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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another47 ミミ

 
前書き
その頃ミミは 

 
ミミは家族3人でショッピングに出掛け、服を買ってもらうのだった。

ケースケ「今日は楽しかったかい?」

サトエ「ええ!!あなたと一緒にいて退屈したことなんて一度もないもの!!」

ケースケ「本当かい?」

サトエ「本当!!」

ミミ「私も楽しかったあ!!パパやママと一緒に出掛けるなんて本当に久しぶりなんだもんママに選んでもらった新しいワンピースも買ったし!!」

サトエ「??」

疑問符を浮かべるケースケとサトエにミミも疑問符を浮かべる。

ミミ「あれ?私、何かおかしなこと言った?」

サトエ「何言ってるの……この前、家族でレストランへ行ったばかりじゃない」

ケースケ「忘れちゃったのかい?」

ミミ「ああ……!!確かにそうだったわ!!私、勘違いしてたみたい」

パルモン『デジタルワールドで冒険していた間、こっちでは1日も経っていないもんね』

D-コネクションの中にいるパルモンが喋る。

ミミ「パルモン、あまり大きな声出しちゃ駄目よ。あなたがバレたら大変なことになっちゃうから」

パルモン『そんな~。私、つまんない』

ケースケ「ミミ!!早くしないと遅れちゃうよ!!」

ミミ「今行きま~~す……デジモンだなんてバレたら周りが大騒ぎになっちゃうんだからね!!」

パルモン『分かった……大人しくしてる』

D-コネクションをポケットに押し込んで両親の元に駆け寄ると。

賢「あれ?ミミさんじゃありませんか」

はやて「元気そうやなミミさん」

買い物帰りなのか、買い物袋を持った賢とはやてがいた。

ミミ「確か、賢君とはやてちゃんだったわよね?買い物デート?」

思ったことを単刀直入に聞くのが、ミミのミミたる所以だ。

賢「デートって…」

単刀直入に尋ねられた賢は赤面、はやては満面の笑みを浮かべながら、賢の腕にしがみついた。

はやて「そうなんよ~。賢兄がせっかく2人っきりなんやからって誘ってくれたんよ~」

ミミ「へえ~いいな~。私も賢君みたいな優しい彼氏が欲しい~」

ケースケ「そ、そんな…ミミは…娘は誰にも渡さないんだからなあ!!」

サトエ「いいわ~。私も学生時代の時…」

ケースケはミミの発言にショックを受け、サトエは輝かしい華の青春時代を思い返していた。

パルモン『っ、ミミ、あそこ!!』

ミミ「あれは…」

はやて「うげっ!?ティラノモンやんか…」

賢「多分、ヴァンデモンの手下か、現実世界に迷い込んだデジモンでしょうね」

ミミ「でもどうしてかしら?周りの人は全然ティラノモンに気付いてない!!」

ギルモン『多分、オラ達に見えてるだけで実体化が完全じゃねえんだ』

ワームモン『まずいね、早く何とかしないと被害は広がっていくよ』

ミミ「そんな…」

賢「よし、なら奴をどこか人気のないところに誘き出してデジタルワールドに強制送還しちゃいましょう。多少痛い目にあってもらいますかね…」

ミミ「パパ、ママ!!私ちょっと行ってくる!!」

サトエ「行ってくる……って、どこに?」

賢「では僕達も失礼します……」

はやて「デートの邪魔した罪は重いでえ……」

そそくさと移動するミミ、賢、はやて。


































ミミ「こっちよ!!ここまでおいで!!」

はやて「この路地裏なら見られる心配はあらへん!!」

賢「よくも僕達の穏やかな一時を邪魔してくれたな」

ミミ「お願いパルモン!!」

賢「行け、ワームモン!!」

はやて「頼んだで、ギルモン!!」

パルモン[OK!!]

ワームモン[任せて!!]

ギルモン[いっちょやってみっか!!]

パルモン、ワームモン、ギルモンがD-コネクションから飛び出る。

パルモン[パルモン進化!トゲモン!!]

ワームモン[ワームモン進化!スティングモン!!]

ギルモン[ギルモン進化!グラウモン!!]

一気にカタをつけるために成熟期に進化して飛びかかる。

トゲモン[ココナッツパンチ!!]

スティングモン[ムーンシューター!!]

グラウモン[メガゾーストフレイム!!]

ティラノモンに向けて放たれた、死なない程度に加減された技が炸裂した。
まだ動くティラノモンにスティングモンが連続蹴りを叩き込んで沈黙させた。

賢「全く手間取らせてくれたね。」

D-コネクションをティラノモンに翳して、デジタルワールドに強制送還する。



































しばらくして、周りにデジモンがいないことを確認してからパルモン、ワームモン、ギルモンをD-コネクションに戻した。

パルモン『危なかったわね』

ミミ「まさかこんな所にまで現れるなんてびっくりしたわ…………あっ!!」

パルモン『どうしたのミミ?』

はやて「ミミさんどないしたんや?」

ミミ「ママに買ってもらったワンピースが走り回ったせいでボロボロ……」

賢「うわ……これは酷いな…」

パルモン『ミミ…』

悲しそうにミミを見つめるパルモン。

はやて「とにかく、一度お父さんとお母さんの所に戻った方がええで?」


































サトエ「もう、随分遅かったじゃない」

ケースケ「どこ行ってたんだい?」

ミミ「うん!知り合いに凄く似てる人がいて追いかけたんだけど……ただの他人の空似だったみたい」

サトエ「そう、それじゃあ映画館に行きましょ」

ケースケ「思い出すなあ、僕らの最初のデート。映画館に行ったよね…」

サトエ「そうそう!あの時観たのは…」

はやて「うちと賢兄は動物園やったなあ」

賢「ん、そうだね。カンガルーの赤ちゃんを見てはしゃいでいたね…」

若りし頃を思い浮かべる4人。

パルモン『落ち込んでるかと思ったら意外に元気そうね』

ミミ「まあね、ワンピースはまた買ってもらえばいいけど……パパやママとのお出かけはお金じゃ買えないもの」

パルモン『へえ、ミミも大人っぽくなったじゃない』

ミミ「えへへ……何ちゃって……」

その後、賢とはやてと別れて、ミミは両親と共に映画館に向かうのだった。 
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