リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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Another81 覚醒せよ!!光の力
前書き
地下に落下した子供達。
地下に落とされたヒカリは今の今まで眠っていたが、今ようやく目を覚ました。
大輔「ヒカリちゃん」
テイルモン[ヒカリ]
ブイモン[大丈夫か~?]
同じく地下に落ちた大輔、ヒカリ、アインス、ブイモン、テイルモン、ロップモン。
アインス「大丈夫か?辛ければ無理しなくてもいいぞ」
大輔「眠ったおかげか、随分良くなったな」
ヒカリの顔色は最初の時と比べればずっと良くなっている。
ヒカリ「うん…あの苦いお薬飲んだからかも」
大輔「あれは苦いからな。」
前世で選ばれし子供なら誰もが体験する悶絶する程の苦さだが、ヒカリの場合、熱のおかげでそこまでのダメージではないようだ。
大輔「因みに空さん達とは離れ離れになっちまった。」
ブイモン[でも近くでこれを拾ったんだ]
大輔の隣にいたブイモンが、ヒカリに風邪薬の薬瓶を渡す。
ヒカリ「お薬?」
ブイモンから渡された薬に疑問符を浮かべるヒカリだが、アインスは優しく微笑む。
アインス「きっと八神がお前のために頑張って探してきたんだろう。後で合流したら礼を言うんだぞ?」
ヒカリ「うん」
ブイモン[よーし、メカノリモンにも異常無し]
軽くメカノリモンのチェックをしてきたブイモンだが、メカノリモンには奇跡的に無傷だった。
ブイモン[全員メカノリモンに乗り込めい!!]
大輔、アインス、ロップモン、テイルモン「「[[え゙……?]]」」
ヒカリ「…………?」
口元を引きつらせ、滅茶苦茶嫌そうにしている大輔達に疑問符を浮かべたが、その理由をすぐさま思い知ることに。
全員が渋々メカノリモンに乗り込んだことを確認したブイモンが乗り込み、操縦桿を握った途端。
ブイモン 超・絶・進・化!!!!
メカノリモンINブイモン!!!!
デデーン!!
メカノリモンINブイモン[行くぜええええええええええ!!!!!!!!]
ゴオオオオオオオオオオオッッ!!!!
大輔「どわああああああ!!!!?」
アインス、ヒカリ「「きゃああああああああ!!!!?」」
テイルモン、ロップモン[[うわあああああああああ!!!!?]]
変な効果音と共に凄まじい勢いで爆走するメカノリモンINブイモンに大輔達は悲鳴を上げた。
メカノリモンINブイモン[どけどけえ雑魚共おっ!!!!オラオラアアアッッッ!!!!]
立ち塞がる敵を千切っては投げ、千切っては投げを繰り返していくメカノリモンINブイモン。
ヒカリ「………………(;゚д゚)」
唖然とした表情でムゲンドラモンの手下であろうデジモン達が吹っ飛んでいく姿を見ていくヒカリであった。
大輔「ヒカリちゃん、俺達と似たような顔をしてるぞ」
アインス「ま、まあ、仕方ない。」
次々と吹っ飛ばされていくムゲンドラモンの手下達にアインスは生暖かい視線で見つめるのであった。
大輔「……ところでブイモン。敵を片っ端から潰してるけど太一さん達の居場所知ってんのか?」
メカノリモンINブイモン[敵を片っ端から潰していけばいつかは合流出来らああああ!!!!]
大輔「運任せかよ!!」
それからしばらく敵を薙ぎ払いながら猛進していると、ある場所ではヌメモン達が、完全体のワルモンザエモンに酷使されていた。
ワルもんざえモン[働け!!働け!!働きやがれ!!太陽の光に弱いヌメモン達よ、お前達はムゲンドラモン様が支配するスパイラルマウンテンの巨大都市の動力源だ!!働いて、働いて死んで行くのだ!!!!]
大輔「こいつは酷いな…」
メカノリモンのコクピットから降りた大輔は顔を顰めながら呟いた。
太陽に弱いヌメモンは地下動力源に恰好の労力だった。
ヒカリ「ヌメモン……可哀想」
強制労働をさせられているヌメモン達を見ていたヒカリの体が突然発光しはじめた。
ヒカリの身体から発する慈悲の光が暗い地下動力炉を眩しく照らした。
本来光が嫌いなはずのヌメモン達が全員作業を止めその光を直視した。
突然作業を止めたヌメモン達に鞭を振るうワルもんざえモンであったが、ヌメモン達の視線の先を見ると、そこには選ばれし子供達の姿があった。
ワルもんざえモン[き、貴様等!!し、侵入者だな!!このワルもんざえモン様が捕まえてやる!!!!]
大輔「捕まえるねえ、やってみ?ブイモ~ン」
ガシャン…ガシャン…
ワルもんざえモン[ん?]
[…は、いねが~……]
ワルもんざえモン[な、何だ…?]
地獄の底から響き渡るような声にタジタジとなるワルもんざえモン。
メカノリモンINブイモン[悪い子はいねが~…?]
メカノリモンに乗ったトランス状態のブイモン。
ロップモン[ブイモンあいつ!!あいつをボッコボコにして!!出来ればバッキバキのグチャグチャに!!!!]
メカノリモンINブイモン[OK…覚悟しいやこの野郎おおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!!]
ワルもんざえモン[な、何いいいいいいい!!!!?]
凄まじい勢いで突進してくるメカノリモンINブイモンにワルもんざえモンが目を見開いた。
メカノリモンINブイモン[オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラ!!オラオラッッッ!!!!]
ドカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカッッッ!!!!!!
ワルもんざえモン[げぶう!!?がはあ!!?あぐっ!!?た、助け……]
メカノリモンINブイモンの超絶ラッシュでフルボッコされていくワルもんざえモン。
それを見ていくらか胸がすっとした子供達であった。
ボロ雑巾の再起不能状態となったワルもんざえモンを放置して、全員がヌメモンを救出してやる。
しかしあそこまでズタボロにするのなら、いっそとどめを刺した方が親切ではなかろうか?
大輔「これなら少し休めば元気になるよ。さて、どうするか……」
その時である。
ヒカリの身体から光が吹き出し、まるで次に向かうべき方向を示すかのように一点に伸び始めた。
ブイモン[あれは……何だ?]
強制的にメカノリモンから降ろされ、正気に戻ったブイモンが光が伸びていった先を見つめる。
アインス「もしかしたら、光が示した先に行けば仲間と合流出来るかもしれんぞ」
ブイモン[よし、だったら全員メカノリモンに…]
全員【お断りします】
ブイモン[何でだよう]
全員【まだ死にたくないから】
メカノリモンINブイモンの機動力は正に凄まじく、乗っているだけでも心臓に悪いために出来ればご遠慮したい。
大輔達は徒歩で向かうことにした。
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