IS〜もしもの世界
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28話
前書き
IS五巻目に入ります。いや〜早いね。え?四巻の話少ないだって?気にすんな・ω・
「でやあああああああっ!」
ガギィンッ!と金属同士がぶつかる音を響かせ、一夏と鈴は刃を交えて対峙する。
9月上旬、二学期初の実戦訓練は、一組二組の合同で始まった。
今、一夏らは実戦訓練も兼ねたものなのでもちろん他は見学である。
にしては、本当に暇である。こういっちゃなんだが、眠い。
「一夏〜このままじゃ負けんぞ〜ふああぁ・・・」
「んなことはわかるよ!てかなんかアドバイスくれよ!」
「ん〜今更言われてもなぁ。あ、詰んだわ」
「なっ?ぐああああ!」
暇なので一夏にプライベートチャネルを掛けてみたがアドバイスを入れるまえに鈴の衝撃砲をまともに喰らい、負けてしまった。
場所は変わり食堂にいる俺と一夏、いつものメンバーとは別に俺たちは食事を取っていた。
「なあ泰人」
「ん?」
「なんでおれって負けるんだろうな、パワーアップもしたのに」
「ん〜それはなー、キッパリ言っていい?」
「う、ど、どうぞ」
「一夏の使い方が悪い」
「あっけらかんと言うなぁ。けどまぁそうなんだよな」
「すまんすまん。つまり、使い所が悪いってことだ」
「使い所?」
「いつも思うんだがお前が決める!って時の雰囲気が出てるんだよ。だから相手もそれに気づいて対応するだろ?もう少し勝負の駆け引きに強くなった方がいい。それにお前の粒子砲と零落白夜、あれも出しっ放しにしないこと。粒子砲に関しては大砲と言うよりもっと出力を抑えた方がいいな。エネルギー弾みたいな。零落白夜もエネルギーを消し去って本体にダメージを与える為のもんなんだろ?もっとコントロールを鍛えないとなそれに・・・・」
「お、おう。アドバイスはありがたいんだがそろそろ午後の実習始まるし、行こうぜ」
「ん、すまん。この話は放課後だな」
と、食堂を後にする。
ーロッカールームー
「よっと」
1人で着替える俺。一夏はトイレでいないのでその間に着替える。
この学園はみんなISスーツなのだが、俺はISの部分が他のみんなと違ってほとんどないのでISスーツだけだと変なのである。なのでいつも中にISスーツを着てその上に学園の制服を着る。
「あ、これISのなかに格納できるんだっけか」
とコンソールを開き設定してみる。するとしっかり格納できるので今更になってなぜしないと後悔していた。
そんな感じで一夏はまだかとトイレの方を見ようと向こうとしたら、いきなり誰かに目隠しをされた。誰だ?
「だーれだ?」
「・・・・誰だ」
少し威圧するように声を落とすが答えない。言葉使いから別に悪い人みたいではないけど、
と数秒たつと、
「はい、時間切れ」
と俺から手を離す。と同時に振り向くと、知らない女子がニヤニヤと微笑んでいた。リボンが違うから二年生だなー
ってこの人見たことある。あれ?この人・・・・あ。
「更識・・・楯無先輩ですか?」
「・・・・!私のこと分かるんだね?」
「ええまあ[いろいろ]有名な人なんで」
「ふふふ。ここでお話しでもいいけど、そろそろ行かないと織斑先生に怒られるよ?」
「・・・あ」
壁の時計を見るとあと1分くらいだった。仕方ないので瞬間移動を使いなんとか間に合った。
が、一夏も同じことをされたらしく少し遅れてやってきた。
そして織斑先生にお叱りをうけ、見知らぬ女生徒と話していたと言うせいでいつものメンバーに半殺しになってました。
ちなみに俺も本当に少し遅れたので先生に放課後の特別補習(という名の死合)をご指名いただいた・・・・(´・ω・`)
ー翌日ー
「それでは生徒会長からの説明をさせていただきます」
その声で騒がしかったのが一気に静まる。
SHRと一限目の半分を使い、全校集会が行われていた。
「やあ、みんな」
「・・・まじか」
壇上で挨拶をしている女子が昨日あった更識先輩だった。
「さてさて、今年は色々と立て込んでいてちゃんとした挨拶がまだだったね。私の名前は更識楯無。君たち生徒の長よ。以後、よろしく」
「では、今月の一大イベント、学園祭なんだけど、今回に限り特別ルールを導入するわ。その内容というのは」
「あ、いやな予感」
「それフラグだぞ・・・」
少し間をおいて・・・
「名付けて、「各部対抗織斑・枢木争奪戦」!」
「「え・・・・」」
「「「「「「「「ええええええええええええ!」」」」」」」」
俺たち含め、全校生徒が、割れんばかりの叫び声にホールが揺れた。
あっけにとられていると、一斉に俺たちへと視線が集まってくる。
「静かに。学園祭ではー」
と淡々と話していく会長こと楯無さんだが最後の言葉が生徒の心に火をつけた。
「織斑一夏、枢木泰人を、一位の部活動に入部させましょう!」
「うおおおおおおお!」
「素晴らしい。素晴らしいわ会長!」
など雄叫びを上げている。
隣の一夏に関しては
「俺の了承とかないぞ・・・」
とか言ってるし。
そして、楯無先輩の方を向くと、
「あはっ♪」
とウインクをされた。いやされても困るんですが。
そうして各部のひとたちは異様な熱気に包まれたまま、解散するのであった。
そして放課後、クラスの出し物を決めるため、わいのわいのと盛り上がるクラスのみんな。
「私は織斑くんと枢木くんがホストをするのがいいと思う!」
「私はツイスターかな!」
「わ、私はポッキーゲームかな・・・!」
「王様ゲームなんてどう!」
とあれこれ勝手に進んでいた。そして。
「じゃあホストクラブに決定!」
「「「「「賛成」」」」」
「お、おい。一夏はいいとして「おい」おれはいらないんじゃないか?ねえ山田先生?」
「え⁉︎えーと、私はポッキーゲームが良いと思いますよ・・・・?」
「だめだ。この人聞いてねぇ」
しまった。この人も毒されてる。
「メイド喫茶はどうだ?」
そういって提案を出したのは、意外にもラウラだった。
「客受けもいいだろう。経費の回収もできる。それに休憩所としての需要もあるはずだ」
と淡々と言っているが、普段のラウラからは想像出来ないような発言だったのだがすぐにみんな賛成して準備に取り掛かっていた。
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