| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『吐瀉物』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『リアル』



ふと見上げた、まだら模様の空には何も感じなくて。
頬を指す風にさえ、何も感じれなくなって。

もう、あの頃には戻れないなんて、そんな当たり前なことに打ちのめされてた。

現実を否定したところで、何も変わらないことくらい、痛いほど解ってる。

共に在った日々が偽りなんかじゃなく、虚像でもなく、現実だってことも痛いほど解ってる。

決して悲しみだけじゃないのに。
楽しかったことも在ったのに。
皆で喜び合ったことも在ったのに。

其れでも、悲しみの方が断然上回ってしまうのも現実で...


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧