SAO~脇役(?)の異世界日誌~
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第二話 第一層ボス攻略戦
前書き
どうも、ゆっくり雪です。
プロローグと第一話を読んで下さった方、ありがとうございました。自分で読み返しましたが
短すぎるかも···今後は長くなるよう頑張ります。
「ハァイッ!じゃあそろそろ初めさせてもらいまーす!」
どうもこんにちは。ジョセフだ。俺とキリトはアインクラッド第一層「トールバーナ」に来ている。
すでにこのデスゲームが開始してから1ヶ月が経ち犠牲者は二千人にまで増えた。その中のかなりの数が元βテスターらしい。
「俺の名前はディアベル!職業は気持ち的に"騎士(ナイト)"やってます!」
このディアベルという人のパーティーが第一層のボス部屋を発見したんだと。俺はずっとレベリングしてたから
知らんが。レベリングのおかげで今の俺のレベルは13だ。安全マージンは層+10らしいので充分だろう。
「ボスは···」「ちょお待ってんか!」
ディアベルの話を遮ったのはトゲトゲ頭の小男だった。
「ナイトはん。ボス戦の前にこれだけは言わせてもらわんと仲間ごっこはでけへんな。」
なんのこっ茶。
「どうぞ。」
「わいはキバオウってモンや。こん中にもおるはずやで、1人か、二人、全プレイヤーに詫びいれなあかんやつらが!」
キバオウの言い分はこうだ。1ヶ月で2千人が死んだのはβテスターが自分達ビギナーを置いてきぼりにしてテスターだけが情報を独占したせいだ。だからβテスターは自分が持っている情報、金、アイテム等----つまり賠償を寄越せ、ということだ。···さすがにそれは勝手過ぎるんじゃないか?さっきも言ったが死んだ犠牲者の中にはかなりの数のβテスターがいる。更に言うと一層では元βテスターの情報屋"鼠のアルゴ"が攻略本を無料配布した。つまり情報は誰にでも有った。···まぁ目立つの嫌だから言わないけど。誰か変わりに言ってくれ。
「発言、良いか。」
-----とか思ってたらスキンヘッドの斧使い(エギルと言うらしい)が言ってくれた。アザっす。
エギルとディアベルがキバオウを論破した後ボスの"イルファング·ザ·コボルトロード"の説明があったがそれはすでにキリトに聞いたのでカット。
「なぁキリト、さっきから何起こってんだよ。」
「これが怒らずにいられるか!アルゴの奴あの攻略本俺に500コルも払わせたんだぞ!何だよ無料配布って!」
「ま、まぁ落ち着けって。俺も無料でもらったけど。」
「うがー!この裏切り者!」
「それでは七人一組のパーティーを作って下さい!」
そんな話をしているとディアベルが皆に呼び掛けた。ってかヤバい。ここに集まった人は確か45人。早く組まねぇと余り物になっちまう!
「キリト!誰か連れて来い!」
「えぇっ!?いやあの」
「ああもうこのコミュ症!」
キリトを罵りながら周りを見渡すが他の人達はもう組みおわっていた。\(^0^)“オワタ
「クソッ!あぶれた!」
「あんたもあぶれたのか?じゃあ俺達と組んでくれよ。」
「···わかった。」
「(*<>*)」
「どうしたジョセフ鳩がロケットランチャー食らった様な顔(文字)して。」
「いやそれ粉々だから。いやまさかコミュ症のキリトが人に話しかけられるとは」
「いや俺コミュ症じゃ無いからな!?」
「···そうなの?」
「ちげえええええ!」
そんなこんなで俺とキリト、後フードを被った少女アスナでパーティーを組んだ。まぁおまけパーティーだから取り巻きの片付け約なんだけどね!悲しく何か無いぜ?あれおかしいな目からハイドロポンプが
「あんたアスナってのか、俺はジョセフ。よろしくな!」
「俺はキリトだ、よろしく。」
「··よろしく」
こうして必殺片付け人(仮)が結成されましたとさでめたしでめたし。
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翌日
一層の迷宮区を突破した俺達ボス攻略隊はボス部屋の前にいる。
「俺から言うことは一つだ。····勝とうぜ!」
「「「おうッ!!」」」
ディアベルが言い俺達が答えた。良いリーダーだねぇ。
「行くぞッ!」
ギィィィ
ディアベルが扉を開けボス戦が始まった。
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「スイッチッ!」
キリトが取り巻きの"ルインコボルト·センチネル"の武器を武器弾き(パリィ)した隙にアスナが叫んで前出た。
「ハァッ!」 ドシュッ
放たれた細剣下位単発ソードスキル"リニアー"は寸分違わずセンチネルの首を貫く。だが相手のHPは二割程残った。次は俺の番だ。
「スイッチッ!」
そう告げ前に出る。攻撃された後で動けないセンチネルに放つのは片手直剣単発ソードスキル"バーチカル"。
「オラァッ!」 ズバッ!
センチネルの体に命中した"バーチカル"は相手のHPを吹き飛ばし体を爆散させた。
「GJ」
「そいつはどうも。」
俺は能力値構成を筋力;敏捷値=2;8にしているので大体筋力値優勢のこのメンバーの中ではトップクラスの速さだ。当然武器の振りも速くなる。なのでまずキリトが敵の攻撃をパリィ→アスナが相手の弱点にソードスキル→俺が相手の硬直が溶ける前に攻撃、の繰り返しでセンチネルを倒して来た。
「今ので最後だな?」
「あぁ。ボスの方はどうなってる?」
「えーっと、結構順調だな。もうすぐ最後の一本だ。」
「うっし!んじゃいっちょ加勢と行こうかキリト、アスナ!」
「「了解!」」
それにしても皆ボス攻略に来てるだけあってやるねぇ。ディアベルの指示のお陰でもあるんだが。···とか何とか言ってる内にコボルトロードのHPがついに後一本に突入した。
「皆下がれ!」
ディアベルが叫んだ。何でだ?そこは一斉攻撃でやっちまおうよ。横を走るキリトも困惑した表情を浮かべている。
そしてコボルトロードは自分の斧を投げ捨て背中の鞘から曲刀を引き抜いた、だけど何か形がおかしい。まるで"刀"のような····。
「ディアベル!ダメだッ!下がれッ!」
次の瞬間ソードスキルの光を纏った"野太刀"がディアベルを吹き飛ばした。
「おい嘘だろ!?」
咄嗟のことに足が動かず出遅れた。キリトがディアベルの下へ走るがもう遅かった。
(グオオオオオオオッ!)
コボルトロードが刀単発ソードスキル"浮舟"を放ちイエローゾーンに入っていたディアベルのHPは無慈悲に刈り取られた。
「クソッ!」
俺は震える足にむちを打ち駆け出す。そして技後硬直(ディレイ)で動けないコボルトロードに片手直剣二連撃ソードスキル"バーチカル·アーク"を放った。
「オオラァッ!」
だが元々敏捷値優先の俺の能力値では完全ブーストしても4割削るのがやっとだ。ましてや相手はボス。HPは3割も減らなかった。
(グオオッ!)
そして目の前で動けない相手をコボルトロードが見逃す筈もなく-----
「ッッッ!」
再び放たれた"浮舟"が俺の体を吹き飛ばし体に鈍い痛みが走った。
「ジョセフ!大丈夫か!?」
「ああ。ちょっと油断しちまった。」
着地した先でポーションを飲んでいるとキリトが駆け寄ってきた。HPはイエローゾーンに入っていた。追撃されてたら不味かったな。今はショックから立ち直った人達が戦っている。だが初めて見る刀スキル相手にいつまで持つやら。
「キリト。お前はあの刀スキル見たことあるか?」
「ああ。だけどβテストではここより上の層でしか出ない筈だ!」
「つまりβテストと内容が変わってるってことか!?」
だとしたらまずい。βテスターでも知らないなら俺たちビギナーはどうしようもない!···まぁこの問題は第六層で
必ずぶち当たることだったんだが。
「言ってても仕方ない!今は奴を倒すぞ!」
「あぁ!手順はセンチネルと同じだ!俺が弾くからその隙にアスナとジョセフで攻撃してくれ!」
「「了解!」」
俺とアスナが答えて三人でコボルトロードに向かって突っ込みのと奴のソードスキルが戦っていたプレイヤーを吹き飛ばすのは同時だった。奴のHPはすでに四割まで減っている。ありがたい!
「オオオッ!」
ガキィンッ!
ディレイの解けたコボルトロードが刀を振り下ろすがキリトがさけびながらソードスキルで弾く。
「オラァッ!」
「ハアアァッ!」
スイッチした俺とアスナがそれぞれリニアーとバーチカル·アークを放つ。コボルトロードのHPが一割、二割、と減っていきそして-------
「うそ···でしょ。」
アスナが呟く。同感だ·····嘘だろ?
コボルトロードのHPは少し··本ッッッッ当に少しだけ残っていた。そしてこちらに向き直ったコボルトロードは
ディレイで動けない俺達にさっき使っていた範囲ソードスキルの構えを取る。間違いなく直撃コースだ。
「オオオオオオッ!」
諦めかけていた俺の耳にキリトの叫び声が響いた。見るとキリトが片手直剣突進ソードスキル"ソニックリープ"を放っていた。····いや、あの、どうやったらあの体勢からソードスキル撃てるんだよ。
まぁそれはともかくキリトのソニックリープは相手のソードスキルより先に命中し、無事イルファング·ザ·コボルトロードを倒した。
「危なかった···」
「全くだ。」
こうして第一層ボス攻略戦は幕を閉じ「なんでやっ!」
···無かった。
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後書き
今回は前より長くなりました。お陰で指が痛い···。
そんなことはさておき次回は時を吹き飛ばしてオリジナルの20層ぐらいの話を入れたいと思います。
急にオリジナルなんて嫌な予感しかしないと思いますが次回もゆっくりして逝ってね←オイ
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