| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

機動戦士ガンダムMSV-エクリチュールの囁き-

作者:桃豚(21)
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

独自設定などなど

 
前書き
タイトルの通り、本編中に出てくる独自設定の説明となります。本来は載せる予定ではありませんでしたが、他サイト様でガンダムを執筆している友人の機体設定を読んでいたら作りたくなったもので、結局書くことにしました。といっても細々追加するといった形で、しかも書くかどうかは気分次第なのであまり期待しないで待ってもらえると助かります。それと、開始早々いきなりですが《ゼータプラス》に本編のネタバレがありますのでご注意ください。

それではどうぞ 

 
〈モビルスーツ〉
・MSZ-006X1《ゼータプラス》
 『ゲシュペンスト』で試験運用されるサイコミュシステム搭載型の《ゼータプラス》。サナリィの新規MS開発産業参入に際し、地球連邦政府がサナリィのサイコミュ研究援助の一環として開発された機体である。地球連邦軍における可変機構を採用したMSの更新に伴い、生産中止された《ゼータプラス》を転用したものであり、『表向き』には原型となったMSZ-006C1/2と性能の差は無い。むしろ、背部へのフィンファンネルの装備とそれに伴うサイコミュシステムの増設により機体のバランスが悪化しており、試験用のデータ収集機としての側面が強い機体である。エレア・フランドール少尉の搭乗する《ゼータプラス》は黒い塗装を施され、サイコミュシステムを廃止してベンチマークとして運用されるフェニクス・カルナップ大尉の2番機は灰色に塗装される。
 [以下ネタバレ]


 真実の姿はUC.0100年へ向けての『UC計画』を担う『NT-Dシステム』の開発母体である『サイコ・インテグラルシステム』の実証試験機であり、機体の改修・開発には『UC計画』の技術スタッフが関係している。『サイコ・インテグラルシステム』のシステム解放時の戦闘機動に耐えうるため、主に各関節強度と機体主機出力の増加、また遠隔操作型攻撃端末『フィンファンネル』の装備に伴うセンサー類の強化が行われ、関節強度は原型機であるC型のゼータプラスから30%、機体出力は15%向上した。当初は『UC計画』の武装試験も兼ねたテストベッドとして改修されたため、関節強度の徹底的な強化が施されている。しかし、構造上の問題などから最終的な強度は満足のいくものとはならなかったため、後に武装試験用のテストベッドとしてMSA-011《Sガンダム》が選出されることとなる。それでもデータ収集機としては十分使用に耐えうる機体であるため、第666特務戦技教導隊にて運用される。
 機体の評価としては、ファンネルの装備と偏重ともいえる出力の強化により、機体バランスは致命的に崩壊し、並みのパイロットではIMPCシステムのバックアップがあったとしても歩行させるので精一杯の機体であり、兵器としては失敗作としか評価し得ない。それでもなお、開発スタッフがこのアンバランスな機体をアンバランスなままに完成させた理由は、一重にこの機体が将来的に量産を目的とした機体の試作機ではないことと、この機体に乗るであろうパイロットの技量を前提としていたからに過ぎない。
 『UC計画』に関係する機体をサナリィが試験運用を行う理由は、サナリィの将来的なMS開発参入を見こし、ビスト財団側から友好的な関係を取り結ぶためと考えられる。一年戦争以前から地球連邦政府に対し、戦技指導や技術支援を行い、規模こそ大きくないものの一定の発言力を持つサナリィに対して敵対的に振る舞うことはアナハイム・エレクトロニクス社にとっても、財団にとってデメリットであると判断したマーサ・ビスト・カーバインの主導によりサナリィとアナハイムの共同関係が作られるに至る。しかし、地球連邦政府やアナハイムの内部に存在するサナリィ脅威論と反ビスト財団派の動きが活性化することとなり、結果としてUC.0094年、正体不明の武装組織によるサイド8各コロニーでの武力抗争『11.2事件』を生じさせることとなる。
 UC.0094年『11.2事件』の折にサイコミュ搭載型のX01が反ビスト財団派の地球連邦政府高官を通じてブッホコンツェルンへと譲渡され、後のクロスボーン・バンガードの大型MA『ラフレシア』に搭載される『ネオ・サイコミュシステム』開発の遠因となった。





〈その他〉

・『システム:サイコ・インテグラル』

 薬物投与と後催眠暗示によって身体の分化した知覚を積分・統一することで知覚領域を拡大させ、ニュータイプ能力の拡大及び擬似的なニュータイプ能力の付与を目的とする新機軸のサイコミュ技術。技術としてはチャクラ研が開発し、UC.0087年に完成していた『サイコ・ニュートライザーシステム』を発展させたものである。対NT戦においては、自身だけでなく敵NTの知覚をも統合することで敵NTの知覚領域・反射速度などの能力を上回ることや、理論上敵機の運用するビット・ファンネルに対し逆位相の感応波をぶつけることで無力化、自身の感応波によってジャックすることをも可能とする。なんらかの切っ掛けにより、知覚領域が拡大した適応者は自身の過去経験や存在確立の高い可能性の未来を積分、独自の統合環世界を構築することで、数秒先の未来を予知する現象が確認されており、未来予知現象の発生と同時に、サイコフレームの発光現象が確認された。両者の因果関係は不明である。この未来予知現象は『神の人』計画の被検者であるとあるテストパイロットの試験中に確認された数例のみしか観測データがなく、如何にして未来予知を可能とするか、定かではない。少尉にしても試験中に不意に遭遇した実戦により偶然観測されただけであり、どのような条件下で未来予知現象が生じるかも確証はない。しかし、数少ないデータであるパイロットの証言を考察すると、パイロットが『死』を明確に直観した際に未来予知現象、そしてそれに伴うサイコフレームの異常発光が確認されていることから、『死』が未来予知現象発動のためのキーワードではないかと考えられている。そしてその事実を裏付けるかのように、パイロットを仮死状態において当システムを発動した際に、未来予知現象が確認された。しかし、ほぼ数秒ほどしか持続せず、無理やり持続させた結果、被験者は脳機能に致命的な損傷を蒙ることで廃人と化してしまうなど、実用性の低さに対して危険性が極めて高いことが判明。改善案も難航し、サイコ・インテグラルの研究は打ち切られることとなり、NT能力の拡大及び付与に重点を置いた研究がなされる。そうして洗練されたシステムが『ナイトロ』として完成されることになり、一方能力拡大に伴う未来予知現象は公式では研究が廃止され、忘れ去られていくこととなった。しかし、実際にはビスト財団へと秘密裏にデータが移譲され、オーガスタ研究所の研究の元にNT-Dシステムが作成されることとなる。
 サイコ・インテグラルシステムを使用した被験者の証言の中で興味深いものは、自我感覚の希薄化という報告である。これらの感覚が如何にして生じるかは全く不明であり、研究者の間でも明確な答えは出ていない。一説には他者知覚の統合によることで自己感覚と他者感覚が混在・統合されてしまい、自己感覚が希薄化するのではないかと考えられている。 
 

 
後書き
 サイコ・インテグラルが壮大なダイバージェンスイヴのパクりでしかないと思いながら設定を作った上に、設定として堂々と載せる人間の屑でしたハイ。オリンピックは大変そうですね(他人事)。それはともかくニュータイプの時間概念は微分的なのか積分的なのか、どっちなんでしょうね。算数すら出来ない私にはよくわからない……。

 本来あとがきに書くべきかもしれませんが、この作品を書く時念頭にあったのはマブラヴシリーズでした。特にトータル・イクリプス。ヒロインの容姿とかもはやそのまんまです。話の流れとか。これもパク(ry
 その他は、恐らくお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、Fate/Stay nightのHFルートを若干意識したりはしていました。まぁマブラヴともFateとも、比べるのも烏滸がましいものですが……。 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧