銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]

銀河鉄道A777は観光惑星アルカイダのアルカイダ特別観光駅に停車した。
未来の説明の通り、アルカイダは星全体が観光スポットになっていて、いろんな所に温泉が湧き出ている。
アルカイダは自然環境を保護するために、アルカイダ政府公認の自然環境保護区を設けるなどの配慮を徹底している。
アルカイダの移動手段は一般的ではなく、環境汚染物質を出さないクリーンエネルギーを使用した地下鉄を惑星全体に張り巡らしている。
アルカイダは人間の居住区と自然地域の比が１；３０００となっている。
他の惑星の比が１；１０００に対してかなり人間の居住区が狭い事を表していた。
そんな惑星アルカイダにやって来た機動６課の主力メンバーは駅から一番近い温泉施設に入っていった。
そこには関係の無いことだが銀河鉄道観光スポットベスト１０に入っている高級温泉だった。
「いらっしゃいませ。この度はおめでとうございます。機動６課の方で間違いありませんか?」
受付の女性は丁寧な接客を行った。
質問に対してははやてが答えた。
「そうです。今日は他のお客さんはいないと聞いていますが本当なんですか?」
標準語で話す事に馴れていないのか片言だった。
「はい、そうです。係りのものを呼びますので暫くお待ち下さい。」
そう言いボタンを押した。
すると受付隣の部屋からもう一人はやて達と同じくらいの女性が出てきた。
「お待たせしました。こちらですので着いてきてください。その際に質問があれば申し出てください。」
歩き始める案内役の女性になのはが、
「すみませんがお名前をうかがっていいですか？」
「私の名前は神聖美花と申します。歳は１８です。」
振り向いた際に首もとに見えたバッチに綾が気付き、
「美花は銀河鉄道の関係者なのか?」
「はい。今は休暇中ですがMP（魔導警備隊）ミカエル小隊の隊長を勤めています。階級は大尉です。魔導師階級は一級魔導師です。」
「そんなに高いんか？うちにほしいわ。」
はやての発言に美花は
「それでしたら未来中将に頼んでみては如何ですか？同じ銀河鉄道の関係者なんですから?」
美花ははやて達が本当に銀河鉄道の関係者だと思っているようだった。
「着きました。ここから先は好きなお部屋にお入りください。何かご用でしたら部屋の中にある電話でお呼び下さい。」

各部屋に入ると銀河鉄道エリアA管理本部のSDF（空間鉄道警備隊）のマニュアルが置いてあった。
そんな物に目を通すはずがなくそのまま放置した。
はやてにおいては美花を呼び出し。
「いきなり呼び出してすまんな。ちょっと聞きたい事があるんや。」
「何ですか？お客様のお問い合わせを聞くのも従業員の仕事ですので。」
「美花さんは私たちの本当のことを知っていますか？」
「もちろんですよ。未来中将から聞いたときは正直驚きました。時空管理局の部隊が銀河鉄道の新人にばけて来るなんて、まるで狸みたいですね。」
美花の発言ははやての心に釘が刺さる感覚があった。
「そうなんか？」
「驚く以上にこれから心配ですよ。もしばれたりしたら・・・」
「大丈夫ですよ。その点は私たちも気をつけますんで。」
「そうですか。もし何かありましたらいつでもこれに電話してくください。」
そう言い残し美花は部屋を後にした。
その後、夕食を食べるとエリオ以外は大浴場。
エリオは個室風呂に入り一日目を終了した。
次の日に銀河鉄道管理局より緊急通信が入った。
『時空管理局の指示で至急機動６課をミッドチルダに戻すこと。』
そして急いで帰る機動６課のメンバー。
はやては美花と
「また来てください。」
「また来るで。ありがとな。」
というやりとりをした。
そして銀河鉄道A777に乗り帰って行った。