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寄生捕喰者とツインテール

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○ 閑話・質問と回答……その2

 
前書き
幾ら説明話、ネタ話的とはいえ……まさかの連投に、自分でも驚いています。

まあ、そんな事はどうでもいいので(エッ、Q&Aコーナーをどうぞ。

  

 
 この話では、本編での紹介のみでは分かりづらかったかと思われる部分を、Q&A形式で解説していきます。




Q、グラトニーって瀧馬の時より思考が幼くなっているのに、何で幾らか卓越した格闘技能を持っているの?

A、戦闘経験が彼女よりもあるラースのお陰です。

  台詞が出ていないだけで、ちゃんと指示は出しているんです。


Q、属性力濃縮から殺害での放出と、エレメリアン以外でただ肉に食らいつくのじゃあ、属性力摂取量って違うの?

A、違います。

  第一巻部分『食欲と憤怒と渇望』でもありましたが、攻撃などで熟成する事、もしくは殺す事により大量の属性力を得る事が出来るので、単純感情種は何より物騒な “殺すこと” を最優先にするのです。

  ラースが言っていた「生きたいって欲まで吸い取らなきゃ~」というのは、文字通りでは無く比喩表現だった訳です。

  また、肉を直接の場合は、アルティメギル>>嗜好の濃い人間>単純感情種>普通の人間>動物>その他―――の順で、左ほど摂取量が多いと言う訳です。

  だから暴走状態で動物を齧っていたラースは弱り、ペット達を行方不明にして取り込んでいた “腕” はより強化されたと言う訳ですね。 
  ちなみに単純感情種側に良心があれば、吸血鬼の如くある程度吸い取る事も可能です。

 ……まあ限界量が少ないし、面倒臭いしでやる奴なんて殆どいませんけど……。


Q、“腕” の奴の能力って強化と固定なのに、何でちょくちょく壊されてるの?

A、本編でも説明がありましたが、実力が勝ればある程度形は変えられます。しかし丈夫な事は丈夫なので、粉々に出来ていなかったりもしています。

  ちなみに固定していないと、強化した際の威力に耐えきれず、モノが壊れてしまう事もあるので、意外と合理的な能力なんです。
  能力そのものは弱まっても、振り出した勢いを固定して威力を徐々に上げる……なんて芸当もしていますし意外と便利ですね。

 ……惜しむらくは決め手に欠ける事と、それを持っていたのが低ランクだったという事ですが。


Q、ウージの奴って属性力食べに来てただけ?

A、そうです。

  別に “奴” の命令で来た訳でもなければ、何かしら企んでいた訳でもなく、より上質な食い物をより安全に求めて、アルティメギルの基地に入り込んだ訳です。

  運悪くダークグラスパーに追い出されちゃってましたが、あの装置が無ければ彼女も危うかったでしょう。

  次元の狭間にあるので、どんな実力者でも侵入は厳しいみたいです。ウージのランクはグラトニーよりちょっと強いぐらいでしか無いので、だから増援部隊の陰にくっついていたんでしょうね。


Q、じゃあ “腕” の奴も?

A、ウージのサポートとして、部下の役割をはたしていたので、そうとも言えます。

  偵察に着た初日にグラトニーと出会ってしまったのが、不運というか運の尽きというか、なんというか……。


Q、ウージの手抜きでも苦戦してた、断罪人ダークグラスパー。……ウージと互角の勝負を繰り広げたグラトニーに勝てなくね?

A、勝てませんね(断言)

  基礎たる地力も、能力の応用性も、状況判断力(ラース依存だけど)も違いますし、何より “ノリ” に付き合いませんから……。

  オマケにウージが数十秒足らずでカオシック・インフィニットを破った事を考えると、グラトニーすらもう少し時間が掛かるだけで普通に壊されるでしょう。

 ラースを抜きにして、グラトニー本人だけに限定しても、やっぱりどの道無理ゲーかと。

 メガ・ネさんこと、メガ・ネプチューンが加わっても厳しいかな……。


Q、ウージの炎でグラトニーが熱がってたのは何で? 途中から普通に受け止めてたじゃん。

A、ウージの能力は特殊な『腕状の炎』を噴出させる事で、それぞれ特色が腕としての役割を優先するか、炎としての特性を優先するかで変わってきます。

  グラトニーが熱がっていたのは炎を表に出したから。受け止められたのは腕の方を表としたからです。


Q、ラースの加護があるって頼もしいよね、実力差も覆るわけでしょ?

A、確かにそうですが、本編で体が崩れたり限界があったり、現時点では辛勝が精々な所を見ると、役には立つけどなんだかなぁ……と言った気分にさせられます。

  実は格下である “腕” の奴の時にも、分かり辛いですが使っちゃってますし。


Q、ラースって戦闘経験豊富なのに、なんでちょくちょく驚いたり抜けてたりするの?

A、瀧馬、及びグラトニーの体に入っているからです。


  要所要所で抜けているのは、精神体だけでは本来の勘の良さが発揮できず、思考能力がある程度鈍ってしまうから……の、ようです。

  また能力についてちょくちょく驚くのは、元が強過ぎるから。つまり相手の事をよく見てこなかったがためです。
  ラース本人も弱い体になってから、どんな事も新鮮な気持ちで迎えているのではないでしょうか。




 以上、Q&A方式で送る解説でした。


 それでは次回より、三巻めに入る物語。

 アルティメギルの処刑人・ダークグラスパーの登場と、トップ直属の精鋭部隊の投入で、さらに激化するVSエレメリアンバトル。
 単純感情種の実力を目の当たりにし、ツインテイルズは何を思うのか? ダークグラスパーの目的は何なのか?
 そして、降り立ちし新たな敵に加え、グラトニー達に起こる異変とは……。

 では次章も、グラトニーとラースコンビの活躍をお楽しみください。
 
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