リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”
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七十四話、ハロウィン
前書き
作者「そうそう、知ってるか? 昔のハロウィンはカボチャじゃなくてカブを使ってランタンや料理を作るのが普通だったんだよ?」
皆「え? そうなの?」
龍也「じゃあ何でカボチャが主流になったんだ?」
作者「後書きで説明するよ、其ではどうぞ!」
「「「ハロウィンパーティ?」」」
「そ。今度の土曜の夜、翠屋でやるんだけどやらない?」
昼休み、龍也とアリシア、絵流の三人はアリサからとあるイベントに誘われていた
「たしか、10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭りのことだよな?もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事……」
「……えっとね、龍也君、確かにそうかも知れないけど、今ではそういう宗教てきなものじゃないから……」
「「「え? そうなの?」」」
なのはの言葉に驚く龍也達三人……
今までハロウィンを経験した事か無いのでしかたがないのであろう……
取り敢えず、なのは達はハロウィンについて教えた
「成る程ね……謂わば皆で楽しむイベントみたいな感じか……どうする?」
問いながらアリシア、絵流の二人を見る龍也……
因みに二人の目は輝いていた
「行く!」
「私もいきたいです!仮装だったら着たいコスプレ衣装もありますし!」
「……そう言えば絵流ってコスプレ好きなんだっけ……」
苦笑する龍也……
「束さんも呼ぼうよ、最近オフとってないって言ってたし」
「良いですね、ゴミ兄二人は私がしばいておきますので……」
龍也はノリノリの女性陣の会話に付いていけず、思わず空を見ながら呟いた……
ー平和だな~…
●○●○
ハロウィンパーティ当日となり、会場として提供された翠屋のテーブルには料理と共にケーキやクッキーといったお菓子が並べられていた……
更に足りなくなった時に備え、キッチンに準備されており、パーティの参加者達はコスプレをして皆それぞれ会話を楽しんでいる……
「……あっ、龍也君♪」
龍也に気付いた人物――なのはは座っていた場所から立ち上がり、歩み寄る
「よ、なのは。ハッピーハロウィン……似合ってるな、その仮装」
なのはの仮装……天使の服装を見ながら微笑む龍也
「ホント!? 有り難う///」
赤くなりながら照れるなのは
因みに他の人たちの仮装は……
フェイト=魔女
はやて=シスター
アリサ、エイミィ、優衣=ケットシー
すずか=吸血鬼(女性版)
アリシア=巫女
シグナム=騎士
シャマル=ナース
ヴィータ=ジャックオーランタン
ザフィーラ、クロノ=狼男
等
何名か違う気がするが気にしないで欲しい……
「ハッピーハロウィン♪」
「「!?」」
唐突に聞こえてきた声に龍也となのはの二人は揃ってその声が発せられた方へと視線を向けると、そこにいた人物の顔を見て揃って目を見開く。二人の視線の先にいた人は、どう見ても……
初音ミクだった……
龍也は思わず確認するように話しかける
「え、えっと……絵流か……?」
「それが……着たいコスプレ衣装?」
「? はい、そうですよ? 作ったのはいいんですが着る機会がなくって……」
そう言いながら照れる絵流……
どう見ても初音ミクが照れてるようにしか見えない……
「そ、そうか……」
その光景に思わず引いてしまう龍也だった……
●○●○
「えーっ、それでは今からハロウィンパーティを始めます。みんな、思いっきり楽しんでいってな……乾杯!」
「「「「「かんばーい!!」」」」」
簡易的に用意されたステージの上ではやてが発声するのに合わせて、参加者はコップを軽くうちつけあう
そして、テーブルに用意された料理やお菓子をそれぞれの皿へと取りはじめる
「このパンプキンパイ、程よい甘さでつい食べ過ぎちゃいそうね」
「このこうもり型のクッキーもさっくりしていて美味いよ」
「このパイはお母さんが作ったのだけど……このクッキーはそうじゃないよね?」
「うん。このクッキーは束さんからだよ」
「あのスタイルで、この腕前……やと?」
アリサ、フェイト、なのは、龍也、はやての順に喋る……
ついでに龍也の言葉に驚いたはやてはバニーガールの格好をしている束を見ながらそう呟いた……
尚、束は自分の彼氏と一緒に居れて幸せそうである……
ついでだが、龍也はピエロのコスプレをしており、その鼻には赤いつけ物が付けられていた
「それにしても、竜達に申し訳ない気がするんだが……」
「大丈夫ですよ、竜様なら『俺らに構わず楽しんでくれ』って言いますよ」
龍也の言葉にそう答える絵流……
「……そうかも知れ「龍也、ちょっとこっち来てくれないか?」クロノ?」
言葉を打ち消すように聞こえてきた声の方へと龍也が視線を向けると、そこには何故か頭に着けた狼の耳先が少し焦げているクロノの姿が……
クロノは龍也と視線が合うと手招きをし、龍也はそれに応じてクロノの元へと向かった
「どうしたんです?何かあったんですか?」
「いや、ちょっとこの機械のインターホンを押して、Trickor Treatって言ってみてくれないか?」
「えっと……これ?」
クロノの言う機械はどうやって入れたかわからないがちょうど電話ボックスほどのサイズがある箱形のもので、四面の内の1つだけがまるで明かりの灯った家の玄関のようになっているものだった
龍也は束を思い浮かべながらも言われた通りにインターホンを押した。するとドアのようなものが開き、中から機械人形の老婆が姿を表した
そして龍也の事をカメラの目で見つめた後に電子音声ではあるが話しかけてきた
『おやおやこんばんは、ピエロさんが何のようだい?』
「えっと、Trick or Treat……?」
予想外の人形の登場に驚きながらも龍也はハロウィンで子供がお菓子を貰うために発する言葉を老婆へと口にする。それを聞いた老婆は少しの間の後に腕を動かし、龍也へと小さな包み紙を手渡してきた。それを開いてみると、中にはいくつかの飴玉が入っていた
『ハッピーハロウィン。少ないけどこのお菓子で許してね。よかったらまた来年もおいでよ?』
電子的ではあるが、どこか優しさを感じる音声で話した後に老婆型の人形はその扉を閉じる
それからすぐに口を開いたのはクロノだった
「……なんで僕だけダメなんだ……」
「えっと……これって束さんが作ったもの?」
「あぁ。せめて形だけでもって考えで束さんが作ったハロウィン疑似体験マシーンだ。内容としてはさっきみたいにインターホンを押した後に合言葉を言えば一定確率でお菓子が貰えるか、お菓子があげられないと言ってイタズラを受け入れるか逆にイタズラしてくるっていう仕組みらしい……」
「優衣はお菓子貰った~♪」
優衣が自慢するかのように先程龍也が機械人形から手渡されたものと同じ包み紙に入った個別梱包されたクッキーを見せる。周りを見回してみれば一夏やフェイト達の手にもその包み紙を見ることができ、楽しそうに話していた
「で、さっきの話を聞くにクロノはイタズラされている感じってこと? 見たところ小道具が焦げてますけど……」
「あぁ……僕以外にもイタズラになった人がいないわけではないけど、その場合はもう一度やったら大体お菓子をもらってる……だけど何故か僕だけは何回やってもイタズラしかされないんだ……」
「……それって特定人物は結果が固定されてるか、またはある程度からは同じ人物だからってオチじゃ……」ボソッ
「一夏、ここで、あえて言わなくても良いと思うぞ?」
よほど悔しいのか声のトーンを上げながらの説明を受け一夏が思ったことを呟くが、千冬がそう言って突っ込む
幸い、クロノには聞こえていなかったようで再度チャレンジするためにマシーンの扉の前に立った。それを見た瞬間、近くにいた龍也達はなにかを感じて反射的にクロノから距離を取り、その後インターホンが押された
「trick 『騒がしいKY狼さんや、物事には限度というものがあるのは知っているよな?』……へ?」
インターホンが押されたことで再び機械仕掛けの老婆が姿を表す。だが聞こえてきたのは電子音声とは違う、どすの聞いた声になっており、人形の両手は先程龍也が押した時とは違ってまるで連続して投球が行えるピッチングマシーンのような形状に……
またその手には白く丸いものが乗っていた。そして今から何かが起こるのを示すかのように、モーターの駆動音がそのボックスから聞こえるようになっている
『ハロウィンらしくお仕置きはシャマル特製のクッキーだよ……避けられるなら避けてみな、ヒーヒッヒッヒッ!!!!!!』
「た、退避ーっ!」
「一寸!? 何で私の作ったお菓子がお仕置きなの!?」
この後、クロノやその直線上にいたパーティ参加メンバーの一部の口にクッキーが投げ込まれ、大変な被害が発生する出来事が発生したが、結果として会場となった会議室からはパーティが終わるまでの間、楽しそうな声は絶えることがなかった……
尚、シャマル特製のクッキーの余りは絵流が聖兄弟が眠っている隙に口に入れて処分した
後書き
作者「実は、カブが不作になって、代わりに豊作になったカボチャを使ったら、ランタンに加工もしやすいし、いろんな料理に使えて美味しいってことで主流になったんだ」
龍也「へぇ~…」
絵流、アリシア「其では感想待ってます♪」
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