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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第三十五話 小栗大尉!弱虫ペダルは面白い!!その三

「そこに水原茂さんがシベリアから戻ってな」
「読売新聞上層部でも色々話があったらしいな」
「それで巨人の総監督に祭り上げられて」
「何もしないのに嫌気がさして西鉄に入ったんだよ」
「それでな」
「あの人巨人を出たんだよ」
「何かドロドロしてるわね」
 瞬が聞いてもだ。
「その辺りの事情は」
「人の世界は何処でもドロドロしてるだろ」
「生臭いものだろ」
「そういうのも人間なんだよ」
「人間は美醜が併せ持たれてるんだよ」
 それが人の世界だというのだ。
「この作品教育番組だからな」
「そういうこともしっかりと説明されるんだよ」
「で、作者は旧近鉄ファンでな」
「江夏の二十一球もトラウマなんだよ」
「あと酔って電車に乗っていてゲロ吐きかけられたりな」
「全裸の友人に頭にチョンマゲってされたのもトラウマだぜ」
 今でもはっきり覚えていることだ。
「スズメバチに二十数カ所刺されたこと、その裏電EX」
「ハードスカトロの本を間違えて読んだこともだよ」
「右向け左って漫画の主人公の名前が坂田でな」
「そいつがインキンを移された話もトラウマだぜ」
「えぐいトラウマばかりね」
 瞬が見てもだ。
「下品なのが多いし」
「ああ、ハードスカトロなんてここじゃ書けないからな」
「あまりにもえぐくてな」
「田亀先生の黒バージョンもえぐいけれどな」
「SMなんてものじゃないからな」
 興味のある方は覚悟を決めての読書をお勧めする。
「田亀先生の本気はえぐいぜ」
「花とゆめも奇麗なの想像するなよ」
「そんなの想像して読んだら失明するぜ」
「実際作者もトラウマになってるからな」
「裏電EXから田亀先生読みだしてな」
「そっから黒バージョンの先生も知って絶望したんだよ」
 白バージョンで俺の先生である、この作品もそれなりの覚悟を以て読むべき作品であるが黒バージョンはそんなものではない。
「黒にも手を出してな」
「トラウマ持ったんだよ」
「もっとも裏電にあった夢みたい、はもっと凄くてな」
「それでトラウマになったんだよ」
「作者はこの作品からブリーフが怖くなったんだ」
「はじめて見ちゃった、先生の白いブリーフ」
 この台詞を読んだ時点で止めておくべきだった。
「最後まで読んでな」
「そこでトラウマ完成だ」
「これ読んでる読者も田亀先生は覚悟して読めよ」
「夢みたい、見つけても同じだぞ」
 夢みたい、今先生に抱かれてるはりんという人が描いた作品である。
「ボーイズラブの幻想なんか吹き飛ぶからな」
「そんなのは架空だ!」
「現実は田亀先生だ!」
「それでも愛なんだ!」
 田亀先生も愛を描かれている、このことは紛れもない事実だ。作者は同性愛は趣味ではないが否定することはしない、そこにある愛も。
「表現の自由!」
「ホモは否定しないぜ!」
「ネタにはしててもな!」
「ただトラウマになる!」
「それは覚悟しろよ!」
「慣れない人はな!」
「そのことはわかったけれど」
 それでもとだ、瞬は騒ぐ二人に問うた。
「ちょっといい?」
「?何だよ」
「まだいたのかよ」
「何だでもまだじゃないわよ」
 瞬は二人にクールな目で返した。 
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