子豚のロビンソンの話
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第三章
「まだ」
「うん、待ってるよ」
「お兄ちゃんが紅茶を淹れるのをね」
「お母さんがいつもお菓子は皆で、紅茶を淹れるまで待って食べるって言ってるから」
「だから待ってるんだよ」
「お兄ちゃんが紅茶を淹れてそれでテーブルに来るのをね」
まさにその時をというのです。
「だから早く淹れてね」
「待ってるんだからね」
「甘いミルクティーね」
「お湯を沸かすことが出来たら」
こうお話してでした、そしてです。
ポットから湯気が出たのを見てです、ロビンソンは火を止めてです。
カップを出してそこにティーパックを一つずつ入れてです、お湯を注いで。
パックを取り出してからミルクも注いでお砂糖も入れてです、それからお盆の上にそのカップ達を乗せてテーブルのの上に持って来て言いました。
「はい、出来たよ」
「うん、待ってたよ」
「やっと出来たね」
「何時出来るかって思ってたけれど」
「やっとだね」
「やっと出来たね」
弟さん達は実際にやっとだね、という口調でお兄さんに応えてです、そのうえで。
それぞれカップを取って自分達の前に置いてでした、ロビンソンも自分の席に着いてそれからなのでした。
皆でお祈りをしてからクッキーを食べて紅茶を飲みました、紅茶のおかわりはロビンソンが入れましたが。
皆三杯目になるとです、こう言うのでした。
「もういいかな」
「うん、そうだよね」
「お腹一杯になってきたね」
「三杯目だからね」
「僕もね」
ロビンソンも三杯目を飲みながら言いました。
「いいかな」
「クッキーも食べたし」
「もうクッキーないよ」
袋の中にあったクッキーがそれこそ全部です。
「食べたよ」
「一枚残らずにね」
「美味しいクッキーだったね」
「凄く甘かったね」
そのクッキーもというのです。
「紅茶も飲んだし」
「もうお腹一杯」
「じゃあいいね」
「もうこれでね」
「おやつはいいね」
「紅茶も」
「そうだね、僕も出来たよ」
ここでロビンソンは満足してです、弟さん達にこんなことを言いました。
「全部出来たから」
「紅茶?」
「紅茶を?」
「そう、それにね」
しかもというのです。
「おやつも出せたしね」
「うん、紅茶淹れる時に火も点けたけれどね」
「火事にもならなかったね」
「お湯もこぼれなかったし」
「何もなくてね」
「無事に出来たからね」
「最高だよ」
全部無事に出来てというのです。
「こんないいことないよ、じゃあお腹一杯になって眠くなったし」
「皆でお昼寝しよう」
「お母さんが帰って来るまでね」
「それでお父さんが帰って来たら晩御飯だね」
「晩御飯も食べて」
「それでね」
「晩御飯も食べようね」
こう皆でお話してでした、そのうえで。
ロビンソンは弟さん達を連れて子供部屋に入ってでした、ベッドの中で気持ちよく寝ました。そして皆が気持ちよく寝ていますと。
お母さんがお買い物から帰ってです、それからお父さんも帰ってきました。お父さんは晩御飯を作っているお母さんのお顔がやれやれといったものになっているのを見て尋ねました。
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