| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レインボークラウン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百六十一話

           第二百六十話  そのままやってみると
 赤音は使い魔達と話した後家の庭に出た。もう夜ですっかり暗くなっていたその中でステッキを持ってだった。
 魔法を使った、まずは。
「目くらましね」
「あっ、相手のなのね」
「そう、お顔にね」
 そこに向けてとだ、アドバイスをしてくれたジップに話した。
「放てばね」
「それでね」
「魔法の力が弱くても」
「これならかなり効果があるわね」
「あまり強いと相手の目を悪くするけれど」
 流石に赤音達もそこまでは考えていない、それはやり過ぎであり今田先生にも注意されていることだからだ。
「これならね」
「光が弱いものでもね」
「いいから」
 それで、というのだ。
「これでいいわね」
「そうね」
 目くらましはこれでよかった、そして。
 今度は光の球、それを出して。
 跳ねさせてみてだ、ハリーに問うた。
「どう?」
「うん、これもね」
「いいわよね」
「そう思うわ」
 実際にとだ、ハリーも答えた。
「普通にまっすぐ飛ばすのもいいけれど」
「こうしてバウンドさせることもね」
「いいから」
「そうね、いい具合に跳ねるわね」
「相手も逃げにくいわよ」
「ええ、この攻撃も入れたら」
 赤音も言う。
「攻撃に幅が出来るわね」
「いいものでしょ」
「そうね、じゃあ使ってみるわね」
「そういうことでね、けれどね」
「けれど?」
「私他にも言ったけれど」
「蹴ったりバットで打ったりね」
 その話は赤音も思い出して言う。
「球技みたいにしてよね」
「そうしてもいいからね」
「攻撃は幅を持たせる」
「魔法もそれは同じよ」
 ハリーが言うのはこのことだった。
「だからね」
「わかったわ」
 赤音はハリーのその言葉に頷いて他にも色々とやってみた、そうしたこともして魔法を実際にやってみても勉強するのだった。


第二百六十話   完


                                2015・8・1 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧