~~
クソが。
あの緊急脱出は癪にさわる。
「三上ちゃん、さとけんに当たった!?
変化弾当たった!?」
「残念だけど」
「・・・・・・当真×佐鳥」
「それ、恨みにはなってないけど」
あぁ、いちゃいちゃしてろよ、バーカ。
「なんで負けてきたの」
「おい」
「今までで早い緊急脱出だったな」
風間さん、酷くない?
歌川くんは優しいわね、ありがとう。
「三上ちゃん、今度風間さんと菊地原の感覚ONにしておいて。
斬るから。」
「OK、わかった。」
ありがとう、三上ちゃん。
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