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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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16話

6月某日、次の実技は色々(訓練機の手続きなど)あって繰り越しを繰り返していた。
正直めんどいのでこのまま忘れて欲しいものなんだがまあ、ないなあの人に限って。




それにまあ、フラグと言いますか。転校生が来てクラスは大騒ぎである。しかも2人こっちのクラスで現在自己紹介の真っ只中。



「シャルル・デュノア です。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、皆さんよろしくお願いします」



金髪で華奢な体の見た目が「守ってあげたくなる」系の男子と名乗っているこの男。てか前に小説読んでたとか言ってたけど一度だけなので正直よく覚えて居ない。いないが、これは明らか女子だな。いくら何でも流石に気づくわ。
とか言ってるが公でそんなこと言うとめんどい事になるし、まあ一夏がなんとかするだろ(他力本願)



そんなことはどうでもいい。問題は隣に立っている少女。銀髪眼帯の見た目ロリと思っても差し支えないこの女の子。ロリコンじゃなくても思わず見惚れるくらい可愛いのだが纏う空気には
「お前達と関わる気はない」と拒絶するような、そんな気配を漂わせている。



しかも織斑先生に言われるまで黙っていた。




「・・・ラウラ・ボーデヴィッヒだ」


「・・・・・・・」



「あ、あの、以上・・・ですか?」


「以上だ」



うっわあ・・・山田先生がみるみる泣きそうな顔になっていく。ほんと苦労が絶えない人だと思う。


そう思っているといきなりラウラが一夏の元へ行きー
バシンッ!
平手打ちの綺麗な音が教室に響いた。もちろん一夏の頰から。




「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」



少し茫然としていた一夏は、はっ!っとラウラに怒りの声を上げていた。


「いきなりなにしやがる!」


「ふん・・・」



まあ、このまま終わらす訳もいかないので俺が声をかける。


「うっわー怖っわ。ドイツって挨拶が頰を叩く習慣なんだな。ドM過ぎんだろwww」


「・・・なんだと?」


「いやー他の国と違ってコミュニケーション力が無さ過ぎるな。猿以下だな」


「ッッッ我が祖国を侮辱するか!」


反転しながら袖に隠していたんだろうサバイバルナイフを俺の目に向かって投げてきた。


「っぶねえなぁ。それに先に失礼な事をしたのはお前の方だろ」

投げてきたナイフを指で挟んだまま、ラウラに対し俺は、


「ーあんまり舐めてっと、後悔すんぞ?」

「ー!」


少し怒りと威嚇を含めた声でラウラに言い放った俺はそのまま、



「織斑先生〜そろそろ時間じゃ?」



「あ・・あーゴホンゴホン!ではHRを終わる。各人すぐ着替えて第二グラウンドに集合。今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」



と、織斑先生に促すよう声をかけて更衣室に向かう。







ー更衣室ー





無事第二グラウンドの更衣室に着いた俺たちは着替える。んだが、さっきからシャルルがチラッチラッとこっちに見ているので


「どうしたんだシャルル?さっさと行かないとやばいぞ。いやガチで」

なんせ織斑先生だからな。


「ふぇっ⁉︎う、うんそうだね!」

なんかもじもじしながら顔を赤らめている。ーあ、そうか。シャルルって女だからしかたないもんな。
と、思いつつ俺は遅れるのは避けたいので先に行く事にする。










ー第二グラウンドー






結局、俺以外、一夏とシャルルは遅れた。一夏は一発出席簿ではたかれたが。







「では、本日から、格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」
「はい!」



今回は二組もいるので返事はいつも倍だが、俺の後ろと、前ではウンウン唸っている声が聞こえていた。ーはい。セシリアと鈴です。さっき喋っていて叩かれてた。




しかも織斑先生に指名されてテンションだだ下がりの2人、しかし織斑先生が何か2人に言うとみるみる元気を出していた。大方「一夏に頑張っているところをアピールするチャンス」とでも言ったんだろう。

そのまま2人の対戦相手を待っているのだが、何処からか声が聞こえてきたのでそっちを向くと、ーあ、山田先生だ〜ってこっちに来てる⁉︎

巻き添えは嫌なので俺は飛び退くと、隣の一夏が反応できずに固まっている所が見えた。



「っ?うわあああああ!」


そんな声と山田先生の「どいてください〜!」の声と共に一緒に吹き飛んでいった。って追いかけないと!



「大丈夫か!一夏?」


「お、おう。って、あ・・・」



一夏がなんとかISを展開していたので怪我はしていないが、問題が発生していた。
山田先生を押し倒す体制で右手が山田先生の胸をがっしり掴んでいた。
そんな事は一夏は理解できずにいて目を回して混乱していた、が、後ろから二つの殺気と、ガシャンと銃を展開する音が聞こえたので俺が一夏に対して叫ぶ。



「ーって一夏!避けろ!」

「ーハッ⁉︎」



「ホホホホホ・・・。残念です。外してしまいましたわ・・・」


「あ、ああ・・・一夏、逃げろ!今すぐ逃げろ!」


後ろを見ると完全切れたセシリアと、鈴が自分の武器「双天牙月」を連結して一夏に投げようーってもう投げたのかよ⁉︎

「うおおおおお⁉︎」

ためらいなく一夏の首に投げてなんとか避けるもののそのまま戻ってくるので俺が刀で弾こうと一部展開して構えるが何処からか双天牙月の両端を銃で叩き起動を変えてくれた。



「?あ、山田先生がやってくれたんですか」

「はい」


まさかの倒れたままの姿勢であんな両端を撃つなんて・・・凄い精度だな。




「山田先生は元代表候補生だからな。あれくらいは造作もない」


「む、昔の事ですよ。それに代表候補生止まりでしたし・・」


山田先生のその技能で代表候補生止まりなんて・・・信じられないな。

そのまま茫然としているセシリアと鈴を織斑先生は一声で戻し、山田先生対セシリア、鈴組で戦わせることにさせたようだが、やはりボコボコにされて帰ってきた。


しかもセシリア達の戦闘は酷かった。まあ、仲悪いだけなんだが、お互いの足を引っ張っているのですごく弱く見えた。



そして・・・


「枢木以外の専用機持ち4人はグループをつくって実習をしてくれ。ー枢木。できるな?」


「う。・・・やっぱやるんすか?」

「もちろんだ。私は約束は破らん主義でな」


「お前達もよく見ておけこれから枢木と私で模擬戦をする」



「「「「「「「え⁈」」」」」」」」



「黙って見ていろ。しっかり目に焼き付けろ」






そういい織斑先生は訓練機を纏い剣を構えてきた。














 
 

 
後書き
ほんと文才が微塵もないけどこれ他人から見たら面白いのかなぁ?
出来れば感想、指摘などが欲しい。なるべく悪口無しで(´・ω・`) 
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