ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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冥界合宿のヘルキャット
修業前の温泉と鍛錬メニュー×依頼者フェニックス家
「へえー、上層部のお偉い悪魔を斬首して来たのか。これは傑作だが悪いのは調子に乗った悪魔だな、一ちゃんの怒りというより『神の怒り』を買ったのだから当然な事だ。それに第二の姿である黒鐵改を召喚した事も結構レアな光景だったから、俺も見たかったぜ」
グレモリー家に戻ってきた俺達。そこで出迎えてくれてくれたのはアザゼルだが、先程上層部悪魔を斬首した事についてを話すと笑っていた。あと第二の姿である黒鐵改を召喚するのは、久しぶりである。
「笑う事ではないのよ、アザゼル。上層部の悪魔を斬首したのだから、きっと今頃軍隊引き連れてこちらに来るかもしれないのよ!」
「それは無い無い。一ちゃん=始祖神とも言われた黒ちゃんの怒りを買ったんだ、当然な対処だと思うぞ。それに何故他の上層部が土下座したと思う?黒ちゃんの事を熟知しているからさ」
そうそう。アイツらは戦争前から知ってる奴らばかりだから、最近上層部の仲間入りになって日が浅いのに、斬首されたのは運が悪いとしか言いようがない。
「それはそうと、黒神眷属とシトリー眷属とのバトルロワイヤルか。とても面白そうだし、人間界の時間で現在七月二十八日。対戦日まで約二十日か、こりゃ厳しい修業メニューを入れないといけないな。さっきトレーニングメニューを考えたんだが、考え直した方がよさそうだな」
「それは何故?と言っておこうかしら」
「シトリー家との対決だけなら今考えたメニューでいけそうだが、一ちゃんら黒神眷属とも戦うんだろう?それだったらもっと強化したメニューじゃないと瞬殺されるオチがあるし、もっと強化しないと長期戦のハズがすぐに終わってしまうと言うオチもある。聖なる攻撃に弱い悪魔にとって、聖剣エクスカリバーを所持している黒神眷属は最強最悪の敵となる」
そりゃそうだ。全員エクスカリバー持たせているし、関羽や曹操や呂布までいるからな。それに吉音達やISチームもいるからな。
「修業か。アザゼルも大変だろうが、コイツらを瞬殺されないようなトレーニングメニューを入れといてくれ。お楽しみが減るし、何なら俺も一緒に考えてもいいだぜ?」
「そこは俺に任せな一ちゃん。堕天使総督の俺がアドバイスを受ける事が、反則だと思うなよ?一ちゃんと俺は色々と悪魔側にデータを渡したつもりだし、天使側のバックアップ体制をしているという話だからな」
「俺らは和平前から色々として来たが、若手悪魔連中の己のプライド次第。強くなりたい・種の存続を高めたい、という心の底から思っているのなら脇目も振らずだろうな。副総督であるシェムハザも各家にアドバイス与えていると聞いたが、そこら辺はどうなんだ?」
「俺よりシェムハザの方が役立つかもな、それはそれでいいとして。明日の朝、庭に集合。そこで各自の修業方法を教えるから覚悟しろよな?」
「アザゼル、アイツを呼んでくれないか?タンニーンを」
「タンニーン?別にいいが何すんのさ」
それは明日のお楽しみだと言った後、グレイフィアが来て温泉の準備が出来たようだ。ケルディムと一緒に行った温泉もよかったが、グレモリー家所有の温泉も楽しみだな。グレモリー家にある庭の一角に存在している和風の温泉。俺とヴァーリ達とアザゼルに、祐斗それとギャスパーは温泉に入っていた。
「旅ゆけば~♪」
温泉に浸かりながら鼻歌を歌うアザゼル。
「ハハハハ、やっぱ冥界、地獄と言えば温泉だもんな。さっきのも気持ちよかったがここもいいな。なあ一ちゃん?」
「ああ。やっぱ温泉は気持ちいいぜ、心の洗濯だな。そういえば祐斗にギャスパー、午前中はどこに行ってたんだ?」
「観光をね。サーゼクス様のお城とか、あれは大きいと思ったけど一誠君の家も大きいものね」
「祐斗先輩は、行った事あるのですか?私はまだ外が怖い時期でしたので行った事はないですけど」
「一ちゃんの家は大きいんだぜ。多分ここの家よりデカいんじゃねえの」
だな・・・・俺はしばらく浸かっていたら女子達の風呂場から声が聞こえてきた。女子達のスキンシップもいいが、声が聞き漏れているぞ。
『あら、リアス。またバスト大きくなったのかしら?ちょっと触っていい?』
『そ、そう?ぅん・・・・。ちょっと、触り方が卑猥よ、あなた。って、そういう朱乃も前よりもブラジャーのカップ変わったんじゃないの?』
『前のは多少キツくてもそのままにしていたものだから・・・・。けれど、最近は大きく見せてもいいかなって思えたのよ。これはお母様から学んだ事何だけれど、見せたい相手がいると女は大胆になると教わったわリアス』
『そうかしら?』
『私はお二人程ないので羨ましいです・・・・』
『あらあら、アーシアちゃん。アーシアちゃんだって以前よりも大きくなっているのではなくて?』
『そ、そうでしょうか・・・・?で、でも、まだこの大きさじゃ・・・・好きになってもらえそうもありません・・・・』
『アーシア、聞いた話では揉んでもらうと大きくなると聞いたぞ?こんな風に・・・・』
『はぁんっ!ダ、ダメですぅ!ゼノヴィアさん!あっ・・・・うぅぅん・・・・そんな、まだこんな事された事が・・・・』
『ふむ、アーシアのは私と違って触り心地が良いな。なるほど、これなら男も喜ぶのかもしれないね』
『あらあら、若いっていいわね、リアス。ところでリアスのが大きくなったのは、どうやればこう大きくなるのかしらね』
『ぁん・・・・。あ、朱乃、いい加減、私の胸から手を離しなさい。あなた、手の動きが・・・・あぅん!どこでこんなのを覚えてくるの、あなたは・・・・』
『リアスのおっぱい・・・・いい感触だわ・・・・うふふ。ここをこうしたり・・・・』
『ぃや・・・・あぅん、まだ一誠にもこんな事されていないのに・・・・や、やめて・・・・初めては一誠と決めて・・・・あっんっ・・・・』
とこんな感じで女子風呂から聞こえてきたが、今何て言った?リアスの処女を捧げたい相手が俺だと聞こえたのは空耳か?
「空耳ではないぞ一ちゃん。俺もそう聞こえた」
「僕やギャスパー君も聞こえたけど、どうやら空耳ではなさそうだよ一誠君」
「俺の空耳ではなさそうだな。にしても朱乃は、一体ああいう技術をどこで教わったのだろうか?」
「一ちゃん・・・・原因はバラキエルの妻だと思いたいね。姫島夫婦の趣味を知っているならな」
そういえばそうだったな、バラキエルと朱璃さんは夜な夜なSMプレイをしながら夫婦の営みをやっているらしいし、姫島家に行ってから朱乃から教えて欲しいと言われた時は俺でいいのか?と言い返したからな。相手はいないし、夫であるバラキエルには無理だから残った男は俺だけという事で色々と教えたのは俺だったな。
「まあ確かに朱乃に技術を教えたのは俺だが、いつの間にか上達したのやら」
「朱乃は一ちゃんに惚れているからな、だが流石にこの声はな自重してほしいよな」
「だな。という事で・・・・おーいリアス達。声が漏れているからもう少し静かにしてくんない?」
『ごめんなさい。ついリアスの胸を見て触り出したら、止まらなくなってしまったので』
とここでアザゼルが俺に話しかけてきた。
「なあ一ちゃん。胸揉んだ事あるか?」
「そりゃあるし、情事もやっている。この言葉は知っているよな?」
「おうよ。という事は眷属達にもか?それと女の乳首やらも、指でつつく事もあるのか?」
「ああ、もちろん。それに関しても知っているが、あれはまるで玄関のブザーに近いよな。俺の眷属には陥没した者もいるからさ、それでいじめるのも悪くないがアザゼルはどう何だ?」
「陥没か。俺の人生でそっち系統の女はいなかったが、一ちゃんの所にはいるのか?」
「まあな。それと俺の眷属らは、胸のサイズは小から爆までいるがアザゼルはどっち派何だ?」
「俺はもちろん巨乳派かな?だが一ちゃんからその話題が出てくるとは思わなかったな、まさか陥没から母乳が出る者とかいるのか」
「まあな~。紹介はしないが、それも楽しみの一つである。人生の先輩なのか、女性一人ずつに好きな行為がいるのか結構やっている。他本家に帰ると数十人とプレイした事があるが、その時は分身して纏めてやっている。性欲に関しては底無し沼だと言われるな」
「流石人生の先輩と言われるだけはあるな。俺も何人かの女を一度でシた事あるが、一ちゃんみたいに一度で五人以上の相手などした事ない。俺は無理だが、一ちゃんだからこそ出来る体験だな」
こうして俺とアザゼルはエロトークをしていたが、隣にいるリアス達にも聞こえるぐらいの大きさで話していたからか。逆に注意されるぐらいだが、朱乃が日々教わるのかリアスの胸を揉んで黙らせていた事を知った時は小さな声で話すべきだった。
ま、本来の主人公だとここで女子風呂を覗きたいと言うがそれだと二流だ。アザゼルは腕を掴んで、主人公を女子風呂に投げ飛ばしたシーンがあったが俺らは既に童貞を失くしているのでカットだ。今更女風呂潜入するという事もあるから、この場は俺らの会話でお開きとなった。
次の日になって、俺以外全員ジャージ姿になっていた。ヴァーリ達のは鍛錬用ジャージだからすぐボロボロになる。庭に置かれている机と椅子があったが、俺達専用の机と椅子を創造して座った。俺?俺は普通に普段着を着ているし、ちなみに本家から雪蓮とティアと黒歌を呼んだ。
そんで俺とアザゼルによる修業開始前のミーティングとなったが、アザゼルも何故かジャージ姿だ。資料やデータを保存してあるタブレットを持った俺とアザゼル。
「先に言っておく。今から俺が言うものは将来的なものを見据えてのトレーニングメニュー+現在対抗出来るメニューを用意した。すぐに効果が出る者もいるが、長期的に見なければならない者もいる。ただ、お前らは成長途中の若手だ。方向性を見誤らなければ良い成長をするだろう」
「ついでに俺もアザゼルの補佐をする事となっているので、グレモリー眷属がどういうメニューを考えたのは一緒に考えたが、まずはリアスお前だ」
俺が呼んだのは、最初にリアスだった。
「お前は最初から才能・身体能力・魔力全てが高スペックの悪魔だ。このまま普通に暮らしていてもそれらは高まり、大人になる頃には最上級悪魔候補となっているだろうが、今目の前でやる事は将来よりも今強くなりたいというお前の望みだな?」
「ええ。もう二度と負けたくないもの」
アザゼルの問いに力強く頷くが、公式だろうが非公式だろうがゲームで負けたくない気持ちはありそうだな。
「ならこの紙に記してあるトレーニング通り、決戦日直前まで熟す事だ。俺ら黒神に倒せるようにしっかりと励めよ」
俺とアザゼルが考えたメニュー用紙を手渡されたのを見て、リアスは首を傾げていた。
「・・・・これって、特別凄いトレーニングとは思えないのだけれど?」
「当たり前だ。基本的なトレーニング方法だからな、お前はそれでいいんだ。全てが総合的に纏まっている。だからこそ、基本的な練習だけで力が高められるが問題は『王』としての資質だ」
「『王』は時によって、力よりも頭脳を使う事を求められている。魔力が得意ではなくとも、頭の良さや機転の良さで上まで上り詰めた悪魔だっているのは知っているだろう?期限までにお前はレーティングゲームを知っといた方が得だ」
「ゲームの記録映像、記録データ、それらを全て頭に叩き込め。『王』に必要なのは、どんな状況になっても打破出来る思考と機転と判断力だ。眷属の下僕悪魔が最大限に力を発揮出来るようにするのがお前の仕事だ」
「俺もそうだが、これも覚えておけ。実際のゲームは何が起こるか分からないんだからな、最前線で何かが起きた時は遅いからな」
という事で、俺とアザゼルで考えたトレーニングメニューを渡したのだった。朱乃はバラキエルと一緒にトレーニングだと言ったら、とても喜んでいた。小猫ちゃんは黒歌と一緒だそうだし、残りの面子はそれぞれ合わせたトレーニングをやるが、おっ、やっと来たなアイツ。
「ところで一誠、我々はどうするんだ?」
「ヴァーリチームはアイツと俺の眷属であるティアと雪蓮を呼んだ。アイツが来れば文句はない」
アイツとは?と言おうとしたら大きな影が出た。来たな、元六大龍王魔龍聖タンニーン。
『アザゼル、よくもまあ悪魔の領土に堂々と入れたものだな』
「ハッ、ちゃんと魔王様直々の許可を貰って堂々と入国したぜ?文句あるのか、タンニーン」
『ふん。まあいい、サーゼクスの頼みだと言うから特別にやってきたんだ。その辺を忘れないでほしいな、堕天使の総督殿』
「ヘイヘイ。てな訳で呼んでみたが、一ちゃんどうすんだ?」
『一ちゃん?おー、一誠ではないか。久しぶりだな、もしかして俺を呼んだのはお前か?』
「そうだ、龍王繋がりでティアもいる。タンニーンが悪魔となってしまってな『六大龍王』から『五大龍王』になったが、転生悪魔の中でも最強クラスで最上級悪魔となった。ティアも龍化してくれ」
OKと言ってタンニーンと並んだティア。俺はタンニーンに説明した。
「ここにいるヴァーリチームを修業させてほしい、無論ティアも一緒にな。ルフェイは、主に魔力の制御とヴァーリの回復役で頼む。アーサーは孫策と鍛錬な」
『なるほど。というかこの波動、ドライグにアルビオンじゃないか!赤と白が揃う何て、白龍皇を強くさせろとの事か?俺がしなくとも一誠がやればいいのでは「俺はこれでも忙しい身何だよ。ドラゴンの修業方法といえば」なるほどな、元来から実戦方式となり白龍皇を本気の戦いをさせろという事か』
「そういう訳だ。ヴァーリにアーサー、頑張れよ。期待しているからな、期間は人間界の時間で二十日間程ある」
「ああ、まさか元龍王と修業出来るのは初めてだが頑張ってくるよ」
「私はアーサーと修業すればいいのね一誠。という訳だから、早速行きましょうかティア」
『了解だから乗って。アザゼル、あの山使っていい?あそこが丁度良さそうだし、ねえタンニーン』
『そうだな。じゃあ行ってくるよ』
タンニーンに続いてティアも飛んで行った。俺はフェニックス家に行こうかな、ちょうど招待状をもらってるからそろそろ迎えの者が来るはずだ。玄関に行ったら、ちょうどケルディムがいた。その中に見覚えの奴がいた。
「ようケルディム。フェニックス家の出迎えは来たか?」
「ああ、この娘がそうらしい。レイヴェル・フェニックスだ。確か非公式だけどレーティングゲームで会ってるよね?」
「お久しぶりです兵藤様。それでは行きましょうか、グレモリーの小父様、また今度という事で失礼します」
「ああ。ウェザードによろしくと言っておいてくれ」
レイヴェルと一緒に魔法陣で飛び、フェニックス家の玄関へ到着した。中に入るとグレモリー家と同じくらい広かったし、リビングに行くとウェザードとウェンディーがいた。
「久しぶりだな、ウェザードにウェンディ―」
「おおー、一誠君。久しぶりだね、婚約パーティー以来か」
「一誠さんお久しぶりです。聞きましたよ、上層部若手悪魔の5人を斬首したとか」
「もうそこまで広まってるのか、ところでライザーは元気か?」
「その事ならレイヴェルに聞きたまえ、君が泊まる事を聞いて部屋を用意したからそこに行きなさい」
使用人に部屋の案内をしてもらって部屋に着いた。見た感じ、グレモリー家と余り変わらないと思った。ノック音が聞こえたので、開けたらレイヴェルだった。それと見た事あるなと思ったら、カーラマインとユーベルーナとイザベラがいたので通した。中々口を開かなかったが、ユーベルーナが答えた。
「我が主は、部屋で引き籠っております。恥ずかしながら、たった1回で負けてから塞ぎ込んでしまった様子でドラゴンが怖いようなのです」
「おいおい。1回負けたくらいで塞ぎ込むようじゃ『王』失格だな。どうせ能力に溺れていたのであろう?」
全員頷いたから正解のようだ、しかしどうした事か。元気してるかと思って、行ってみたらヒッキーになってるとはあの時のライザーより弱くなってるって事か。ドラゴン恐怖症ねー、まあ確かに禁手化して殴った記憶はあるけど、あれだけで恐怖したとは思えないな。
「我が主であるライザー様を救っては下さらないであろうか?このままでは、私達はいる場所が無くなってしまう」
「実際会って見るとしようか、アイツの好物はあるのか?」
「はい。確か肉料理全般だった気がします」
「ふむ、とりあえずステーキで誘き出した所を捕獲するか。キッチン借りていい?」
レイヴェルに付いて行ってキッチンに到着してから、トレミーにある肉の塊を空間から出した。他にもライザー好みの肉があったが、理由はウェザードが用意したとかで。アイツめ、俺の考えを予想してたようだな。
で、俺はレイヴェルと一緒に作り始めてからようやく完成したので、皆を呼んできてくれとレイヴェルに頼んで俺は皿を用意して待っていた。全員来たようだがアイツが来ないな、レイヴェルに聞くとあとで行くと言っていたから俺は透明の聖剣を使って隠れた。
それとライザーの眷属悪魔は元気そうにしていたが、棍使いのミラだったか。あの子が俺を見たら、また勝負してくれるか?と頼まれたぐらい仲良しになっていた。俺は頷くとミラだけではなく、カーラマインやユーベルーナも相手してくれと頼まれたがそれに関しては今度なと約束した。
案の定、作戦通り匂いに釣られてやって来たライザー。その姿は、婚約会場や非公式でのレーティングゲームで会ったような覇気は全く無く、髪はぼさぼさでやる気のない顔をしていた。ライザーが肉料理を食べると、腹が減っていたのか何回もおかわりしていたライザーを見て全員安堵していた。
「この料理は誰が作ったんだ?」
「俺だよライザー、随分前振りだな」
俺は姿を現して挨拶したら逃げようとしたので、空間を歪ませて手をツッコんでからライザーを捕獲してから強制的に椅子に座らせて質問した。
「ライザー、俺が来た意味を知っているか?呼ばれたんだよお前の親父に。ぜひ鍛え直してほしいと依頼があったので、来てみればヒッキーとかドラゴン恐怖症だぁー?お前、以前と比べてかなり弱くなっているようだから特別に鍛え直してあげるよ」
「ほ、本当か?なら頼むいや頼みます!俺はもう眷属達や親父達に心配をかけたくないんだ!」
「と言っているが、どういった鍛錬方法にしましょうか?皆さん」
単純にドラゴンと戦えばいいんじゃないの?全員一致したから、早速空間を歪ませてライザーと一緒にティア達がいる場所に到着。ちょうど昼食だったのかルフェイ特製の食事をしていた。ルフェイは料理の上達が早いのか、半分サバイバル的だがもう溶け込んでいる様子だった。それとタンニーンは、チビドラゴンとなっていた。
「おや一誠じゃないか。どうした?」
「コイツを鍛え直してほしいんだ。ライザー・フェニックスを」
「見た目は弱そうだが強いのか?」
「ああ、不死鳥であるフェニックスと同じ不死の力を持っているからな。そうだな、基礎と精神を鍛え直してほしい」
「分かった。しばらく預かるがいいんだな?」
ライザーは帰りたさそうだったが、頑張れと言ってフェニックス家に戻った。ユーベルーナに聞かれると、ちょいとドラゴンがいる所に行かせたと告げた。今は夜だったのでレイヴェルの部屋に寄ると、まだ寝てなかったのか起きてたみたいだった。
「一誠様、お兄様は?」
「アイツ?今頃ドラゴンと戦ってるんじゃないのか。増々ドラゴン恐怖症になるかもしれんが、試練だと思えばいい事さ」
「本当にそう思いたいよ」
「ん?何だ。ルヴァルじゃねえか、久しぶりだな」
「お、お兄様。ノックもしないで入ってくる事は禁物でしてよ」
「すまんすまん、忘れていたが一誠さんお久しぶりです。愚弟がお世話になっているようで、ライザーは今どこに?」
ライザーは今ドラゴンと住んでるんじゃねえのと言った。納得したのか明日模擬戦をしてくれ、と言われたから頷き自分の部屋に戻った。次の朝、ライザーは今どうなってるか確認すると1日でもう精神面は大丈夫そうになっていた。あとは戦闘だなと思いダイニングに向かった。今はルヴァルと対戦中、前会ったより強くなっていたがまだまだだなと思い炎の剣を指で折って剣先を喉に触れて俺の勝利。
「流石一誠さん。強いですね、ですが何故私の炎の剣がすぐ折れてしまうのか分からずにいます」
「簡単だ。媒介する物が無いから安定しないんだ、俺のように媒介無しでもなるけどな」
そんで、次の相手は約束通りミラやユーベルーナとの相手だった。前よりかはマシになっていたが、まだまだ弱いままとなっていた、なので俺流の修業方法をレクチャーさせてからしばらく経った。最終日になったから、ライザーを連れ戻しに行くとすっかり克服していた。
「ようライザー。いい面構えになったな」
「おっ、一誠か。あの時はありがとよ。ここに住んでからは、地獄の日々だったけど楽しく暮らせたし前のような力も入った」
「それは何よりだ。タンニーン、鍛え直してありがとな」
『うむ、流石不死の力と言っていい程だったぞ。あと十日くらい居てほしかったが残念だ』
タンニーンはヴァーリがいる所に戻って行き、俺とライザーはフェニックス家に戻って最初に行ったのは風呂に入る事だった。何でもサバイバル生活をしていたとかで、風呂はなかったらしいので入らせた。俺はリビングに行くと言ってから、リビングに行ったらウェザードがいた。
「おはよう一誠君。で、ライザーの調子は?」
「すっかり元通りさ。今風呂に入っている所だ、何でもサバイバル生活をしてたとかで」
「ありがとう一誠君。やはり君に頼って正解だったようだ。本当にありがとう」
懇願されたがいいって事よ。自分の部屋に戻ってから、再びリビングに行ってみるとそこには気分が良いライザーと眷属達。俺は静かに玄関に向かい、ウェザード達に礼を言われてグレモリー家に戻った。
それとフェニックス眷属であるユーベルーナ、カーラマイン、シーリス、イザベラ、雪蘭、美南風、ミラ、イル&ネル、ニィ、リィ、シュリヤー、マリオン、ビュレントの者達もついでに鍛え直した事で前よりも強くなっていた事に驚いていたライザーだったが俺はそれが見たくて鍛え直したんだとね。
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