ソードアート・オンライン死を喰らう者と絶対なる剣士
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6月夜の黒猫団
2023年6月12 27層迷宮区
西風の旅団を作ってから4ヶ月はたったころ……最前線は28層を突破していた。俺、アスナ、ユウキの三人で一月半で11層だと考えれば、かなり攻略ペースは遅い……それは、俺達《西風の旅団》が攻略に参加していなかったからだ。逆に言えば三人そこらで攻略組の倍の速さで攻略できると言うことになる
そして、俺とユウキ、アスナはマカ、ソウル、サクヤ、コタと別行動で27層の迷宮区に居た
「ねぇ、ソウ君。あのパーティーの真っ黒の人……キリト君じゃないかな?」
一狩り終えた俺達はのんびりと迷宮区内を歩いているとアスナがキリトらしきプレイヤーがいる五人のパーティーを見つけた
「確かにキリトだな……?…なぁ、ユウキ、アスナ………あんな所に隠し部屋なんてあったか?」
パーティーの一人が隠し部屋を見つけだしてパーティー全員で中に入っていくが………俺達がマッピングしたときにはなかった隠し部屋に入っていった
「無かったはずだよね、ユウキちゃん」
「うん、無かったはずだよ」
嫌な予感しかしないな……
その予感が的中し誰も出てこない内に隠し部屋の扉がいきよいよくしまる。
「トラップだ!二人とも行くよ!」
「「うん(了解)!!」」
俺達三人はトラップだと気づいて直ぐに隠し部屋のところに走る。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
扉を《魔女狩り》で吹き飛ばして中に入るとModだらけで五人中、三人の姿が消えていた……二人残っていることは転移結晶を使っていないのは明ら……転移してないとするとどうなったか……それはヒットポイントゼロとなり死んだ事を意味していた
「アスナは女の子を!ユウキは俺と一緒にModの殲滅!」
「「了解!」」
アスナは少女の周りのModを瞬殺して少女にPOTを渡して回復させる
俺とユウキはで続けるModを蹴散らしていく
「アスナ!その子をキリトに預けて加勢頼む!キリト!なにぼさっとしている!」
「了解!キリト君、この子お願い」
「…ぁ……あ」
キリトの様子はおかしかった
「キリト君しっかりして!君がこの子を守るの!」
「ッ……わ、わかった」
アスナの活で正気を取り戻したキリトは少女を守るように前に立ち、アスナは前に来て加勢する
ものの数分でトラップのアラームが鳴り止み、Modがホップしなくなる。
「ふぅ~二人ともお疲れ」
俺は一息ついてから二人に声をかける
「ソウ、もお疲れ」
「ソウ君もお疲れ様」
二人は剣をしまって歩いてくる
「ごめん……助かった」
二人の後にキリトと少女が歩いてきた
「気にするな……だが、キリトこんな所でなにやってんだ?」
「それは……」
キリトは口ごもる
「まあ、お前のことだから俺には関係無いが少しは俺達を頼ってくれよな?パーティーを組んだ仲だろ?」
「すまない」
今度はキリトの後ろの少女が前に出てくる
「助けてくださりありがとうございます。私、サチっていいます。」
「俺はソウ。西風の旅団の団長をやっている」
「ボクはユウキ、一応西風の旅団の副団長だよ」
「私はアスナ、西風の旅団の団長補佐兼副団長補佐です」
俺達三人の自己紹介にサチさんは驚いていた
「《西風の旅団》……噂で聞いたことがあります……七人の最強ギルドって」
「そういえばそんな噂もあったな……それはそうとキリトと君は帰った方がいいだろう」
「うん……そうだな……」
「うん…そうだね」
俺達三人とキリト、サチさんは11層《タフト》に転移した
「ケイタ、戻ったよ……あれ居ない」
第11層《タフト》の月夜の黒猫団が使っている宿舎に着いたのだがリーダーの《ケイタ》って言うプレイヤーは居ない
「もう帰ってきていてもおかしくないはずだが……メッセージを……!?」
キリトがケイタにメッセージを飛ばそうとするがウィンドウを開いたキリトは何かに驚いていた
「ケイタの名前が無い……」
フレンドリストにケイタの名前が無く、サチさんも見てみるがサチさんのからもケイタの名前が無かった
「フレンドリストから名前が消えるのは…………アカウントが無くなるとおなじだから……ケイタって言う人はもう……」
どのゲームでもフレンドリストから名前が消えると言うことはアカウントがなくなったと言うこと、たがこのアインクラットでのアカウント消失は死その物に繋がっている……だから、ケイタの名前が無いのはケイタが何らかの理由で死んだことを意味していた
「そんな……なんで……ケイタまで…」
サチさんは泣き出してしまう……無理もない同じギルドのメンバーが自分とキリト以外死んだらこうなって当たり前だ……それにサチさんは戦うには向いてない、優しい少女だ……泣いてしまうのは当然だと思う
「サチ……すまない」
キリトはそう言って宿舎から出て行った
「キリト君!」
アスナが出て行ったキリトを追いかけようとする
「おうな!」
俺はアスナを呼び止める
「なんで!?ソウ君もキリト君のこと心配じゃないの!?」
「だからこそだ、今はそっとしておけ。大丈夫、キリトは死ぬような奴じゃない。生き返させる方法でも探すかもな………それとサチさんすまない……俺がもっと早く助けにいけてたら三人は死ななかったもしれないのに…」
サチさんは泣きながらも首を横に振る
「ソウ達やキリトの所為じゃないよ……私達が自信過剰になってただけ…………ねぇ、ソウ、お願いがあるの」
「お願い?僕が叶えられる願いなら答えてあげるよ」
サチさんは涙を拭き立ち上がる
「私を……《西風の旅団》に入れて欲しい……私じゃあ、なにもできないかもしれないけど……お願い」
サチさんの目は……本気だ……
「わかった…………君を《西風の旅団》に入団させるよ……それと…君は何もできなく無い…これから強くなっていけばいい」
「ありがとう」
こうして西風の旅団にサチが加わることになった
続く
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