戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十話 平野大尉!コックは衛生第一!!その十五
「間違えた」
「おい、著作権大丈夫かよ」
「あの原作者著作権に五月蝿いぜ」
二人は宮本さんに突っ込みを入れた。
「この連中出したらな」
「目に犯罪者か心霊写真みたいな黒ライン入れててもな」
「あの原作者すぐ怒るしな」
「何で店でまずいもの食ったら怒鳴り散らしていたらしいぜ」
「そっちのウマシカ親子みたいにな」
「完全な営業妨害だな」
「ヤクザかよ」
間違っても店の中でそんなことをしてはいけない、新聞記者でこれをやった奴を見掛けたら今は動画をネットに流せる。そして某新聞社記者の呆れた食事の光景として週刊誌にも取り上げられて目出度く破滅となる。
「というかそんなことする連中に飯食う資格ないだろ」
「作り直せ!とか叫んで食器投げたりとかな」
「星一徹じゃねえんだぞ」
「何であの漫画そういう奴しかいねえんだ?」
尚その星一徹も原作ではちゃぶ台をひっくり返してはいない、ただ息子に訳のわからない特訓をしてドラゴンズのコーチになってまで嫌がらせをしているだけだ。ついでに言うと新巨人の星アニメ版の最終回で遂に死ぬ。
「この連中は出すなよ」
「福島にでも送ってろ」
「それで鼻血でも出してろ」
「消えろ、消えろ」
「間違えた、この連中ではない」
宮本さんも答える、そして。
宮本さんが両手をポンポンとさせると何処からか人が来て喚く三人を強制連行していった、そのうえで言うことは。
「あの三人はシベリア送りとなった」
「おお、そうか」
「それはいいことだな」
「もう二度と連載するなよ」
「ったくよ、本当にな」
「作者も大嫌いだからな、その連中」
見れば誰も三人をシベリア送りにしたことに文句は言わない、グルメ漫画は普通に食べてこそのグルメ漫画だ。その点クッキングパパは素晴らしい。
そしてだった、あらためて連れて来られたのは。
「味○です」
「荒○です」
「味○です」
端正な顔のシェフ、下顎の出た大柄なサラリーマン、そして陽気そうな少年の三人だった。その三人が言うには。
「ザ=シェフとは関係がありません」
「クッキングパパのことは気にしないで下さい」
「ミスター味っ子なんて知りません」
「ああ、そうか」
「あからさま過ぎるけれどな、今回も」
二人はあらためて来た審査員達にも言った。
「まあな、さっきの三人よりはいいか」
「というか関係ないとか言うけれどな」
「まんまだろ、三人共顔にモザイクかかってるしな」
「○岩さんの声玄田哲章さんに聞こえるぜ」
「○吉さんの声高山みなみさんだろ」
アニメ化の際は忠実に再現される。
「やっぱり玄田さんの声最高だぜ」
「高山さんはショタがまずいいんだよな」
「お二人共流石だな」
「ガンダムにも出てたしな、お二人共」
「ああ、高橋留美子先生の作品にも出ておられたしな」
「やっぱりいいぜ」
「最高だぜ」
作者も大好きなお二人だ、特に玄田哲章さんの声には痺れる。シュワちゃんもスタちゃんも玄田さんしかいない。
かくして審査員が決まってからだった、勝負開始だった。瞬と平野はというと。
食材を見極めてだ、二人で調理をはじめた。
「では大尉」
「はい、大将」
二人で確かな顔で頷き合いそしてだった。
食材を素早い動きで捌いていく、伊勢海老も鯛も何もかもを。
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