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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第三十四話 秋山大尉!井伊直弼も陶芸をしていた!!その十

「作者南禅寺には行ったことあっても南禅寺の湯豆腐は食ったことねえけれどな」
「俺達はしっかり食ったぜ」
「お豆腐が違うんだよ、お豆腐が」
「だから味が違うんだよ」
 素材が違うらしい、豆腐の。
「だから美味いんだよな」
「幾らでも食えるぜ」
「また行くか、南禅寺」
「そうしような」
「それであんた達一見さんのお店はどうだったの?」
 その二人にだ、瞬はすぐに尋ねた。
「そっちは」
「ああ、お断りだったぜ」
「高校生が来て呆れられたぜ」
「ここは大人の来る店だって目で見られてな」
「やんわりと、けれど冷たく断られたぜ」
 つまり京都式のお断りを受けたというのだ。
「だからネットで店の評判書いておいたぜ」
「接客の態度が悪いってな」
「一見さんお断りだったってな」
「ちゃんと書かせてもらったぜ」
「全く、そんなの皆知ってるから」
 京都のそうした店のことはというのだ。
「書いても無駄でしょ」
「うるせえ、俺達に美味いもの食わせなかった報いを与えてやる」
「もっともっと嫌がらせをしてやるぜ」
「やられたらやり返す!」
「影からこそこそと倍返しだ!」
 二人も二人らしいやり方を言う。
「まあ南禅寺じゃ食ったけれどな」
「ジャスティスカイザーの姿じゃ行かなかったがな」
「この前この姿で行ったら坊さんに殴られたぜ」
「行いを改めないと仏罰が落ちるぞとも言われたぜ」
 尚実際に南禅寺のお坊さんはそんなことはしない。
「全くよ、俺達あちこちの坊さんに殴られてるな」
「高野山でも殴られたしな」
「仏罰もガチで落ちるしな」
「雷が落ちたりとかな」
「いつもだからな」
「日頃の行いが悪いからよ」
 瞬はその二人にクールに告げた。
「だから仏罰も受けるのよ」
「犯罪はしてねえぞ」
「ギャンブルでイカサマとかしてるだけだぞ」
「殺人とか痴漢とか泥棒はしてねえぞ」
「そこまではしてないぞ」
「犯罪はしてなくてもよ」
 それでもというのだ。
「あんた達いつも卑怯なことばかりしてるから」
「だからってのかよ」
「俺達に仏罰が落ちるってのか」
「神罰の方も受けてるけれどよ」
「そうなってるってのか」
「そうよ、行いをあらためなさいよ」
 そこは絶対にというのだ。
「さもないともっと酷いことになるわよ」
「へっ、それではいそうですかってな」
「俺達が言うかよ」
「俺達は雲のジャスティスカイザー!」
「俺達を縛ることは誰にも出来ないぜ!」
 北斗の拳の様なことも言う始末だった。
「金!女の子!酒!美味いもの!」
「それが世の中の全てだぜ!」
「この者達は何処まで性根が腐っているのでしょうか」
 秋山は首を捻って瞬に尋ねた。
「世の為人の為とは考えないのですね」
「はい、一切」
 瞬は二人を呆れた目で見つつ秋山に答えた。
「そうしたことはしません」
「そうですか、やはり」
「この二人にとってはです」
 まさにというのだ。
「世の為人の為とはです」
「縁のない言葉ですね」
「一切考えません」
 最初から頭の中にインプットされていないのだ。 
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