moon light fantasy
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
Leviathan rhapsody 1
前書き
VSレヴィアタン
18番通りの教会に着くとそこにいたのは…。
「サナ!」
「アリス!」
そう言って2人は教会の祭壇の上で横たわる2人を見つけて抱きかかえる。
そうしてライトはサナを揺り起こす。
「サナおい!しっかりしろ!」
「…。
ライト君…!」
そう言って少しずつゆっくりと目を開けるサナ。
そうして…。
そしてライトに顔を近づけていき…。
「「「⁉︎」」」
なんとそのままライトに抱きついてキスをしたのだ。それをされて顔を真っ赤にするライト。
…どこか幸せそうだが。…おかしい。
しかしそれをフォルツは冷静に見ていた。するとサナの口から黒いナニカが見えた。
「…⁉︎
サナから離れろ‼︎ライト‼︎」
そう言ってフォルツは慌ててライトに叫ぶがその時はもう遅く。サナはゆっくりと倒れるとライトはサナを離してゆっくりと起き上がる。そうして俺は夢幻剣を構える。
「…お前が黒猫か…!」
「あれ?気付いてたの…。おかしいニャア…?
にゃははは‼︎」
そう言ってライトの姿で語る何かは猫の様な仕草をするとにゃはと猫の鳴き声を鳴らすと。
「僕は『黒猫』嫉妬の影使いレヴィアタンだにゃ!
7つの大罪の1人でもあるにゃ?」
「ライトをどうした‼︎」
リンが片手剣を構えてそう聞くとレヴィアタンはまたもにゃはははと笑って。
「ああ、この身体の持ち主は眠ってもらっているにゃあ?」
「な…⁉︎」
「まったく困ったものにゃ。本当はフォルツ。君の身体を乗っ取ろうとしたのに。君は大切なアリスに近づかなかったにゃ。それで仕方なく乗っ取ったのはライトで我慢したにゃ。」
「…大切じゃない。」
「大切だにゃ。なぜにゃらヴァンパイアの花嫁にするくらい大好きだからにゃ!
それにしてもライトはバカで助かったニャア!」
「てめえ…ライトの気持ちを利用しやがって…!」
リンはそれを聞いてワナワナと震える。するとふとフォルツが忘れてた物を思い出したのかの様に。
「そういえば。ニナはどうした?」
「にゃあ?あの白猫か?あいつはいきなり消えたにゃあ。ちくしょうめ。」
そう言ってライトの姿のレヴィアタンははあ、とため息を吐く中。フォルツもはあとため息を吐くと。
「ああ…。そうか。
…おい!ニナ!隠れてないで出てこい!」
「えー?」
そうニナの声が聞こえてくるかと思うとフォルツの前に黒い球体が出てきた。そうしてその球体は少しずつ小さくなっていくとニナがそこから現れた。そうしてフォルツは珍しく、しかしとても怖い笑顔でニナに夢幻剣を向ける。
「フォルツごめんてば!
…やめて!無幻剣を向けないで!」
「…隠れてた理由を聞こうか。」
「魔力回復。」
「だろうな。」
「夢幻剣を向けた意味なくない⁉︎理由分かってたのなら⁉︎」
そうやって俺はいつもの掛け合いをすると操られたライトに夢幻剣を向けた。
「…お前は必ず斬る。」
「斬る?誰をニャア?もしかしてライトごと斬ろうとしてるニャア?
残ねん?僕は影に潜む者。次はサナに、次はアリスに鞍替えするニャア。」
俺はそれを聞いてすっとアリスに近寄る。
息はしているが起きる気配は無い。やはり支配はされているらしい。
俺はライトを乗っ取ったレヴィアタンを睨んで。
「7つの大罪の奴らはゲスしかいないのか…?」
「戦略的な手段と言って欲しいニャア。」
そう言ってレヴィアタンはライトの『フライクーゲル』と『レーヴァテイン』を構える。
そして背後では影が蠢く。
「にゃははははははは!
宴の始まりだにゃ!」
レヴィアタンはそう高らかに宣言した。
後書き
感想と評価ボタン待ってます!
ページ上へ戻る