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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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24話





「では、現状を説明する」


「二時間前、ハワイ沖で試験稼働していた、アメリカ・イスラエル共同開発の・・・・」



少し長いのでかいつまんで説明すると、ついさっき軍用IS機が暴走したが職員達、軍人さんの方も無理だから学園で対処よろ。しかも一度きりの襲撃しかできないから出会ってすぐ倒さなきゃ行けないと、



「なら今回の要は一夏か」



「え⁉︎」



「そりゃお前の零落白夜しか一撃で落とすなんてことは無理だろ」



それにお前に経験積ませるにもちょうどいいだろう、と口には出さないが。

少し怖気づいていた一夏だが織斑先生が「無理しなくていいぞ?」と言ったら、すぐにやるって言い出した。さすがシスコン。


「よし、この中で最高速度が出せる機体はどれだ?」

「ならわたくしが。ちょうど強襲用のパッケージが届いています」


とセシリアがでて、


「おれも。ワンオフで変えれる」


とおれも名乗りでて作戦を作り終えるー
と、そこにまたもや束さんが出てきた。どうやら箒の紅椿も超高速機動ができるらしい。


「この紅椿は第四世代のISなんだ〜。しかもやっくん抜きで全ISのスペックを軽く超えてるからね〜。すごいでしょ〜。えっへん」

「ん?なんで俺抜きなんだ?」


「さっきも言ったけどやっくんのISはやっくんの意思によって全部変わるからね〜この機体を作った人は天才だよ〜でも紅椿も負けて無いけどね」



ちなみに、第四世代とかはISの性能みたいなもので、現在、世界でやっと第三世代の試作一号が作られている今、この束さんは第四世代を簡単に作ってしまっているのである。マジで天才だなこの人。・・・でもその人に天才と言わせたこのISのことを、


「この機体は実は神様が作ったんだ」



なんて言えない。それに信じないだろうし。

そんなことを思いつつも束さんが出した計画は一夏と箒と俺による襲撃で、なぜセシリアが外されて、俺が外されて無いかと言うとセシリアのISのインストールに時間がかかる、逆に俺たちはそんなに時間がかから無いから、である。
セシリアはすごい悔しがっていたが、一応了解と言っていた。


「それでは各自、準備に取り掛かれ!」


「「「「「了解!」」」」」


とみんなばらけていく。俺も準備に取り掛かるのだった。








ー午前11時30分ー


「来い、白式」

「行くぞ、紅椿」

「纏え、雷神」




それぞれがISを展開する。




「よし、箒、泰人。よろしく頼む」


「ああ」


「本来なら女の上に男が乗るなど私のプライドが許さないが、今回だけは特別だぞ」



「まあまあ、そう言うなよ。一夏は箒に頼るしかないんだしさ」

と言葉は少し尖っているが、箒の口調は少し、いや、結構浮ついているな。心配だし一夏に言っとくか。


「一夏、箒のことなんだが」


「ああ、泰人もか。わかってるよ。何かあったらフォローする」


「そうか」


と、プライベートチャネルで話しておく。



「織斑、篠ノ之、枢木、聞こえるか」


「はい」


「今回の作戦のかなめは一撃必殺だ。短時間での決着を心掛けろ」



と、その後に箒が質問をしていたがやっぱり浮ついていたようで俺と一夏に箒のことで話しかけていた。
と時間が迫っているので俺たちに合図がかかる。


「では、はじめ!」











「あれがそうか?」



「よし、行くぞ一夏!」


「お、おう!」


「・・・まあいいか」



敵ISは銀の福音と言うらしく、その名の通り全身が銀色で、なにより頭から生えている巨大な翼。それはスラスターと広範囲の射撃武器を融合させた武器らしい。迂闊に近づくのは危険だな。



「あと10秒で目標に接触!」



「よし!行け一夏!」




福音に向かってそのまま斬りつける一夏。だが福音は知っていたらしくそのまま反転し避けてしまう。




「なにっ⁉︎このっ」


「一夏!箒。援護だ!」


「わかった!」




そのまま福音を取り囲むように交互に攻撃するが頭のスラスターでなかなか当たらない。そして一夏の零落白夜のタイムリミットが刻々と迫り、箒が言う。


「一夏!私が隙を作る!」




と福音に向かう箒。だが福音も全砲門を箒に向けていた。まるで一本の光線だったがなんとか箒は避けて隙を作ったので一夏に合図を送ろうとしたが一夏が急に真下に飛んで行くのでそっちを見ると、なんと光線の先に密漁船らしき船があったからだ。




「くそっ!退け!箒!」


「っ!なぜだせっかくのチャンスなのになぜあんな犯罪者などをかばって。・・・そんなやつらはー」



「箒!。そんな、そんな寂しいこと言うなよ。力を手にしたら、弱いやつのことが見えなくなるなんて、どうしたんだよ。箒。
らしくない。全然らしくないぜ。箒」



「わ、私、は・・・」



と箒のISが解けていく。マズい。エネルギー切れか!


「くそっ。<時止め>!」


とそのまま能力を使用。そのまま箒の近くへ瞬間移動するがいきなりの使用のせいか、ズキン!と、頭が警告を上げる、と同時に能力も解けてしまったがそのまま箒を抱き上げる。



「一夏!援護!」

「くそっエネルギー切れだ!」

「なら、仕方ないな。箒をそっちに渡す!」


「うおっ⁉︎」


「そのまま先生達の元へ戻れ!早く!」


「いや泰人はー」


「うるせえ!グダグダ言わずに逃げろ!俺が時間を稼ぐ!」


「っ⁉︎わかった!すぐに戻るからな!」



と箒を抱えて逃げる一夏。と福音がそっちに攻撃しようとするが、福音の前に移動。高周波ブレードを二対抜き、そのまま抜刀。



「させねーよ天使擬きが」


光速の斬撃を放ち相手の羽を半分切り落とすーつもりだったがあらかじめ退く準備があったのかかすっただけで当たらなかった。

それに能力のせいか頭の頭痛が酷い。まともな能力が、他に使えない。よくて一回くらいか。


「っ!セラアアァァァ!」


残った電力で加速して斬りつけるが福音は物ともしない。


「っ!っはあ、っはあ。直線的な攻撃は効かないか。だが時間稼ぎにはー!」


「攻撃圏内ヲ離脱スル敵ISヲ確認遠距離追撃ミサイルヲ発車」


「嘘だろ!間に合え!<ブリンク>!」

「泰人⁉︎」

「敵の攻撃が来る!これじゃお前達が危ない。今から先生の元に転送してやる」


「ー⁉︎なにをー」

「オールマイティ「指定した物体をした場所に移動できる」・・・じゃあな。一夏達を先生達の元へ!」


「なっ?泰人!まっ!」



その先は聞こえなかった。能力の使用過多で頭どころか全身が激痛に襲われたからだ。辛うじてエネルギー残量を見るがミサイルを避けるほど残っていない。詰んだなー



「あーあこれで終わりかぁ。まったく、つくづくアホな奴だ。こんな時でさえ一夏達のことを心配してやがる」




と同時に大量のミサイルが被弾する。もはやほとんどやけど状態だったがぼんやりと落ちていく時に福音を見つめ、海に落ちると共に俺の意識もぶっつり切れた。














 
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