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第6話『この覚醒は極み』
前書き
一衣達は緑子との再開を喜んでいたが、ウリスと複製ダークライダーによる奇襲を受け、一衣と緑子はウリスの変身するソーサラーに倒されてしまう。
一衣達がウリスと戦っていた頃、ユキ達ルリグチームは─
「バトルしてくだしぃー!」
「すみませんね~。この子の為に、少々お付き合いお願いします。」
ちよりとエルドラが勝負を仕掛けて来ていた。
「別に私達は構わないけど、大丈夫なの?」
華代は了解するが、同時に心配する。
「大丈夫!ちより達はこの力でトップに立つんだって決めたんだもん。3対2でも勝てますし。」
ちよりは自信満々な態度をとり、とりあえず全員ちよりに付き合うことにした。
〝変身!〟
ダンスチーム〝レイドワイルド〟特設ダンスステージ
「まあ、読めていた結果ね。」
ユキはステージを見るなり、呆れる。
「さあ、行くよエルドラ!」
〈マツボックリ!ロック オン!ソイヤッ!マツボックリアームズ!一撃!イン ザ シャドウ!〉
「はいはい、解りました。」
〈ドォングリ!ロック オン!カモン!ドングリアームズ!NEVER GIVEUP!〉
ちよりは黒影に、エルドラはグリドンに変身する。
「やはりね。これくらいなら私一人で大丈夫よ。任せて。」
「ユキ、気を着けてね。」
タマはユキの心配をする中、ユキはベルデに変身する。
「あっちゃ~、なかなか凄いものを引き当てましたね。」
グリドンはベルデ相手に驚くことしかできなかった。
「それでも、ちよりには関係ないもんね!」
黒影は特に気にすること無くベルデに向かうが、
「愚作ね。」
〔CLEAR VENT〕
ベルデはクリアーベントを使い隠れる。更に、
〔HOLD VENT〕
ホールドベントで黒影を地道に攻撃する。その攻撃に対し黒影は痺れを切らす。
「卑怯者!ちゃんと姿を見せなさい!」
「仕方ないっすよ、ちより。ベルデは、一撃が大きく無い代わりに奇襲攻撃に長けたライダーっす。私達じゃ、勝ち目は薄いっす。」
「そんなのってあり!?」
「ユキさんは、元々がルリグなだけあって、戦いに慣れているとしか言えないっす。」
「悪いけど、そろそろ行くわよ。」
〔ADVENT〕
ベルデはカメレオンのミラーモンスター、バイオグリーザを召喚し、グリドンを攻撃する。
「結局、自分は攻撃に参加して無いし!」
「解ったわ。」
〔COPY VENT〕
ベルデは、コピーベントを使い、グリドンの姿をコピーする。
「喰らいなさい。」
グリドン(ベルデ)はドンカチで黒影を叩き、攻撃する。
「痛ッ!エルドラ、何やっているの!ちよりは味方でしょ!」
「このお馬鹿!そっちは化けた偽物っすよ!」
「はあ?」
「そろそろ頃合いね。」
黒影が勝手に困惑している中、ベルデはグリドンへのコピーを解除し、
〔FINAL VENT〕
ベルデはファイナルベントを発動し、バイオグリーザは舌を伸ばしベルデを宙吊りにし、ベルデは黒影を捕らえ、パイルドライバーを仕掛けるデスバニッシュを放つ。しかし、
「エルドラ、今よ!」
なんと、黒影はマツボックリロックシードを外しグリドンに投げ、グリドンもドングリロックシードを黒影に渡し、
〈ソイヤッ!ドングリアームズ!NEVER GIVEUP!〉
〈ソイヤッ!ドングリスパーキング!〉
黒影はドングリアームズにアームズチェンジし、ドングリアームズのアーマーを展開前の形に戻し回転させ、デスバニッシュのクリティカルヒットを回避する。そして、
「こっちの方が、本命っす!」
〈カモン!マツボックリスカッシュ!〉
マツボックリアームズにアームズチェンジしたグリドンがベルデに必殺技の影縫い突きを放ち、ベルデの胸部に直撃し、ベルデの変身が解除される。
「予想外だったわ。まさか互いのロックシードを取り換えるなんて。」
「でも、これで2対2でしょう。」
華代はユキを落ち着かせ、タマと二人で戦った。
翌日、二つのチームは結果を発表した。
「確かに、一衣の脱落は大きいわね。」
「それで、ちよりさん達は?」
「あの後私達であっさり倒したわ。まあ、ベルトは破壊していないから、また来るでしょうけど。」
「それじゃあ、今日はこの位で─」
「待って!」
るう子が解散しようとすると、伊緒奈が止め、るう子達に小型の端末機を渡した。
「伊緒奈さん、これは?」
「これは私が浦添グループの力を結集させて作った〝ライダーサーチャー〟。そのライダーの能力にあわせて、低級、中級、上級、超上級の四段階でマーク表示がでるわ。みんな、一回起動してみて?」
伊緒奈に言われ、全員ライダーサーチャーを起動させる。
「これ、私達のランクも表示されるの!?」
「ええ。この評価で行くとマッハは中級レベルみたいね。」
「伊緒奈さん、ありがとうございます!これで、全員別行動でも安心出来ます!それじゃあ、みんな、行動開始!」
るう子は少しでもウリスと繭の計画を砕く為に一人、作戦室から出て行く。
るう子が一人で歩いていると、ライダーサーチャーから反応が出る。
「この反応は、私と同じ中級レベルの反応!?」
るう子が驚いていると、晶が目の前にいた。
「るうるう、聞いたよぉ、なんでも、ひっとえー達負けちゃったんだって?まぁ、仕方ないよね~、だって雑魚いし、むしろ足手まといって感じ?」
晶はるう子を挑発する。
「許せない。一衣を馬鹿にしないで!こうなったら、晶さん!私と戦って!」
るう子の言葉に晶は目を光らせる。
「晶は元々それが目的だったから、好都合だけど。」
〝変身!〟
二人はヘルヘイムの森に跳ばされる。
ヘルヘイムの森では、鎧武カチドキアームズとザビーが戦っていた。
「しぶてぇなっ!」
ザビーは鎧武を殴るが、カチドキアームズの装甲は堅く、試合が変化することはなかったが、
「強い!これを、使ってみよう!」
鎧武は極ロックシードを取り出す。
〈フルーツバスケット!〉
そして、極ロックシードを戦極ドライバーにセットし、開錠する。
〈ロック オープン!極アームズ!大!大・大!大・大将軍!〉
カチドキアームズの装甲は四散し、銀の鎧の鎧武、極アームズにパワーアップする。その瞬間、ヘルヘイムの森にいた全てのインベスが現れ、鎧武の前に立て膝を付いて伏せる。
「みんな、力を貸して!」
鎧武の合図を待っていたかのごとく、インベス達は動き始める。ヘルヘイムの果実を食べて強化されたシカインベスがザビーを地面に叩きつけ、イノシシインベス達が突進する。
「ヤバい!キャストオフ!」
[cast off.change wasp!]
「クロックアップ!」
ザビーはライダーフォームに変身し、クロックアップして鎧武を攻撃しようとするが、
「待ちなさい!」
ローズアタッカーに乗ったファイズがクラックを出現させてザビーに突進した。ザビーはなんとか回避し、
「久し振りね。るう子、晶。」
「テメェ、ピルルクだな?」
「えっ?そうなの?」
「私は水嶋清衣、ピルルクよ。」
「今更何の用だよ?」
「そうね、罪滅ぼしって辺りかしら。るう子、私ならザビーに追いつける。隙を付いて一撃で倒して。」
[complete.start up.]
ファイズはアクセルフォームになりザビーに必殺技のアクセルクリムゾンスマッシュを放つ。
「まともに喰らえるかよ!?プットオン!」
ザビーは攻撃をガードするためにマスクドフォームに戻るが、
〈無双セイバー!火縄大橙DJ銃!〉
鎧武は無双セイバー大剣モードを用意し、
〈フルーツバスケット!一!十!百!千!万!億!兆!無量大数!イチゴチャージ!〉
必殺技の火縄大橙大連斬を放ち、ザビーゼクターを破壊。晶は変身が解除され落下。左腕と顔に傷が出来る。それを見て晶は怯えるように去って行った。二人が変身を解除すると同時にヘルヘイムの森が消滅する。
「それで、なんで清衣さんがロックシードを?」
「エルドラから話を聞いたわ。繭がまた企んでいるのでしょう。力になるわ。」
るう子に、新たな仲間が増える。
to be continued
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダー鎧武極アームズ:鎧武の最強フォーム。全てのアームズウェポンが使える他にヘルヘイムの森とインベスを操る能力、単体飛翔に果汁の光弾が放てるようになる。
仮面ライダー黒影:『仮面ライダー鎧武』に登場。野心家で世間知らずな青年、初瀬亮二がトップを目指して戦戦う。
ちより:ハイテンションで世間知らずな少女。セレクター時代の願いはWIXOSS世界のヒロインになるという、一風変わった少女。
仮面ライダーグリドン:同じく『仮面ライダー鎧武』に登場。メイン武器はハンマーのドンカチで、自称策士である城乃内秀保が変化する。自身の保身の為なら平気で仲間を裏切れるが、内心では罪悪感で一杯であった。
エルドラ:ちよりのルリグであり、危なっかしいちよりの保護者役。セレクターバトルから解放された今でもちよりの心配をしている。ルリグ時代の武器は×印が特徴の大きなピコピコハンマー。
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