戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十四話 秋山大尉!井伊直弼も陶芸をしていた!!その七
「店に入れて食わさないと酷いぞって教えてあげるんですよ」
「ハングオンで特攻の素振りを見せて」
「実際に入れないと突っ込んで」
「それで店を破壊してやればいいんですよ」
「お高く止まるなってんですよ」
「そんな店平安神宮の神様が許しても俺達が許さないですよ」
「犯罪だがな」
言うまでもなくと返す悪田部だった。
「立派な恐喝、営業妨害等だ」
「あっ、そうですか」
「これって犯罪ですか」
「入れないと酷いぞって教え諭すのは」
「それって犯罪だったんですか」
「そうだ、犯罪だ」
紛れもなくというのだ。70
「だからしないことだ」
「それじゃあですね」
「それはしないで」
「別の方法で入るべきですね」
「そうした店には」
「また言わせてもらうが一見さんお断りだ」
京都にはそうした店が多い。何でも美味いものを食べるには金とそうした立場が必要ということらしいのだ。
「大阪や神戸とは違う」
「じゃあ俺達がそのまま行っても」
「それでもお断りですか」
「じゃあどうすればいいですかね」
「俺達が京都で楽しむ為には」
「そこは自分で考えてもらう、しかし私はだ」
こうも言った悪田部だった。
「君達が勝てばいい」
「それだけですよね」
「その為には手段を選ばなくていいですね」
「かったらそれで、ですね」
「構いませんね」
「結果が全てだ」
悪役そのものの言葉だ。
「何事もな」
「勝てばいいんですよね」
「勝てば正義ですから」
「その為にはどんなことをしてもいい」
「これまで通りですね」
「そこは君達に任せる」
悪田部も二人の手段については問わなかった。
「適当にやっていてくれ」
「わかりました」
「じゃあ俺達の勝利報告待っていて下さい」
「ゲームでも何でもエンディング見られればいいですから」
「トゥルーエンドを」
二人はこう悪田部に話しながらゲームを進めていく、その中で。
尚智はラスボス阿修羅を倒し尚武もエンディングまで辿り着いた。尚武は最後の画面を観てから兄に対して言った。
「河童を首だけにしたぜ」
「それで地蔵もだな」
「ああ、ぶっ壊してやったぜ」
「残酷モードでやったんだな」
「大江戸ファイトはこれだろ」
その残酷モードが売りだというのだ。
「これでしないとな」
「ある意味サムライスピリッツより凄いよな」
「あのゲームも血を出したり真っ二つになるけれどな」
刀を使うゲームなのでそうした演出を取り入れているのだ。
「大江戸ファイトの方がえぐいな」
「演出はな」
「俺も阿修羅ノ章クリアしたしな」
「そのゲームやっぱり面白いよな」
「それまでの忍者くんシリーズと違うんだよ」
「じゃじゃ丸くんとかな」
忍者くんの弟とのことだが外見はほぼ同じである。
「ファミコンのも含めて」
「そうだよ、阿修羅ノ章はな」
「敵も画面も多彩でな」
「操作もより派手になって武器も増えてな」
「凄い名作になってたな」
「全くだぜ」
まさに往時のアーケードゲームの名作中の名作である。
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