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番外編とネタの残骸

作者:無花果
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MHP3で異世界トリップ 1


MHP3で異世界トリップ 1








MHP3で異世界トリップ~オレは猛獣使い・ゴーヤと鬼ごっこ~



「またお前かゴーヤァァァァァッ!!」



凍土の雪原の中をひた走る青年

ライトボウガンを背負い、只管キャンプ地を目指して走り続けるその後ろには——


皆大好きゴーヤこと恐暴竜イビルジョーが青年めがけて疾走する


追いつかれまいと走る青年

本能の赴くままひたすら餌たる青年を求めるイビルジョー


1人と一匹の命がけのチキンレース

今夜の食事になるか、明日へ命をつなげるか


見る人が見れば、体を張った名勝負と称賛するであろう追いかけっこ

何故かガーグアフェイスを着用した青年からは涙が流れ溢れている

涙するガーグァフェイス シュールな光景である

このまま3乙すべきか、イヤ駄目だと過去の経験からその判断を放り捨てた

3乙するまえに美味しく頂かれる———

青年の頭にそれしか思い浮かばない

逃げねばならない


助けられた命を、こんな所で捨てるわけにはいかない


確固たる意志を持って、キャンプ地へ滑り込み、空き樽の中へ隠れる

しばしキャンプ地を歩きまわっていたイビルジョーは目標を見失うと、残念そうに雪原へと帰って行った



「・・・どうしていつもいつも・・・ゴーヤなんだよ・・・」



嘆き悲しむ青年

心なしかガーグアフェイスも眉が下がっている

・・・ガーグアフェイスには眉などついていないのだが・・・


「にゃー、大丈夫かにゃご主人」

「ハナゲェェェェ!お前ご主人様おいて逃げやがってぇェェ!!」

「失礼にゃ、イビルジョーに立ち向かってあげたことを感謝してほしいにゃ」

「お前明らかにデスルーラ目的だっただろうがぁぁぁっ!」

「そんなことないにゃ、ほら、依頼品を出して終わらすにゃ寒いにゃここ」

「・・・帰ったら温泉入ろうかハナゲ」

「灼熱しるこ買ってほしいにゃ」

「うんうん買おう買おう」


手をつないでユクモ村へ帰還する1人と一匹

鼻歌すら聞こえてくるその光景を、日常とするには違和感がありすぎた


・・・青年に名はない


ハンター仲間は皆、彼をガーグァと呼ぶ

そんな名前へのフラストレーションか、自分のオトモアイルーの名は全ておかしなものばかり

その筆頭がこのハナゲ

ヒゲの位値がやや高く、真ん中に寄っており、鼻の下から生えているように見えることが由来である

他にも似たような理由のミミゲとムナゲがいる

ハンター仲間に里子に出したマロコとヒツジがいるが、多分フラストレーションなどは関係ないのだろう

元からセンスがないのだ きっと


ガーグアには記憶がない

と言っても自分の名前以外のことは憶えているのだが

何故か凍土を彷徨い歩き、遭難

一方的にゴーヤと名付けた先程のイビルジョーと同じ個体に襲われてしまい———

美味しく頂かれている最中に、後の師匠となるユクモ村ハンターに救助された

貪り食われた体では短剣はおろかハンマーも持てず

唯一持ち上げることが出来たライトボウガンによる護身の術を磨き、ただ只管採集に命をかけるようになった男


・・・命をかける原因は、全ての依頼において乱入してくるゴーヤのせいなのだが、これはまた別の話


ユクモ村のボウガン使いガーグァ


近隣に流れる噂は———猛獣使い


意図せず乱入するゴーヤを利用し、大型種を狩猟したことから名付けられた不名誉な二つ名


彼は明日も、ゴーヤに狙われることであろう






ライトボウガン使いな主人公・HR1
HRランクを上げることもせず、ただ只管採集に命をかける男

調合率を上げるためにガーグァフェイスを愛用・本人大真面目

元々トリップしてから凍土を彷徨い、ゴーヤことイビルジョーと遭遇

捕食されかけたときユクモ村ハンターに救助されユクモ村にいつく

温泉アイルーのもとでバイトするうちにハンターと交流を持ち、ハンターデビュー

大剣使いの師匠を誤射したり、その仕返しにため斬りに巻き込まれたりする

採集に命をかける前は、討伐クエも行っていたが、アマツ討伐に失敗し以後採集クエしか引き受けなくなる

新参ハンターからは臆病者と蔑まれ、古参ハンターからは同情されている

レイア・レウスなら1人で狩れる


ガーグァフェイスを外すと村長にすら誰だか認識されないため、意地でも外さない



オトモアイルー一覧

ハナゲ ♂ 囮専門 こざかしい

ミミゲ ♀ 回復専門 平和主義
ムナゲ ♂ 採取専門 平和主義

里子へ出したオトモアイルー
マロコ ♀ 補助専門 勇敢
ヒツジ ♂ 採取専門 平和主義


各アイルー全て、名付けられた瞬間呆然としていた

ネコバアは怒った 師匠は嘆いた 村長は吹いた
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テンションが高い、自称ツッコミストガーグァさんです
 
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