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変革者

作者:雨の日
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プロローグ

 
前書き
えぇ、と・・・どうも皆様!
始めましての方は初めまして!お久しぶりですの方はお久しぶりです!

自分、名をば雨の日と申します!(以前フェアリーテイルとソードアートオンラインの二次小説を書いていた者で、まぁその二つはパソコンの破損と共に消え去ったのですが・・・)

今作「変革者」は作者の初のオリジナル作品でありまして中々に駄文ですが、暇つぶしにでもなればと思います! 

 

朝日が眩しい
休日であれば未だ寝ていられるであろうこの時間に目覚め、学校に向かうために重たい足を引きずっている

「いってきます・・・」

まだ眠たそうな顔をしている少年の目の下には若干の隈が見え隠れしている
彼は家のドアをゆっくりと開けふらふらとした足つきで通学用のバス停に向かっていた

「ふぅわああぁぁ・・・」

大きなあくびをかまし、すぐ近くにあるバス停に辿りついた
すると、まるで見計らったかのようにしてバスが到着しそのドアが開く

「ラッキー・・・しかもすいてる。寝てやるぜ!」

これから寝られることに歓喜し、さっきよりも軽やかな足でバスに乗り込む

『当バスは・・・巡回、・・・経由でして・・・』

毎朝のように聞こえる運転手のアナウンスを聞き流しつつ少年はイヤホンを耳に当てる
音漏れを配慮しつつ軽快なJ-POPと共に自分の世界に入り込み、いざ夢の世界へ、と思った時だった

「きゃーっ?!」

車内で悲鳴が鳴り響く
突然身近で人が叫んだらどうなるか?答えは、簡単

「何があった!?」

自分の知識欲が働き、原因を確かめたくなるものだ
しかし、この場においてそれはどうやら逆効果のようだった
覚醒した意識でしっかりと目を見開き悲鳴の元を見てみると、黒い帽子を深くまでかぶった中年程の男性が片足で、立っている
その横では、おそらくさっきの悲鳴の主であろう女性が肩を押さえてうずくまっているのが見える

「アァ?みてわかんねぇの?」

「え、あ・・・」

良く見ると、その男性の地についてない足には何やらきらきら光る物、おそらくガラスが舞っていた
まるで、蝶のように

「へ、変革者・・・っ!?」

人生の終わり、いやこの世の終わりかのような顔をして少年は席に崩れる
変革者――――
約1000年前に突如として発生したDNAの突然変異が原因とされ、変異したものは姿かたち共に人となんら変わらないが、特殊な能力を扱えるようになり、その人たちを人類は変革者として恐れながらも受け入れている
しかし、中には力に溺れ犯罪に走る者もいるとか・・・

「さ、て・・・運転手さんや、俺の暇つぶしに付きあってくれや!」

運転手を睨みつける変革者
しかし運転手は・・・

「っ!誰が!!」

そういって懐から銃をとりだし――

「そんなおもちゃ如き・・・!」

鮮血と共に銃は少年の足元に転がる
そして、運転手の片腕は、切り落ちた

「う、あぁぁあああ!?」

悲痛な叫びがこだまする
バスジャック対策としてスタンガンの携帯が許可されている運転手だがその勇気があだとなったようだ

「おいおいおい・・・運転手さんヨォ、ちゃーんと運転しなきゃこのバス、事故っちゃうよぉ?」

バスジャックが何を・・・と心中では思ったが、少年にその言葉を出す勇気は無かった
絶望に胸を支配され視線を落とした少年の目の前にはさっきの銃が一丁

「・・・」

どくん、と何かが脈打つ

「――!!・・・!」

「―――?」

視線が銃から離せない。廻りの音が徐々に聴こえなくなる
そして彼は、殆ど無意識のうちに銃を拾い上げ
銃弾を全て取り出した

「おいガキ、なにしてんだ?」

「・・・」

ゆっくりと顔を上げた少年の目は、恐ろしく冷たく、冷酷だった

「その目!?くそっ死ねやァァ!」

「・・・」

ガラスの蝶が少年目がけて猛威を振るい、襲い掛かる。だがそれをまるで恐怖と捉えず焦点があっているかもわからない目で少年は引き金を引いた
その途端―――

「あ・・・足・・足がぁァァ!?」

変革者の足が膝を中心に上下に分かれ、浮いていたガラスの蝶も全て糸が切れた操り人形の様に崩れ、パリンと割れ堕ちる

「・・・」

「く、くるなぁ・・・っ!?」

変革者に先ほどまでの威勢が無くなり、膝を震わせ股幹部を濡らした
当然少年の目に感情の二文字は無く、息の根を止めるためか再び引き金を引こうとした時・・・
キィィィィィィィ・・・・
と甲高い音と共にバスが急停止した
急停止によって働く慣性と衝撃で少年はフロントガラスを飛び越えて外へと放り出されてしまった

どうやら、高速道路の急カーブだったらしい
だが、そんなことよりも重大なのはその高さ。ガードレールにぶつかり完成に従って少年が飛び出したのは
高さ50Mはあろうか50mを超える高さだったのだ 
 

 
後書き

読んでくださりありがとうございます!

作者、感激です!←

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