詩集「棘」
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悲しみのそぼ降る今は
小雨に濡れたアスファルト
車の光り 乱反射させ
真夜中の街並みに
時だけが ただ…流れてく…
か細い雨音に心 痛む
なぜ…なんて考える必要もない
ただ…君が好きだから…
悲しみのそぼ降る今は
ため息洩らしつ 君想う
切れぬ縁などないけれど
どこかで君と繋がってたい
祈る心は雨に流離う…
梅雨を匂わす秋の空
夢に降っては心を濡らす
すれ違う人の波
君だけが ただ…見つからず…
吹き抜ける風に乗って 君へと
この想い伝えられたらいいのに
でも…僕は恐いんだ…
悲しみのそぼ降る今は
淋しさ隠して 君を待つ
留まることを知らぬ時は
きっといつかは穏やかに消え
望む想いは虹へと変わる…
ah...いつかは終わるの?
この切ない一人の夜は…
秋雨の向こうの君に問いかける…
悲しみのそぼ降る今は
涙に暮れて 君想い
一人淋しく夜を過ごす
止め処なく溢れる君への愛
欲しいと願う僕は罪人
悲しみのそぼ降る今は
ため息吐いては 君恋し
温もり感じることも出来ず
ただ今だけが優しく過ぎて
君への想いは虹へと変わる…
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