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機動戦士ガンダム0091宇宙の念

作者:むらたく
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宇宙編
グラフィー占領編
  第2話 グラフィー占領2

 
前書き
ルシオン・スタフィ 少尉

地球連邦宇宙軍第6MS試験機動部隊、通称第6試験部隊のMSパイロット。
23歳の若者だが、真面目で誠実な性格。訓練学校も次席で卒業、新型MSの試験の為、第6試験部隊に配属される。

フランプール・ミース 少尉

フランのあだ名で呼ばれる、ルシオンと同じ訓練学校出身のMSパイロット。訓練学校を主席で卒業し、高い操縦技術は模擬戦でルシオンを1分43秒で撃墜した。デルタガンダムの専属パイロットに選ばれる。 

 
ラーディッシュ級戦艦ーーー

「そうか…グラフィーが落ちたか…」
艦長のバルダ・イノス中佐がため息混じりの声で言った。
「よし、味方脱出までの時間稼ぎだ。新型のテストを行う!」
「艦長⁉︎」
新型。
それはつまり、この艦に新たに配備された二機のガンダムのことを指す。
「奴らは既に大規模な戦力を使い果たした筈だ。だが、戦闘は30分間のみ!少しでも危険を感じれば即撤退しろと伝えろ!」
「了解です!」

「オイオィ、初めての実戦が時間稼ぎかよぉ」
金髪で容姿端麗、しかしどこかおちゃらけた雰囲気の彼、フランプール・ミース。
「仕方ないさ、ジオンの奇襲なんだ、文句言ってらんないよ」
これからの作戦に文句を言ってはいるが、彼の腕は確かだ。
僕はそれを士官学校でみてきた。
「宇宙人め…お前はやけに落ち着いてんな、ルシオン」
「そうかな、緊張してるんだよ」
「まあ怖いよな、宇宙は」
彼が真剣な表情をしているので、なんとなく笑ってしまった。
「フランはビビリだね」
「何!」
「ありがとう、じゃあそろそろ行ってくる。僕の昼飯、とっとけよ」
そう言って、MSデッキの手すりを蹴ってコックピットに向かう。
「俺もすぐ出るんだぞ!昼飯は抜き抜き!」
「う、きついね」
コックピットに座り、日常の会話で緊張を紛らわす。
そう、いつも通りにまた話せるさ。
そう信じて、操縦桿を握る。
「フェイズ完了!出撃してください!」
「よし、ヘッジホッグ、いきます!」
白を基調としたそのカラーリングは、新型MSのガンダム。
通称ヘッジホッグ。
背中に備えた大型のブースターは、とてつもない機動性とGを生む。
カタパルトから射出された白き巨人は、星の海へと飛び出した。 
 

 
後書き
今回は連邦サイドの話です。
次回本編に続きます。 
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