moon light fantasy
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ヒカル登場!
前書き
登場はしてた。
「さて、ここが武術館です。」
そう言ってルスティグが連れてきたのは日本で言う体育館の様な施設。そこに入ると1人の青年が剣を振っていた。
その剣筋はまさに流麗。と呼ぶにふさわしい剣筋だった。
「…あれは。」
「あ、さっそくいましたね。
…ヒカルさん!」
そうルスティングが呼びかけるとヒカルと呼ばれた青年は剣を振るのをやめてこちらに近付いてきた。
そうしてヒカルはニカっと笑うと。
「お、ルスティングにクローバー!
それに…お前らが新入生の奴らか。ライト達から聞いてるぞ。」
「…フォルツ・レープリカだ。」
「ニナだよ〜!」
「アリス・スタライズです。」
そう言って毎度恒例。三者三様の挨拶をするとヒカルはフォルツをじっと見て。
「お前がフォルツ…。聞いてるぜ?ライトと相打ち、さらにリンからのお墨付きをもらったんだろう。」
「…別に。」
フォルツはそう言ってそっぽを向く。そしてそれを見てヒカルはアリスを見て。
「そしてアリス・スタライズだよな?お前の話も聞いてるぜ?」
「そうなんですか?」
アリスは少し驚いてヒカルを見る。
「ああ、もちろん有名だぜ?いかんせんオリジナル魔法の『暴風雨の矢』を撃てるなんて。」
「それは…」
「ねえねえ!僕は?僕は?」
アリスが何かを喋りたがっていた所で不意にニナが話の間に割って入ってきた。
「お、さらにこいつは使い魔のニナだな。」
「そうだよー!フォルツの使い魔のニナだよー!よろしくお願いするね?」
そうしてニナは空中でくるりと1回転するとフォルツの肩に止まる。それを見てヒカルは驚いた表情でルスティングを見る。
「この使い魔…。」
「ヒカルさんの考え通りです。この使い魔は意思を持ってます。」
ルスティグがそう説明するとヒカルはフッと笑って。
「まあ、楽しくなりそうなのは確かだな。
…紹介が遅れた。俺はヒカル。この大学の生徒会長だ。」
フォルツから見たヒカルの第一印象はクールな奴だな。と思った。リンの様な感じだった。
「この大学には様々な人が通っている。くれぐれも価値観の違いで喧嘩をしない様に。俺の鉄拳制裁があるからな。気をつけろよ。
それと後で特待生の手続きがあるから来てくれ。」
テキパキと指示を出すヒカルの話をふむふむと聞く三人。
するとヒカルは真面目な顔で。
「ここまで案内してくれてありがとう。ルスティグ、クローバー。
ここから先は俺に任せてくれ。」
「了解です。
クローバー。帰りましょう。」
「りょーかい!」
そう言って2人は元の研究室へと戻って行った。それを見てヒカルは3人を誘導して、生徒会室に向かい始めた。
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「さて、少しこの学校の説明をしようか?」
ヒカルは生徒会室に入ると3人を来賓席に座らせるとその正面に座る。
「さて、このリディア魔法大学は簡単に言うと自由にやりたい授業を予約して、その授業を15個クリアする事でこの大学を卒業することができる。
まあ、特待生は別だけどな。」
「何が違うんだ?」
フォルツがそう質問するとヒカルは指を三つだして。
「一つは特待生の人間はまず自由に、好きなタイミングで卒業する事が出来る。
二つ目は授業を受けるだけではなく、自由な研究を行える。
三つ目は…。」
そう言って話を一旦切って。
「生徒会に入らないと行けない…。かな?」
「「「生徒会???」」」
新入生3人はそう言って?マークを顔に浮かべるとヒカルは。
「あー…と。そう言っておく。まあ、活動するかしないかはお前ら次第だけどな。」
「具体的に生徒会とは何をするんですか?」
アリスはそうやってヒカルに質問するとヒカルが答える。
「生徒会の活動は簡単だ。ただこの学校の面倒な事件を解決したり運営したりする。
いかんせん学園長がいないからな。」
「学園長がいない…ですか。」
「まあ、理由は分からないけどな。」
そう言ってヒカルははあ、とため息をもらす。
「…疲れるぜ。いかんせん最近変な事件が起きたからな。」
「変な事件?」
ヒカルにそう言ってフォルツが聞いてみるとヒカルは真面目な顔で。
「なあ、お前ら。絵本の中に人を入れるなんて出来ると思うか?」
後書き
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