戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十一話 菊池中尉!金魚すくいはスポーツだ!!その六
「何の反省もせず責任を取らなかった」
「それと左翼マスコミ、左翼出版社ですね」
「労働組合に日教組、日弁連」
「とかくですね」
「全部腐敗していたんですね」
「醜いまでにだ」
そして左翼政党もだ。
「最初から腐っていた者も多かったしな」
「何ていいますか」
「戦後の日本は色々と問題があったんですね」
「この作品の中ではそうした連中は処刑されてますけれど」
「打ち首とか銃殺で」
まさに腐った果実を捨てたのである、この作品での日本は。
「いや、よかったですよ」
「せめてこの作品の中だけそうで」
「日帝衆は確かに俺達の敵ですけれど」
「いいことはしていますね」
むしろ善行を積むことが日帝衆の行いだ、そして。
二人はこのことを把握してからだ、こうも言った。
「で、その日帝衆とですね」
「今回も戦うんですよね」
「それで今回の場所は」
「一体何処なんでしょうか」
「伊勢神宮だ」
そこだというのだ。
「伊勢神宮のおかげ横丁だ」
「ああ、あそこですか」
「伊勢うどんとか赤福とか売ってる」
「あそこで、ですか」
「今回は戦うんですか」
「そうだ、前回に引き続き三重県で戦う」
そうなるというのだ。
「勝負の種目は金魚すくいだ」
「だから俺達今回最初に金魚すくいの話してたんですね」
「何で金魚すくいかって思ってたら」
「そうした理由だったんですね」
「今はじめてわかった衝撃の事実ですね」
「そうだ、いい加減本当に勝負の場所も種目もネタがなくなってきた」
三十一話にもなればだ。
「このままいけば打ち切りがある」
「ネタ切れで、ですか」
「嫌な展開ですね」
「人気がなくて打ち切りも嫌ですけれど」
「そうした理由で打ち切りも嫌ですね」
登場人物にしてはだ。
「理由はどうあれ打ち切りは嫌ですよ」
「折角主役なんですから」
「せめてDT捨ててから連載終了とかいきません・」
「寄生獣みたいに」
この作品の主人公の様にというのだ。
「恋人か想い人と運命の決戦の前にとか」
「そうした正統派の展開ないですか?」
「憧れのお姉さんでもいいですよ」
「義母は流石にないですけれど」
こうなるとフランス書院なのでない。
「ネタは作者が無理にも出して」
「連載最後までいって欲しいですね」
「打ち切りは読者人気次第ですけれど」
「ネタ切れは勘弁して欲しいです」
「私もそう思う、とにかくだ」
悪田部は二人にあらためて言った。
「君達は今回も三重県に行ってだ」
「おかげ横丁で、ですね」
「金魚すくい勝負ですね」
「じゃあ勝ってきます」
「俺達金魚すくい得意ですから」
二人は悪田部に胸を張って勝利を約束した。
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