ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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決勝戦 開幕! 前編
「ただいまより、全日本ガンプラバトル選手権中高部 決勝戦を開始します。宮城代表天之川学園、チームトライホープ対。東京代表聖鳳学園、チームトライファイターズの試合を開始します」
「いよいよ決勝戦。この勝負、サカキはどっちが勝利すると思う? 」
「そうだな……あえて言わせてもらえば、勝ちたいと強く願った方かな俺は」
「ここで精神論ですか………」
「じゃあそういうキハラはどっちなんだよ? 」
「僕ですか?そうですね…………僕達に勝ったんですし、勝ってもらいたいですね」
「そうだな」
「まあ私達も負けましたしね」
「試合開始前に、まず選手の紹介をさせていただきます。まずは天之川学園から」
話をしていると、アナウンスが一人一人の紹介を始めた。
「まずは、ホークアイ中尉という著作権的に大丈夫か心配の異名を、中学二年生から取得している狙撃手、トオサカ シノさん! 」
「………そういえばそう言われてたわね」
「次は、傷だらけになりながらも、不撓不屈の精神で戦い抜いてきた、ハルカゼ トウイ! 」
「シノさんにはピッタリな異名だね。僕には異名ないのかな~」
「そして、ガンプラバトルを始めて三ヶ月にしてはスーパーエース級の活躍を見せ、数々の強敵を打ち破ってきたサオトメ ヒロヤ! 」
「諦めろバーロー。お前が持ったらそれはそれで大変だろうが」
「続きまして、聖鳳学園のメンバーの紹介をさせていただきます。冷静を装うも内には熱い闘志を秘める、次元覇王流の使い手、ヒナタ シンジ! 」
「必ず優勝する」
「次に、ガンプラ心形流のクラタ カオリも認める腕を持つ、無口無表情のクールビューティー、モチヅキ ミサキ! 」
「……照れる………」
「最後に、中学三年間剣道で全国優勝したのにも関わらず、ガンプラバトル部に入って無敗を誇り、イガラシ リュウを破った剣聖、ミヤモト ユウ! 」
「イッエーイ! 」
「以上で、各選手の紹介を終了します。では、バトルシステムについてください」
アナウンスによる紹介が終わり、俺達はバトルシステムにつく。
「さあ…やるぞ二人共! 」
「ええ! 」
「もちろん! 」
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Startup』
『Model Damage level Set to A』
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle 』
『Dispersal』
『Field 1 スペース』
フィールドは、メサイアの宙域だ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「ハルカゼ トウイ!ヴァルキリーフリーダム! 」
「ヒナタ シンジ!ゴッドガンダムヘリオス! 」
「トオサカ シノ!V2ガンダムホロスコープ! 」
「モチヅキ ミサキ…ガンダムセレナ…」
「サオトメ ヒロヤ!ケルサスガンダムエクシード! 」
「ミヤモト ユウ!ガンダムアルカナム! 」
「チームトライホープ!出ます! 」
「行きます! 」
「出る! 」
「チームトライファイターズ!行くぞ! 」
「出ます……」
「行くよ!! 」
天之川学園、ケルサスガンダムエクシード、V2ガンダムホロスコープ、ヴァルキリーフリーダムと聖鳳学園、ガンダムアルカナム、ガンダムセレナ、ゴッドガンダムヘリオスの計六機の機体がフィールドへと飛びだった。
「ヒロヤ君………僕は今感動してるよ……………」
「お前は開始早々何変な事を言ってるんだ? 」
「てかトウイ。感動するならバトル終了後にしてくれないかしら? 」
「二人揃ってきつい事を………ならば理由を述べようではないか! 」
「いや遠慮しとく」
「私も」
しかしそれを無視してトウイが語り出した。いや、語ると言っても一言二言だけだけど。
「理由はね………僕の好きなシリーズの最終決戦場所がフィールドだからだよ! 」
そしてそれはものすごくどうでもいいことだった。
メサイアの宙域近海の、レクイエム付近を行動しているとユウ達の機体を確認した。
すると、三機の中からガンダムアルカナムだけが無防備で突っ込んできた。
「なんだ? 」
「ヒロヤ君、君は馬鹿かい? 」
「お前にだけは言われたくなかった………まあいい。それであの行動はなんだよ? 」
「何言ってんのよヒロヤ。それはもちろん…」
いきなり、ヴァルキリーフリーダムとV2ガンダムホロスコープに両腕を掴まれた。
「挨拶以外……何がある!? 」
反動をつけられながらそう言われ、ガンダムアルカナムへと放り投げられた。
「そういうことか………よ! 」
投げられた直後に体勢を立て直し、そのままガンダムアルカナムと突っ込み、お互いの顔をぶつけた。
衝撃により二機ともはね飛ばされ、そのままレクイエムへと直陸した。
「よっと! 」
「ユウ…大丈夫……? 」
「問題ないよ!まあヒロヤの方もだけどね! 」
ガンダムセレナとゴッドガンダムヘリオスがガンダムアルカナムに近寄り、俺の所にもヴァルキリーフリーダムとV2ガンダムホロスコープが駆け寄ってきた。
「挨拶(?)を済ませたはいいけどよ、ここからどうする気なんだ? 」
「そういえばそうね。トウイ、何かあるかしら? 」
「僕が持ってる作戦は作戦Tしかないけどいい? 」
久しぶりに出てきた作戦T。わざわざ読み返すのも面倒だと思うので軽く説明しよう。ヨシナ達夢弓学園とのバトルの時に使われた作戦であり、単機(俺)で相手に向けて突撃させられる作戦だ。Tはご存知TOTUGEKIだ。
「却下するわ!三回死んで二回生き返れ! 」
「一回足りない!? 」
「てか今バトル中だから二人共集中しなさい」
「「すいません…」」
「話し合いは終わったー!?終わったならこっちから行くよー!? 」
バトル中にも関わらずにわざわざ相手を待つ相手がどこにいるだろう?目の前にいるわ。
「ああ。結果は作戦無しの臨機応変という結論で終わった」
「アハハハハ!そっか!なら……行くよ! 」
ソードピストル二刀を抜いたガンダムアルカナムとゴッドガンダムヘリオスの二機がこちらに向かって、ガンダムセレナはその二機の前面にピット配置した。
「来るぞ! 」
ソードファンネル二刀を引き抜いて構える。
「モチヅキ。放て」
「了解……」
ガンダムアルカナムとゴッドガンダムヘリオスの前面に展開されていたピットが俺達に向けて攻撃を繰り出してきた。
「ヒロヤ!上に避けて! 」
「はっ? 」
後ろを振り返ると、V2ガンダムホロスコープのメガランチャーから砲撃が放たれていた。俺はギリギリのところで上に回避し、メガランチャーの攻撃はピットを破壊していき、そのままガンダムアルカナムとゴッドガンダムヘリオスに向かっていった。
「とりゃ!! 」
ソードピストル二刀の刃に紫色のヴァワチュールリュミエールが纏い、そのままメガランチャーのビームに向けて二つの斬撃波を飛ばす。それによりメガランチャーの攻撃は斬り裂かれ、そのままソードピストルをV2ガンダムホロスコープに向けて数発撃った。
「バリアドラグーン! 」
V2ガンダムホロスコープの前面にヴァルキリーフリーダムのバリアドラグーンが移動し、ビームシールドを展開してガンダムアルカナムの攻撃を防ぐ。
「次元覇王流!疾風突き!! 」
「!? 」
「ブレイドピット! 」
ゴッドガンダムヘリオスがヴァルキリーフリーダムに向けて右拳を突きつけながら突進してきたところ、ブレイドピット四基をゴッドガンダムヘリオスに向けて放ち、四基を重ねて一つのシールドとして攻撃を防いだ。
その直後に、レクイエムに直陸してゴッドガンダムヘリオスに斬りかかろうとすると、右方向からのガンダムセレナの攻撃で後方に下がってブレイドピットを戻す。
「ちっ!攻めきれないな」
「まあそうね」
「こうなったら作戦Tで………」
「「それはもういい」」
「話し合ってるところ悪いけど、もう待たないから…ねっ! 」
ソードピストルから再度斬撃波を飛ばし、ガンダムセレナからはピットとセレナキャノンの攻撃が向かってきて、V2ガンダムホロスコープがシールドガン・ファンネル四基を射出してビームシールドを展開して防ぐも、耐えきれずにシールドガン・ファンネルが破壊された。
「くっ!二人共避けて!! 」
そのまま三機で回避行動をとって攻撃をかわすと、ゴッドガンダムヘリオスがヴァルキリーフリーダムに向けてアッパーカット見たいにしたから右拳を突きだしていた。
「次元覇王流!蒼天紅蓮拳!! 」
「お見通しですよ! 」
ヴァルキリーフリーダムが両腕からビームシールドを展開して攻撃を防いだあと、すぐさま右足でゴッドガンダムヘリオスを蹴り飛ばして、接近しながらビームカノンで攻撃をした。
「こっちはゴッドガンダムを引き付けるから、そっちはお願いね! 」
そういうと、ビームカノンをバックパックに収納してビームサーベルを二刀引き抜いた。そのあと、アシムレイトによりヴァルキリーフリーダムのクリアーパーツが青色から金色へと変色し、ビームサーベルも金色と化した。
「はああああああああ! 」
「こいつ……! 」
ビームサーベル二刀をゴッドガンダムヘリオスに振りかざすと、ゴッドガンダムヘリオスはガーベラ・ストレート炎を引き抜いて受け止めるも、勢いまでは殺せずそのままレクイエムの砲頭まで押されていった。
「あっちはトウイに任せて、私達は言われた通りこっちをなんとかしましょ」
「ああ」
「あちゃちゃー。ヒナタ先輩と一対一で戦うんだねトウイは」
「前回負けたから、多分その時のリベンジだと思う……」
「まあ、ああ見えて負けず嫌いだからなあいつ。それよりも、そんな悠長にしていていいのかよ? 」
「んーー大丈夫だよ!むしろヒナタ先輩は一対一の方が強いから! 」
「そういう意味で言ってないんだが…なっ! 」
ブレイドピットをガンダムアルカナムに向けて放ちながら接近する。
「ビームキャノンドラグーン! 」
ガンダムアルカナムからビームキャノンドラグーンが射出し、そこからブレイドピットに向けて攻撃してくるが、そのままビームを斬り裂いていった。
「おわっ!?斬り裂いてくるんだ! 」
「ユウ………! 」
ガンダムセレナがガンダムアルカナムの前に来て Cファンネルを四基射出してブレイドピットの攻撃を弾いていった。
「!?ミサキちゃん下がって!! 」
「ちっ!シノ!! 」
ガンダムセレナを左腰から右肩に向けてソードファンネルを振り上げようとすると、ガンダムアルカナムがソードピストルを二刀投擲してきたので、切り替えてソードピストルを弾いたところ、V2ガンダムホロスコープがロングシューティングライフルⅡでガンダムアルカナムとガンダムセレナに向けて攻撃した。
ガンダムアルカナムは羽織がABCマント製の為かダメージは与えられなかったが、攻撃の勢いにより少し体勢を崩し、ガンダムセレナに対してはセレナライフルを破壊した。
「まだだ! 」
「っ! 」
体勢を崩したところを狙ってソードファンネルを降り下ろすと、ガンダムアルカナムが両腰の七聖刀 北と南に手をかけた。
「双天流!壱の型!! 」
ガンダムアルカナムからは前回みたいに光が放たれて攻撃がわからなくなってしまった。
そう何度……くらうかよ!!
すぐに目を閉じ、ガンダムアルカナムの剣圧と、ユウの殺気を感じ取る。
「そこっ……か!! 」
感じた方向へとソードファンネルを振るうと、ソードファンネルに衝撃が来て、もう片方のソードファンネルも別方向へと振るうと同じく衝撃来た。それと同時に、ガンダムアルカナムから光が消えていった。
「凄いね!まさか防がれるとは思ってなかったよ! 」
「そりゃどうもっな! 」
すぐにソードファンネルを七聖刀から離し次の攻撃を繰り出すと、俺とガンダムアルカナムの間にピットが飛んできたので後方へと後退した。
「それ以上はやらせない……」
「こっちのセリフよ! 」
V2ガンダムホロスコープがガンダムセレナにキャノンピットとロングシューティングライフルⅡで攻撃し、ガンダムセレナはそれをシールドで受け止めた後ピットとCファンネルをV2ガンダムホロスコープに向けて攻撃した。
「アクロトモフィリア! 」
V2ガンダムホロスコープからシールドガン・ファンネル五基射出され、ピットとファンネルが装備されていた箇所からビームサーベルと、ミノフスキードライブユニットから光の翼が発生した。
「……っ…! 」
次々とガンダムセレナからのピットを撃ち落とし、キャノンピットはCファンネルと相討ちの形で破壊していった。
「ミサキちゃん! 」
ガンダムアルカナムがビームキャノンドラグーンでシールドガン・ファンネルを二基破壊され、そのままガンダムセレナのピットと同時に攻撃してきた。
「ソードファンネル!グラディウス!ルミノックス! 」
ソードファンネルをビームキャノンドラグーンに向けて投擲して、グラディウスとルミノックスに粒子を纏わせながら引き抜いてV2ガンダムホロスコープに向けられた攻撃を全て弾ききり、ソードファンネルは直前に撃たれた攻撃により相討ちで二基破壊しあった。
「ちょっ~とこれはまずいかな~」
「ユウ…一旦引いた方がいいかも……」
「ん~。でもシノのあの状態じゃすぐに追い付かれると思うんだよね」
「じゃあどうするの……? 」
「とりあえず、せめてシノの奇襲さえ無ければ僕は戦いやすいかな」
「じゃあ…私達も一対一にするの……? 」
「そういう…こと! 」
ガンダムアルカナムがセンサードラグーンとステルスドラグーンを射出し、俺に向けて攻撃してきた。
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