ドリトル先生の水族館
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第二幕その十二
「まだまだ改良が必要なんだよね」
「もっと深く潜れる様になって」
「広い場所を観られる様にだね」
「うん、そうなったらいいけれど」
けれど、というのです。
「まだまだだよ」
「潜水艇の改良も」
「まだまだ必要なんだね」
「それでいいとはならないからね」
「潜水艇にしても」
「他のものごとも」
「うん、少しずつでもよくしていきたいね」
こう言うのでした、そして。
トミーは居間のお部屋の壁を見てです、皆に言いました。
「じゃあそろそろ御飯にしようかな」
「ええ、作りはじめましょう」
「これからね」
ダブダブとチーチーがトミーのその言葉に応えました。
「今日は焼きそばよ」
「それとお味噌汁だよ」
「どっちもお野菜もたっぷりと入れるわよ」
「焼きそばにはソーセージを入れるから」
豚肉ではなく、というのです。
「皆たっぷりと食べてね」
「楽しく食べようね」
「焼きそばだね、いいね」
焼きそばと聞いてです、先生は目を細めさせました。
「塩もソースもね」
「先生どっちも好きよね」
「焼きそばならね」
「うん、それでどっちの焼きそばかな」
「おソースよ」
ダブダブは先生の質問に答えました。
「そちらの焼きそばよ」
「うん、あのおソースの使い方がね」
「先生のお気に入りよね」
「確かに塩焼きそばもいいけれど」
それでもというのです。
「おソースのものもいいからね」
「だからよね」
「食べるよ」
こう笑顔で応えてでした、先生は今晩の夕食も楽しむのでした。先生にとって焼きそばもまた楽しいもだからこそ。
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