戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十九話 黒井大尉!ジェネラルシャドウ格好いい!!その四
「比叡山でポーカーとなったのだ」
「勝負の演目も勝負の場所もネタ切れになってきて」
「もう何でも何処でもいいからやれ、ですか」
「それで決定ですか」
「何とまあ」
「そういうことだ、それでは頼んだ」
悪田部は作品の状況も話した。
「ではな」
「作品の現状のやばさがわかりました」
「凄い状況ですね」
「こりゃ本当に打ち切りあるかも知れないですね」
「もうすぐ三十話なのに」
「四クールの予定が三クールで終わることもある」
某シャンゼリオンがそうだったとのことだ。
「だから君達もだ、次の話どころか今回で終わることも有り得る」
「打ち切りの話ばかり出て」
「嫌になりますね」
ちなみにこの二人は作中では世界中から嫌がられている。
「円満に終わりたいですよ」
「心からそう思います」
「俺達がハーレム作って終わり」
「そうした終わりで」
「そうなればいいな、ではな」
「じゃあ学校戻ります」
「これから」
二人がこう言うとだ、悪田部は。
「また瞬間移動で送らせてもらう」
「黒魔術ですね」
「それを使って」
「丁渡私をスキャンダルでゆすってきた新聞記者がいた」
既に言葉は過去形である。
「その記者を生贄に使った分が残っているからな」
「邪魔者を消すついでにですか」
「生贄にしましたか、実際に」
「まさに一石二鳥だ」
その辺りの小石を拾って川に投げ込む様な素っ気ない口調である。
「口封じにもなってな」
「ううん、黒いですねえ」
「まさに黒魔術ですね」
「というか悪田部さんをゆすろうとか」
「命知らずもいいところですね」
「その様な愚か者には容赦しない」
完全に悪役の言葉である。
「生贄にでも何でもする」
「俺達はそういうことしませんから」
「そんな馬鹿なことは」
「まあ勝った時のボーナスお願いします」
「今回の写真集とDVDは板野友美さんで」
悪田部にこのことを言うことも忘れない。
「あの小柄さに見事な胸を併せ持ったスタイル」
「人懐っこい顔立ちもいいですよね」
「ですから是非」
「その人でお願いします」
「わかった、では頼んだ」
二人の言葉も受けてだ、悪田部は口封じで生贄にした分の力を使ってだ。そうして二人を学園に戻した、だが。
二人が戻った場所、そこは。
女子更衣室だった、幸い今は誰もいなかった。
「おい、臭いな」
「ああ、何か凄い匂いするな」
女子更衣室の匂いにだ、二人は辟易した。
「何だこの匂い」
「香水に女の子の体臭に」
「結構えぐいぞ」
「きつい匂いだな」
「シャンプーとか石鹸とかの匂いも混ざって」
「余計にきついぞ」
女の子一人一人はいい匂いがする、だが集まるとどうなのか。例えるならスーパーの女子更衣室を通るとわかることだ。
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