戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十一話 菊池中尉!金魚すくいはスポーツだ!!その十五
「嗅がせただけで相手は痺れる」
「喧嘩の前に武士道めいて差し入れたらいいんだよ」
「とにかく飲ませるなり嗅がせてな」
「その後は痺れた相手を簀巻きだよ」
そのうえで川に放り込むというのだ。
「どんな相手でもそうしてやればいい」
「喧嘩は勝てばいいんだよ」
「じゃあいいな」
「読者の小学生は喧嘩になったら俺達を参考にしろ」
「喧嘩で勝つには手段を選ぶな!」
「一切だ!」
それこそどんな手を使っても勝てというのだ。
「ただこの作品読んで喧嘩したとか言うなよ」
「作品の責任問題に発展するからな!」
「何かあると漫画が、アニメが、ゲームが、って言う奴いるからな」
「この作品がマジで打ち切られるからな」
「だからいいな!」
「そこは適当に嫌いな奴に教えられたとか言え!」
この作品に影響を受けたとは言わずにだ。
「いいな、じゃあな!」
「喧嘩はどんな手を使っても勝て!」
「そういうことだ!」
「じゃあ勝利のポーズだ!」
好きなだけ言って次はこれだった。
尚智がだ、弟に言った。
「いいな、ジャスティスブルー!」
「よし、ジャスティスレッド!」
尚武士も応える。
「いつものポーズだ!」
「やってやるぜ!」
二人は瞬時にして白波立つ岩場の上に来た、バックには何処かの国が戦犯旗と呼んで騒がしい旭日旗を思わせる朝日があり。
その光を後ろに浴びながらだ、二人はそれぞれ腕を組み堂々とポーズをつけてそのうえで高らかに言った。
「正義は勝つ!」
「正義が痺れ薬とか使うな!」
「そんな正義あるか!」
観衆の人達の堪忍袋が遂に切れた。
「また汚い手で勝ちやがって!」
「金魚すくいに痺れ薬とかあるか!」
「人間としてやってはいけないことだろ!」
「警察に訴えるぞ!」
実際にやれば警察に訴えられることは言うまでもない。
「神聖な伊勢神宮の前でするな!」
「ここを何処だと思ってる!」
「へっ、だからいつも言ってるだろ!」
「勝てばそれが正義なんだよ!」
二人はその観衆の人達に怒って返した。
「だから俺達は正義!」
「正義だったら伊勢神宮の前にもいていいだろ!」
「間違ってたら神罰受けてるぜ!」
「だからノープロブレム!」
「精々そこで騒いでろ!」
「神罰なんか落ちてたまるか!」
二人がこう言うとだ、ここで。
今回も二人に雷が落ちた、比叡山の時と同じく。
その神罰を見てだ、誰もが思った。
「やっぱりなあ」
「神罰受けたな」
「日頃の行いが悪過ぎるしな」
「やっぱり伊勢神宮は神聖な場所だよ」
「この連中が神罰受けるのものな」
「当然だな」
仏罰に続いてだ。
「とにかくこれで外道は罰を受けた」
「よかったよかった」
「これで大団円だな」
「へっ、これで終わると思うな!」
「次があるからな!」
落雷を受けてもへこたれない二人だった、その精神力の強さはどんな某グラップラーのシリーズの主人公よりも上であろう。
「次も勝ってやる!」
「そして金と芸術鑑賞だ!」
「DTを捨てるその日まで!」
「俺達は負けないぜ!」
「いいからもう出て行け!」
「とっとと消えろ!」
ここで石が飛んで来た。
「伊勢神宮でも汚いことするなんてな!」
「何処まで腐った奴等だ!」
「もっと神罰受けろ!」
「黄泉比良坂にまで行ってしまえ!」
「俺達は不死身だぜ!」
「残念だったな!」
二人は石を投げる観衆達にその石を取り出したバット、二人の武器であるアンドロメダ大星雲バットで打ち返しながら言い返した。
「ホッケーマスクの奴よりも死なないでぜ!」
「そう簡単に死ぬかよ!」
「金と女の為に生きろ!」
「何をしてもな!」
「次回も見ていろ!」
「俺達は負けないぜ!」
石を打ち返しつつ言いだ、そして。
二人は意気揚々としてハングオンに乗り伊勢を後にした、だが。
波間に来たところで何処からか来た波にさらわれた。ハングオンが海の中も進めるスーパーカーでなければ二人は死んでいた。
「何でいきなり津波が起こるんだ!」
「地震も何も起こってねえだろうが!」
二人はまた怒る、だがこの作品はこうした作品だ。
とりあえず三重県を舞台にした話はまだ書く、打ち切りになるかも知れないが連載終了まで戦えジャスティスカイザー、負けるなジャスティスカイザー!
第三十一話 完
2015・5・20
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