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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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最終回
  未来(あす)に向かって 前編

 
前書き
遂に最終回、ここまで読んでくださった方には本当に感謝します。こんな駄作を読んでくれる人がいたなんて作者は感謝感激ファイナルバーストです!←意味わかんない

では最終回、どうぞ 

 
「えー。わざわざ遠いところからはるばるとお集まりいただき感謝します。司会を務めさせてもらうハルカゼ トウイ…探偵さ…」

「司会じゃねーのかよ」

今、俺達はいちば模型店の店内で食い物やら飲み物などが置かれており、横断幕には『祝!優勝パーティー! 』と書かれていた。

「では皆さん。今日は思う存分に楽しんでくださいね。では場所を提供してくれたイチヨウさんから一言お願いします」

トウイのマイクがイチヨウさんに渡り、音が出るかどうかを確かめた後口を開いた。

「皆のもの!楽しむのはいいが、一つお願いがある!各地に戻った後この店の事を宣伝するように!そして思う存分に楽しむといい!以上じゃ! 」

イチヨウさんの一言で、皆は一斉に食べ始めた。ではこの状況について軽く説明をしよう。あれは優勝した後の出来事だった。

ーーー--

翌日、閉会式を終えた俺達は宿舎から出ると、トウイが唐突の事を言い出した。

「優勝パーティーしよう!皆も誘って、パーッと盛り上げようじゃないか! 」

「はっ? 」

「あっ、それいいと思うわ!やりましょう! 」

「……お前ら浮かれすぎだろ…」

「これが浮かれずにしてどうする!なんせ優勝したんだよ!?君だって喜んでいたではないか! 」

「あーうるせいうるせい。いいから黙ってろよ。やるにしても場所とか日時とかどうするんだよ? 」

フッフッフッ…という笑みを浮かべた後、スマホの画面をこちらに向けてきた。

「既に用意しているんだよ!場所はいちば模型店!さらに皆には既に連絡済みだよ! 」

「早えーよ」

「まあ皆来てくれるっぽいし、とりあえず夏休みの最後の方でやろうってことになったから、よろしくね二人共」

「はいはい」

「わかったわ」

「あ、それと当日は自分で新しくガンプラを作って持ってくるようにね。皆にもそう言ったから」

「はいはい…て、はぁ!? 」

「私は大丈夫だけども、ヒロヤが…」

「気合い、根性、やる気だよ。頑張れヒロヤ君」

「ふざけんな!三回死んで二回生き返れよ!俺改造とか出来ないぞ!? 」

「ちっ!しょうがないなぁ~。じゃあお父さんとかにでも手伝ってもらったら?今いるんでしょ? 」

何で親父が家に帰ってきているのを知っているんだよお前!どこ情報だよ!?

「というわけだよ。じゃあ帰ろっか」

「そうね」

「はあ………」

ーーー--

そして今に至るわけだ。

「イチヨウさーん!このガンプラくださーい! 」

「ちょいと待たれい。…1630円じゃ」

「え~と…はい! 」

「丁度お預かりしたぞい、ほれ」

「ありがとうございます! 」

「イチヨウさん…こんなときまで商売はしないでください…」

「何を言うリンドウ君。わしゃ店長じゃ。何時なんどきも店の事を考えねばならんじゃろう」

「言ってることは立派ですが、せめてそれを普段から行ってください」

ヨシナがため息を吐きながら言うも、どうやら言っても無駄だと理解したのかすぐさま電卓を取り出してなにやら計算をしている。……店の経費の計算だなきっと…。

「あ、握手してもらってもいいッスか!? 」

「ん?ええで、ほら」

「か、感動ッス!あのクラタ カオリと握手してもらえるなんて! 」

「な、なんか照れてまうわ…」

店の隅の方では、クラタの前にシライ、ニシヤマ、ミズノが並んで握手をしていた。アイドルの何かの行列か何かか?

「お祭り騒ぎだね……」

「まあいいではないか。ほら、キハラも食べるといい」

「あははは…」

「俺にはねぇのかよチビッ子!? 」

「誰がチビッ子だ! 」

あっちはあっちで食べながら騒いでおり、オノはミサカからの膝蹴りをくらっていた。

「コムカイ君。これ買ってくれないですか? 」

「何で俺なんだよ!?そこはサオトメに頼め! 」

「だって今サオトメ君は忙しそうですから」

「なっ…!?おいサオトメ!何とかしてくれ! 」

……………俺は何も見てないし聞いていない。そう。決してコムカイからのヘルプサインが届けられたとしても、俺は知らん。

「ヒナタ!イガラシ!シノザキ!お前達もこっちに来いよ!なっ、リンドウ? 」

「……はぁ…これでまた店の経費が…」

「大丈夫か? 」

「そこは精神力で何とかしてみよう! 」

「何とかなるかボケ」

三年生組はあちらで親睦会をしており、なにやら受験の事やら就職の事やらとブラックの話をしている。

「ユウキ君も来てくれたんだね」

「お前が誘ってきたんだろう」

「そういえばそうだね」

「……ところで後ろにいる奴には気づいているのか? 」

「へっ?……うわっミサキ!? 」

「…こんにちは…」

「ちょっと、驚かさないでよ…」

「怒った……? 」

「いや怒ってはないけどさ。なんか心臓に悪いです」

「…よかった…」

「それって何に対してなのですか!? 」

「お似合いだなお前ら」

「君もいきなり何を言っているのかねユウキ君よ? 」

「事実を言っただけだ」

「…ありがとうございます…」

「ええ!? 」

どうやら、トウイはあの二人にはどうも頭が上がらないのかからかわれている。俺から見たらざまあみろと思うだろ。いや、思っている。

「リンヤ!それちょうだい! 」

「え~。自分で取ってよジュンイチ」

「リンヤ。俺にもくれよ」

「クオンまで!? 」

逆に後輩達は楽しく食事をしていた。なんだこの差は…。

「んで、俺達が取り残されたと…」

「皆グループみたいなのが出来ているから仕方ないわよ」

「はぁ…」

「ちょっと。何でそこでため息なのよ? 」

「いや別に。ただ少し疲れてるだけだ」

「本当かしら? 」

「嘘言ってどうすんだよ」

「まぁそうね」

そこからしばらくの間は食事会を続けると、ようやく本来の催しが始まった。

「あーマイクテストマイクテスト。聞こえてますかー? 」

「聞こえてるからいいから始めろよ」

「せっかちだな~。まあいいや。ではこれより、チーム対抗ガンプラバトルを開始します。イチヨウさん、頼んでおいたものはありますか? 」

「お主もあまいのぅ。わしが準備出来ておらんと思うか? 」

イチヨウさんが店の奥から箱を取り出してきて、その後指パッチンをすると、また例のごとく店の中が変形した。

「おわっ!?これうごいているよ!? 」

「なんやこれ!? 」

「す、すごいッス! 」

おー。やはり初めての人は驚くよな。現に俺とトウイとシノ、ヨシナとアマミヤとコムカイは驚いていない。まあヨシナはまた頭を抱えているがな。

そして変形し終わると、中央に下へと降りる階段が現れた。

「……なあヨシナ。一応聞くがこの店は元々地下があるのか? 」

「……察してくれたまえサオトメ君…」

「………いずれ捕まるぞあの人。そしてこの店も潰れるかもしれないぞ」

「………言わないでくれ…」

「さあ皆のもの。この下へと降りるがよい」

そして、イチヨウさんが箱を抱えて先に階段を降りていき、皆もその後に続いて降りていく。

「…なあトウイ。お前達はあまり驚いてないがこういうのは日常茶飯事なのか? 」

「いや~。さすがに地下があったのは知らなかったよ」

「……暗い…」

「大丈夫ミサキ? 」

「うん…」

「人様の前でイチャツイてんなよ。何か腹立つ」

階段を降り終えると、そこには広大な範囲でバトルシステムが配備されていた。

「これだけの人数じゃからのぅ。切り札のこの場所を使うしかあるまい。さて、ではチームを分けるのだろぅ?この中からAとBと書かれた紙が均等に入っておるので引いていくのじゃ」

イチヨウさんに言われて、皆が箱から紙を引いていく。俺は面倒だったので余り物を引き、書かれていたのは『A』だった。

「ヒロヤはどっちになったの?私は『A』だけど」

「俺も『A』だ。よろしくなシノ」

「ええ」

「えーではチームごとに別れてください。『A』はあっちで『B』はこっちねー」

AB別れると、何か奇跡的程よい感じに別れた。

『A』、ヒロヤ・シノ・ユウ・アマミヤ・ヨシナ・キハラ・ミサカ・シライ・クオン・ジュンイチ・シノザキ・ヒナタ

『B』、トウイ・ミサキ・ニシヤマ・イガラシ・イチノセ・コムカイ・オノ・ミズノ・クラタ・サカキ・リンヤ

「そんじゃ早速バトルを開始しますか。イチヨウさん、後は任せました……聞いてます? 」

「ん?おお悪いのぅ。ちょっと今電話をしていてのぅ。後は任せてくれて構わない」

「はぁ…」


『GUNPLA BATTLE combat mode』

『Startup』

『Model Damage level Set to A』

『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle 』

『Dispersal』

『Field 1 スペース』

フィールドは、宇宙だ。

『Please Set Your GUNPLA』

新しく作った俺のガンプラ、ガンダムエクシアホープを台座に置く。ガンダムエクシアをベースに、ケルサスガンダムエクシードと同じ箇所に緑色のクリアーパーツを埋め込んでおり、バックパックにはGNドライブと接続したアームでグラディウスとルミノックスの鞘を装備している。機体カラーは安定の黒色だ。

『BATTLE START』

「サオトメ ヒロヤ!ガンダムエクシアホープ!出る! 」

フィールドに出ると、至るところからも機体が出てきており、おそらくこちら側から出てきた機体は味方なのだろう。

「その二刀流って、もしかしてヒロヤ? 」

「ん?じゃあその機体はシノなのか」

シノの機体はヴィクトリーガンダムヘキサをベースに改造しており、各部がV2ガンダムホロスコープと同じように水色のクリアーパーツが埋め込まれており、サイドアーマーにはヴェスバー、バックパックはオーバーハングパックにしており、主武装にロングシューティングライフルⅡとメガビームシールドを装備している、ヴィクトリーガンダムアイだ。

「よく完成させてきたわね。大丈夫だったの? 」

「……気合いで作ってきた。まあ親父のお墨付きだし大丈夫だとは思うが…」

「ならいいけど…。あっ、向こう側からも機体が向かってきたわよ」

シノに言われて前を見ると、計機の機体がこちらに向かってきていた。ちなみに詳しいガンプラ紹介は、そのガンプラの出番が来た時にしよう。

「EXAバースト!!くらえーーー!! 」

「やらせないっスよ! 」

「受け止めます! 」

ニシヤマのエクストリームガンダム EXAフェースが全武装を一気に放ってきたとき、シライのはローゼンズール(ep7)をベースに、バックパックにアームとブースターを増設して、ローゼンズール(ep7)の武装を二倍に増やし、赤色に塗装したローゼンズール。アマミヤのウイングガンダム(EW)をベースに、フェザーガンダムを強化した羽と武器を装備したフェザーガンダム(EW)。

ローゼンズールのクローアームとフェザーガンダム(EW)のフェザーファンネルによるビームシールドでエクストリームガンダム EXAフェースの攻撃を受け止める。

「ジュンイチ!行くぞ! 」

「おう! 」

クオンはタブルオークアンタのフルセイバーを使用し、ジュンイチはガンダムAGE2アルティメスを変形させて、ダブルオークアンタフルセイバーがその上に乗って敵機の中へと突っ込んでいった。

「先陣を切られたな。キハラ、私達も行くぞ」

「了解。いつも通りの奴でいこう」

キハラは、宇宙空間に対応させたEZ-10を使用し、ミサカはやや形状にエッジを効かせ、ブースターを増設したアサシンガンダムシャドウを使用する。二機もクオンとジュンイチの後に続いて敵機の中へと突っ込み、キハラはそこよりも後方に待機してミサカとクオンとジュンイチの援護をしていた。

その敵陣の中からこちらに向かって攻撃を放ってきて、俺はグラディウスを引き抜いて攻撃を弾いた。

「ちっ、外したか」

「いや見事に胴体だったーつーの」

遠くから、赤いABCマントをコートのように装備してこちらに向けてビームボウを改造して、より弓に見せているビームアローを構えていた黒いストライクガンダム、アンリミデットストライクガンダム、イチノセの機体がいた。

「サオトメ ヒロヤ!君とはまだ決着をつけていなかったな! 」

「げっ!? 」

攻撃を弾いた直後、HGカスタマイズキャンペーンのガトリング、バックパックアーム、ブレードビームガン、三連キャノン、レールガン、シールド&トライジェントを装備したガンダムがものすごい速度でこちらに向かってきていた。

「燃え上がれ!サオトメ ヒロヤ! 」

「それはどういう意味だよ!? 」

トライジェントからビームサーベルを展開してこちらに振りかざしてきたので、それをグラディウスで受け止めすぐにGNロングソードを左手に持って右腰から左肩に目掛けて振り上げる。
しかし直前にブレードビームガンのブレードで受け止められ、反撃にバックパックアームに接続されているガトリングで攻撃してきた。

「ちっ! 」

すぐさま後退して攻撃をかわし反撃しようとグラディウスを構えると、俺と入れ替わるようにガンダムエピオンをベースに、形状がややエッジになった鎧やバックパック。聖剣デュランダルにエピオンをシールドをより聖騎士の盾に近づけた武装を装備したヨシナのガンプラ、聖騎士アルピオンガンダムがデュランダルをガンダムに向けて降り下ろし、ガンダムはブレードビームガンのブレードで受け止める。

「サオトメ君。すまないが私がこの者の相手をさせていただこう」

「ヨシナか!いいだろう!受けてたとうではないか! 」

「イガラシ!俺も混ぜろよ! 」

聖騎士アルピオンガンダムとガンダムとの戦闘に、アロンダイトを二刀装備した紫色のデスティニーガンダムの使い手のサカキが乱入して、ヨシナに向けてビームライフルで攻撃した。

「類は友を呼ぶってのはこのことかよ! 」

聖騎士アルピオンガンダムの前に、ナイチンゲールのメガビームライフルとシールドを装備した赤いケンプファー、エリュトロンケンプファーの使い手シノザキがシールドで防御し、反撃にジャイアントバズⅡで攻撃した。

「助太刀感謝する。にしてもサカキ。乱入してくるのは感心せんな」

それお前が言えることなのかよ…っと思ったが、口には出さないようにした。

「いいだろ?だってこれはチーム戦なんだからよ! 」

「そうだな」

そのまま聖騎士アルピオンガンダム、デスティニーガンダム、ケンプファー、ガンダムが互いに交差しながらの攻防を繰り広げた。

「んで……リンヤは一人でクオンとジュンイチの相手をして……っと! 」

イチノセからの遠距離攻撃を弾きながら状況を確認する。リンヤはHi-νカラーのダブルフィンファンネル装備のνガンダムで戦っていた。

「ヒロヤー!僕もそろそろ前に出て戦ってくるねー! 」

「むしろよくここまで待機していたな…」

「いや~。ちょっ~とユウキから集中攻撃されちゃって中々前に出れなかったんだよね」

「あっそ。んじゃ暴れてこいよ」

「オッケー! 」

ユウのガンプラ、アストレイレッドフレームレッドドラゴンをベースに紫色に塗装して改造しており、七聖刀 北と南を一刀ずつ装備しているガンダムアルカナムトライドラゴンが突っ込んでいった。

「ちょっと!またあなたなのですか!? 」

「それはちいとキツイ祭りだな! 」

「怯むんやない!行くでーー!! 」

ミズノはノーベルガンダムの背後に、ベアッガールに装備されていたバックパックを取り付けたシスターガンダム、オノはZZガンダムの両腕に、ダブルキャノンが取り付けられている大型シールドを装備しているZZガーディアン。クラタはリボーンズガンダムのGNドライブにオーライザーを装備しているリボーンズライザーの三機がガンダムアルカナムトライドラゴンに向かっていった。

 
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