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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  四大魔王と聖書に記されし神の目覚め

年月が経過したある日。

「・・・・っ、ここは」

「起きられましたか?雛里ちゃん、すぐにバイタルチェックを」

「はい」

「ここはどこかしら?私達は死んだはず、なのに何故生きているのかしら?」

「ここは、兵藤一誠様のご自宅の中ですよルシファー様」

「一誠の家ですって!起き上がってもいいかしら?」

「はいどーぞ」

「私はあの時命を魔力に変えていたはず!?どうして生きているのかしら」

「それについてお話がありますので、立てますか?」

「ええ、肩を貸してもらえないかしら」

朱里と名乗る看護師と一緒に、部屋から出て大きな扉を開けるとそこには、先の戦争で死んだとされた四大魔王の3人と神シャルロットがソファに座っていた。奥には赤い髪をした女性が座っていた。

「レヴィアタン、ベルゼブブ、アスモデウス、シャルロット、何故ここにいるの?」

「私達もさっき起きたばかりで、ルシファーが最後だけどね」

「うむ。今知っている事は、ここが一誠の家にいる事だけだ」

「私も起きた時は驚いたわよ?知らない天井と思ったら人間がいたんだもの」

「でもここにいる人達は、皆良い人達ばかりですよ」

「ルシファーと言ったか・・・・レヴィアタンの隣に座れるか?」

「ええ、けど貴女は誰なの?」

ルシファーが座った後『すぐに分かる』と言って、近くにいたメイドに話していた。しばらくすると2人の女性が来た。

「薄い青紫の髪は、この家のメイド長の月だ。黒髪の方は、一誠の妻だが一度会った事あるだろう?」

「アグニ様からご紹介ありましたが、メイド長をしている月です」

「お久しぶりですね」

月はアグニの隣で立っていて、奏はアグニの隣に座った直後メイド達が紅茶を運んできた。机に置くと用事が済んだと思ったのか、即座に部屋から出て行った。

「さてと話をする前にだ。シャルロット、我の正体は分かるだろう?」

「何故ここにいるかは分かりませんですけどね」

「シャルロット、このヒトは誰なの?」

「何故ヒトの姿でいるのかは解りませんが、彼女は『真龍』または『D×D』と称されている『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』通称グレートレッドです」

『え?えええええええええええええ!?』

「黙れ!」

『はっはい!?』

衝撃の事実だったのか、四大魔王は驚愕し大声を上げてしまった。グレートレッドによって黙らせた。

「ですが何故貴女はここにいるのですか?グレートレッド」

「先に言っとくが、我の事はアグニと呼べ」

「ではアグニと呼ばせて頂きます。ここにいるルシファー達の疑問ではありますが、何故貴女はここにいるのですか?普段から次元の狭間に泳ぐ貴女が」

「我が盟友が、次元の狭間であるここに来てドウターを倒してくれたのでな。その礼に土地をやってこの豪邸が建ったのだ。我は休憩として来るようになったが、今ではここに住んでいるようになった。ここでの生活は泳ぐよりもとても楽しくやっている」

「盟友とは誰の事だ?」

「一誠に決まってるだろう。次元の狭間本家当主は、一誠だ」

「すると私達を助けたのも、一誠君という事ですか?」

「はい。我が主の命により、貴女達が倒れたている所を確認してから救助に行きました。無論ご主人様が結界を張ってくれたお陰で、誰にも気付かれずに搬送しましたから」

「一誠君は見守ると言っていましたが、何故私達を助けたのでしょうか?」

「戦争中は見守ると言いましたが、あの時は一時中断されてましたよね?二天龍との戦闘時は」

「なるほど・・・・だから助けてくれたのね。ところで一誠はどこにいるの?」

「そーだよ。私達を助けてくれたから、お礼をしたいのだけれど」

それもそうだ。今ここにいるのは、アグニ・月・奏と前四大魔王と神だけで、一誠の姿はどこにもいない。

「その事について話があります。戦争後にどうなった事になりますので、アグニ様はどうされます?」

「長くなりそうだから我は泳ぎに行く。終わりそうになったら戻ってくる」

アグニは、紅茶を飲んでから出て行った。当然泳ぎに。

「ではお話しましょうか、貴女達が倒した二天龍の後の顛末を」

こうして話をした。二天龍を倒した後、ドウターが出たというのは少々驚いていた。三大勢力が1つとなって、ドウターと戦っていた時に一誠は私達の元に来て、魔力を注ぎ込んだ。戦場に戻った一誠は、人型兵器でドウターを倒しに行ってから、第二の姿である黒鐵改となって戦い門番を倒して門を消滅させた。

ここまで聞いたルシファー達は安堵したが、一誠が魔力を使い果たして消滅してしまった事に関しては驚愕していた。消滅後の顛末として、悪魔側である四人は下を向いて黙ったままになって、シャルロットは『ミカエル・・・・』と何度も呟いていた。

「本題に入りますが、貴女方はこれからどうするのですか?」

『え?』

「悪魔側は、貴女達4人が死亡扱いとなっているので新たな魔王が誕生しました。それも旧魔王としての血筋ではなく新たな魔王としてですが、天使側は神が死亡扱いとされていて極秘中の極秘とされていますが、神のシステムはミカエル様が代行でやってらっしゃいます。堕天使側は、幹部や部下がほとんど死亡した為動きがありません」

「もしで構わないけどここに居てくれませんか。智君、いえ一誠の力になってほしいのです」

ここで話が終えそうになったのか、タイミングが合ったのかちょうどアグニが部屋に入ってきた。

「話は終わったか?月、奏」

「はい。今後この方達をどうするかなのです」

「ふむ・・・・おいお前達」

5人は呼ばれたのでアグニを見る。

「一誠の机に置いてあった手紙にこう書いてあってな『もし行く場所がないのならここにいろ。お前達に帰る場所はない』とな。まあ、無理なら出てってもらうが、出て行ったとしてもここは次元の狭間だからそう簡単に帰れないけどな」

意地悪そうに言った。

「ルシファー、ここにいようよ。私達は、恩を返し切れないくらい感謝してる。少しでも恩を返せるなら、私は一誠君の眷属になってもいいくらい」

「そうね。彼には感謝し切れないくらいだから、私も賛成よ。ベルゼブブとアスモデウスも賛成よね?」

「私も賛成に決まっている」

「今の私達は、前四大魔王であってただの悪魔ですから。それに自由に生きていけるのは、前々からの夢だったわ」

「シャルロット・・・・貴女はどうするの?」

「私も賛成です。神のシステムは、既にミカエルがやっています。それに今戻っても遅いですし」

「どうやら決まったようだが、一誠の代わりであるが歓迎する。元四大魔王に元神。我はグレートレッドだが、今はアグニと呼んでくれ。アグニと命名したのは、他でもない一誠からだからな」

自己紹介後、次元の狭間本家にいるメイド達を紹介した。全員別世界から来たと言ったら相当驚いていたが、新たな自室となる部屋に行った後に大豪邸を案内する事になった。全てを案内したら人間界の時間だと、夕方になっていたので風呂に入った。入浴時や出た後のルールを月に教えてもらった後、ダイニングルームに行って夕食を食べてから寝る前にアグニが言った。

『明日から修業するから覚悟しとけよ?』

と言っていたがルシファー達は分からないまま寝たが、後程死ぬ寸前まで修業をしていた。一緒に修業している戦闘班メイドは、アグニに一太刀入れられる程強かった。今のままでは、メイド達より弱い方だったので徹底的に絞られたが、二天龍を倒す時より格段に強くなっていった。

ルシファー達やシャルロットも、魔力は戦争前とは比べ物にならない位の量になっていた。そしてルシファー達が目覚めて五十年が経とうとしていた。 
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