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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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提督の過去?

 
前書き
あきつ丸と会話を済ませ、執務室に戻る提督。
この鎮守府では一日ごとに秘書艦を務める艦娘を決めている。
執務室には今日の秘書艦の務めを終えた長門が居た。 

 
長門「…あきつ丸はどうだった?」

提督「ん、皆と仲良くしようと頑張ってるみたいだから、大丈夫よ」

長門「そうか、それなら良いんだ…」

提督「なーに?あなたが駆逐艦の子達以外の子を気に掛けるなんて、珍しいわね」

長門「なっ⁉いくら提督でも言って良い事と悪い事がっ」

提督「ふふ、冗談よ」

長門「ち、近い…全く、そういえば、明日は早いんじゃないのか?」

提督「あ、そうだった…今日はお疲れ様でした。部屋に帰って休んで良いよ」

長門「ああ、失礼する。明日は大和が秘書艦だからな(たく、私の言葉を遮るのにわざわざ指を私の口に当てなくても良いだろうに…反応に困る…)」

提督「ふぅー」

〜〜〜

提督「…‼唯っ‼こっちに!早くっ‼」

唯「駄目だよ!まだ矢矧お姉ちゃんがっ!」

矢矧「唯ちゃんはっ‼私が守るんだからっ‼」

唯「矢矧お姉ちゃん!」

矢矧「…怪我してない?早く提督のところへ行ってあげてね」

唯「お姉ちゃんは?」

矢矧「お姉ちゃんは大丈夫だから、ね?提督を困らせちゃダメだよ?」

唯「う、うん!」

矢矧「ふふ、私を沈めたいなら、魚雷を二、三本撃ち込まなきゃ駄目よっ!」

阿賀野「矢矧っ‼」

提督「…嘘でしょ⁉深海棲艦が陸に上がって‼」

唯「お姉ちゃんがっ!」

阿賀野「矢矧は私達に任せて早く逃げて下さい!」

唯「で、でもっ」

提督「…矢矧お姉ちゃんは大丈夫だから!逃げるわよ!阿賀野っ必ず矢矧を助けtぐっ…や…まと…?」

大和「ごめんなさい…提督、阿賀野…」

阿賀野「いえ、あなたまで失う訳にはいきませんから…提督と唯ちゃんを頼みます…」

大和「…はい!」

矢矧「…どうせ沈むなら、海が良かったけど…大好きな提督や唯ちゃんを守って死ねるなら本望だわっ!」

阿賀野「囲まれちゃったか…
良いわ、阿賀野の本領、見せてあげるからね!」

〜〜〜

大和「…とく…提督…おき…下さい…提督?朝ですよー?」

提督「う、うぅん、やまと?」

大和「今日は私が秘書艦です。うなされていましたけど、大丈夫ですか?」

提督「うん…嫌な夢を見たよ…」

大和「まさか、またあの時の事を夢に見たんですか?」

提督「…ごめんね…阿賀野達を助けられなくて…」

大和「確かに、阿賀野達の事は悲しいです…でも、提督は唯ちゃんを…」

提督「娘は無事だったけど…救えなかった…ずっと泣いてたもの…矢矧は最後に娘を庇ってくれたのにね…私は泣いてる唯を抱きしめることしか出来なかった…」

大和「提督…あの時は緊急時だったとはいえ、気絶させてしまってすみませんでした」

提督「いいのよもう…あぁ…ごっごめんね?朝からこんな暗くなって」

大和「…いえ、私は大丈夫ですから…それと、提督が泣きたくなったら何時でも大和が支えますね…」

提督「え?」

大和「あ、あの、えと…私が秘書艦の時は提督を全力で支えますから、心配しないで下さいっ…」

提督「…ありがとね、大和…さぁ、今日も張り切っていきましょー!」 
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