詩
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星々に問う
ぱしっ、と夜風に頬を打たれ
私は自分を取り戻した
きらきらと光る世界の中で
はっと息を呑み込んで
ぱちっ、と雨が眼鏡を濡らし
灰色が世界を覆い始めた
私は世界へ手を伸ばし
灰色へと抗った
ああ、これほど美しい世界の存在に
どうして私は気付けなかったのだ?
この目はあらゆるものを見てきたのに
どうして私は気付けなかったのだ!
灰色の澱みよ もう少し空を見せてくれ
大人たちが沈んでいった数字の大海に
私は肩まで浸かってしまっているのだ
もがいて上を目指しても
足を時間の鎖に繋がれてしまっているのだ…
この世界に存在する 全ての星々に問う!
希望や夢のかたまりである諸君らの輝きは
なぜ我々にはこうも眩しいのか?
なぜ我々にはこうも掴めないのか?
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