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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another82 覚醒せよ!!光の力Ⅱ

 
前書き
続きです。 

 
ワルもんざえモンを完膚無きまでにボコボコにしたメカノリモンINブイモン。
太一達と合流するために再びメカノリモンに乗るように指示するが、命の危険を感じた大輔達に却下され、現在は徒歩で太一達の元に向かっていた。

大輔「太一さん達、どこに行ったんかね」

ヒカリ「お兄ちゃん…大丈夫かな…?」

アインス「大丈夫だ。八神は殺しても死なんタイプだ」

ロップモン[それ…滅茶苦茶失礼だよね…]







































その頃、ヒカリを探している太一達は…。

太一「ヒカリー!!ヒカリー!!」

必死にヒカリを探しまわっていた。
特に兄である太一が。

光子郎「太一さん、休憩したほうがいいのでは?」

休むことなく歩き続け、ヒカリを探しまわる太一に光子郎が声をかける。

空「太一、みんな疲れているのよ」

アグモン[僕…もう駄目…]

テントモン[歩けへん…]

ピヨモン[もうへとへと…]

太一「ヒカリー!!どこだー!!」

光子郎「太一さん。疲れていたらアグモン達も実力を発揮出来ません。ここは少し休んだ方が…太一さんだって疲れているはず」

太一が無理をしているのは誰の目から見ても明らかであった。

太一「…ヒカリは病気なんだ。」

空「ほら、大輔君とアインスさんがヒカリちゃんの近くにいたから大輔君達がヒカリちゃんを守ってくれるわ。きっと」

太一「でも!!ヒカリはまだ病気なんだぞ!!一刻も早く見つけてやらないといけないんだ!!」

怒鳴り散らす太一に蓄積した疲労もあって光子郎が呟く。

光子郎「分からず屋……」

太一「何だと!!」

光子郎の言葉にカチンと来たのか、太一は光子郎に歩み寄る。

空「喧嘩してる場合じゃないでしょう!!」

険悪な2人の頭を叩く空。
恐らく、丈とヤマト達のチームは大分先に進んでいるはずだ。
このままではどんどん置いてかれてしまう。

ユーノ「皆さん静かに……」

なのは「私達、誰かにつけられてる…」

光子郎「何ですって……」

ツカイモン[私とユーノが見てこよう。君達はそこの角に隠れているんだ]

疲れているアグモンとテントモン、ピヨモンは進化するエネルギーはあまり残っていないだろう。
それを察したツカイモンがユーノと共に調べに向かう。

ユーノ「太一さんはどうしてそこまでヒカリさんを心配するんだろうか?」

ツカイモン[昔テイルモンから聞いたことがある。かつて太一は幼い頃、風邪を引いていたヒカリを外に連れ出して死なせかけたと…多分それが太一にとってトラウマになってしまったんだろう…]

ユーノ「そうか…」

まだ幼かったからを理由にするには少し大きすぎる。
下手をしたら妹を死なせかけたのだから。
それにしても、近付いてくる気配からは敵意を感じない。
もしかしたらダークマスターズに抵抗しているデジモンかもしれない。

ツカイモン[お前は何者だ?私はツカイモン。選ばれし子供のパートナーデジモンだ]

近付いてくる気配に問いかけるツカイモン。
すると、そこにはかつてファイル島で太一達の味方をしてくれたサイボーグ型デジモンのアンドロモンが居た。

ユーノ「アンドロモン…」

アンドロモン[確カニ私ハアンドロモンダ。シカシ私ハ君達ニ会ッタコトハナイ]

ユーノ「僕達はあなたが会った選ばれし子供の…太一さん達の仲間だ。安心して欲しい」

アンドロモン[彼ラノ…ヨカッタ。彼ラハ無事ダッタノカ…]

安堵した表情になるアンドロモンにユーノはアンドロモンを太一達の元に連れて行く。

ユーノ「太一さん、どうやらアンドロモンだったようです」

太一「アンドロモン!!」

アンドロモン[マサカ君達トハ思イマセンデシタ。ヨク無事デ]

空「無事ってわけでもないんだけどね…仲間と離れ離れになっちゃって…あ、ヤマト君達は別のダークマスターズの元に向かってるの。離れ離れになったのはムゲンドラモンを打倒する私達のメンバーだけ。」

光子郎「それよりもアンドロモンはどうして此処に?」

アンドロモン[私ハ、ムゲンドラモンニ支配サレタ都市ヲ解放スルタメニ……地下ニ潜ッテ、レジスタンス活動ヲシテイタ……]

太一「俺達、ヒカリっていう女の子と。大輔達を探してるんだ」

光子郎「アインスさんと大輔君が一緒だからヒカリさんも無事だとは思うんですけど……」

アンドロモン[ソウデシタカ……デハ、私モ一緒ニ探シマショウ]

アンドロモンの心強い協力を得て、太一達は離れ離れになってしまったヒカリ達を探すために動き出す。



































一方その頃、ヒカリ達は太一達と合流すべく歩いていたが……。

ヒカリ「っ……」

大輔「ヒカリちゃんどうした?」

ヒカリ「凄く嫌な予感がする……」

テイルモン[っ…まさか!!]

ロップモン[どうやら見つかっちゃったようだね]

ムゲンドラモン[ここにいたか、選ばれし子供達!!]

ブイモン[ムゲンドラモン…半年ぶりと言うべきかな]

ムゲンドラモン[選ばれし子供の主戦力の2人…纏めて始末してくれるわ!!]

ブイモン[やれるもんならやってみろデカブツ!!]

テイルモン[半年前の私達と一緒だと思っていると痛い目に遭うぞ!!!]

ロップモン[勝負だ!!]

大輔「ブイモン、疲れてるかもしれないけどやれるか?」

ブイモン[ああ、腹が減ったからフルパワーで戦えないけど何とか]

空腹と疲労に耐えながらブイモン達はムゲンドラモンを睨み据えた。

大輔、アインス「「デジメンタルアップ!!」」

ブイモン[ブイモンアーマー進化!ゴールドブイドラモン!!]

ロップモン[ロップモンアーマー進化!ビットモン!!]

テイルモン[テイルモン超進化!エンジェウーモン!!]

ゴールドブイドラモン[……行くぞ!!!]

ムゲンドラモン[∞キャノン!!]

ゴールドブイドラモン[ブイブレスアロー!!]

ムゲンドラモンの砲撃とゴールドブイドラモンの熱線がぶつかり合い、相殺された。
いくら自分が疲労していたとしても必殺技を相殺するとは腐っても究極体ということか。

ゴールドブイドラモン[面白い!!少しはまともな戦いが出来そうだな!!]

ムゲンドラモン[あの時のようにはいかんぞ!出でよ∞キャノンの砲台達!!]

ビットモン[え!!?]

ムゲンドラモンの声に反応するかのように所々から∞キャノンの砲台が現れた。

ムゲンドラモン[これが貴様らを葬るために造り上げた切り札だ!!消え去れ!!∞キャノン!!]

ムゲンドラモンの∞キャノンと無数の砲台から放たれる∞キャノンがゴールドブイドラモンとエンジェウーモン、ビットモンに迫る。

ゴールドブイドラモン[運命のデジメンタル、全エネルギー解放!!スプレッドブイブレスアローMAX!!]

全力全開のブイブレスアローMAXを拡散させて繰り出し、前方の∞キャノンのみを相殺する。
実はこの技はインペリアルドラモンのスプレッドポジトロンレーザーが元になってたりする。

ムゲンドラモン[馬鹿め!!前だけ防いだところで!!]

ビットモン[いいや!!前だけ防げば道が開ける!!]

ゴールドブイドラモン[うおおおおおお!!]

猛スピードでムゲンドラモンに突っ込むゴールドブイドラモン達。

大輔「ギリギリまで距離を詰めれば∞キャノンは使えないだろ?でかい図体のせいで小回りも利かない。」

ムゲンドラモン[ふん、俺の武装は∞キャノンだけではないわ!!カタストロフィ!!]

アインス「なっ!?」

ムゲンドラモンの全身から放たれたミサイルに不意を突かれたゴールドブイドラモン達が吹き飛ぶ。

ヒカリ「エンジェウーモン!!」

大輔「しまった…ムゲンドラモンは全身に武装があるんだった……」

ムゲンドラモンとのまともな戦闘は久しぶりでムゲンドラモンが全身に武装を仕込んだデジモンだということを忘れていた。
ムゲンドラモンのミサイルが天井を破壊した。
その時である。

太一「うわああああああ!!?」

崩壊した天井から太一達が落ちてきたのは。

大輔「太一さん達!!」

太一「大輔、それにヒカリも!!」

ヒカリ「お兄ちゃん!!」

太一「良かった。無事だったんだな!!」

アインス「無事と言えるかは分からんがな…」

ムゲンドラモンの切り札に予想以上に苦戦している現状に置いて、太一達の登場は頼もしいはずなのだが、何故か嫌な予感が拭えない。

太一「アグモン!!進化だ!!」

アグモン[無理…だよお、太一…疲れてお腹空いて…]

空「駄目…疲労と空腹で進化出来ないわ」

アインス「何!!?この馬鹿共!!パートナーの管理くらいきちっとせんか!!」

まさかの情けない戦闘不能状態にアインスが頭を抱えた。

大輔「ここは俺達が何とかするっきゃないか…賢がいればジョグレスして瞬殺出来るのになあ…」

ゴールドブイドラモン[無い物ねだりしても仕方ないさ。スプレッドブイブレスアローMAX!!]

∞キャノンの砲台に向けて拡散熱線を繰り出し、複数の砲台を破壊するゴールドブイドラモンだが、焼け石に水だ。

ムゲンドラモン[ブースタークロー!!]

ゴールドブイドラモン[マグナムパンチ!!]

ムゲンドラモンのクローとゴールドブイドラモンの鉄拳がぶつかり合い、両者共弾かれる。

アンドロモン[ガトリングミサイル!!]

太一達と共にいたアンドロモンも援護射撃にガトリングミサイルを繰り出したが、やはりムゲンドラモンのボディにダメージは通らない。

ムゲンドラモン[∞キャノン!!]

ムゲンドラモンの∞キャノンと砲台の∞キャノンが同時に放たれた。
複数の砲撃は重なり合い、凄まじい破壊力を秘めた一撃となる。

ゴールドブイドラモン[まずい…相殺…出来るか…?ブイブレスアローMAX!!]

エンジェウーモン[ヘブンズチャーム!!]

ゴールドブイドラモンに加勢するようにエンジェウーモンも技を繰り出す。
流石に力負けし、ゴールドブイドラモンとエンジェウーモンを吹き飛ばした。

ヒカリ「エンジェウーモン…ゴールドブイドラモン…」

ムゲンドラモン[まずは貴様からだ…]

ムゲンドラモンは一番自分の近くにいたヒカリをターゲットにした。
後ずさるヒカリ。
しかしその時であった。

[ぬ~っ!!]

ワルもんざえモンから助けたヌメモン達がヒカリ達を助けようとムゲンドラモンに飛びかかったのは。

大輔「ヌメモン!!?」

アインス「よせ!!殺されるぞ!!」

ヒカリ「ヌメモン……止めて…」

ムゲンドラモン[それで戦っているつもりか!!]

ヒカリ「駄目、ヌメモン…駄目ぇ!!」

弾き飛ばされたヌメモン達。
成熟期の中でも最弱クラスのヌメモン達にムゲンドラモンの攻撃の威力はありすぎた。
ヌメモン達の身体が粒子化していく。

ヒカリ「嫌…嫌ああああああ!!!!」

命がこうもあっさりと失われてしまう光景を見たヒカリは絶叫する。
ヒカリの叫びに呼応するように光の紋章が光り輝き、全員の体力と傷を癒やした。

テイルモン[力が満ち溢れて…!!テイルモンワープ進化!オファニモン!!エデンズエア!!!!]

テイルモンを究極体に進化させ、オファニモンから放たれる光は癒しとなり、粒子化しかけたヌメモン達の身体を元通りにした。

大輔「ブイモン、マグナモンに進化だ!!」

アインス「ビットモンもラピッドモンに!!」

ゴールドブイドラモン[おう、アーマーチェンジ!!マグナモン!!]

ビットモン[アーマーチェンジ!!ラピッドモン!!]

マグナモン[シャイニングゴールドソーラーストーム!!!!]

ラピッドモン[ラピッドファイア!!!!]

マグナモンの無数のレーザー光とラピッドモンの無数のミサイルが砲台を次々に破壊していく。

太一「アグモン!!」

ユーノ「ツカイモン!!」

なのは「ガブモン!!」

アグモン[アグモンワープ進化!ウォーグレイモン!!]

ツカイモン[ツカイモンワープ進化!デュナスモン!!]

ガブモンX[ガブモンワープ進化!メタルガルルモンX!!]

アグモン、ツカイモン、ガブモンXが究極体に進化してムゲンドラモンに突撃した。

ウォーグレイモン[うおおおおおおおお!!!!]

ドラモンキラーを構えてムゲンドラモンに突撃するウォーグレイモン。
ムゲンドラモンはウォーグレイモンに∞キャノンを放とうとするが…。

メタルガルルモンX[コキュートスブレス!!]

メタルガルルモンXが放った絶対零度の冷気がムゲンドラモンの足を凍結させ、動きを封じる。

デュナスモン[ドラゴンズロア!!]

ムゲンドラモンの砲台に向けてエネルギー弾を放って、∞キャノンを放つ前に破壊する。

全員【行けーーーっ!!!!】

ウォーグレイモン[でやあああああああ!!!!]

ドラモンキラーを勢いよく振るうウォーグレイモン。
ムゲンドラモンは瞬く間に両断された。

ムゲンドラモン[ぐわああああああああ!!!!]

身体を両断されたムゲンドラモンが粒子化するのと同時に地面が揺らぎ始める。

アインス「この揺れは…このエリアの支配者であるムゲンドラモンが倒されたことで。このエリアの崩壊が始まったのかもしれん」

光子郎「この辺りもそろそろ危険です。脱出しましょう!!」

太一「分かった。そうしよう」

太一の言葉に頷く子供達。










































アンドロモン[都市ガ消エ、私ノ戦イハ終ワッタ…]

万感の想いを込めて呟くアンドロモン。
一体アンドロモンはどれだけの長い間、たった1人でムゲンドラモンとムゲンドラモンの軍勢と戦っていたのだろうか。

大輔「さあて、俺達は大分遅れちまったけど、きっと丈さんとヤマトさん達もメタルシードラモンとピノッキモンを倒したはず。残りは…」

太一「ダークマスターズ最後の1人…ピエモン…」

ピエモン以外のダークマスターズを撃破し、少しずつ少しずつだが、選ばれし子供達とダークマスターズとの決着が着きつつあった。 
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