EXの奇妙な冒険-スターブレイカーズ-
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フランドール・スカーレット その③
前書き
……一応スマホで投稿しているのですが、書いている最中にブラウザがおちることが多々ありまして、しばらく書くやる気が出ませんでした。
-人里、牢屋-
小兎姫「な……なにをやっているんだあの人たちは? フランドールが壁にへばりついたまま動かない……しかし、ここは暑……いや熱すぎるッ!」
そんな事を言っている小兎姫を無視し、魔理沙達はフランの出した「悪霊」に注目していた。
魔理沙「つ……ついに姿を見せたか」
その「悪霊」は出てきた瞬間「魔術師の赤」の首を絞めはじめていた。
いくら不死身の妹紅でも、空気が吸えなくなると苦しいらしく、妹紅は体勢を崩した。
妹紅「ほう、ここまではっきりした形でだせるとは……意外ッ!」
フラン「あんたもわたしと同じような、「悪霊」をもっているとは……そして師匠とあんたは「悪霊」の正体を」
魔理沙「知っている。しかし、妹紅も驚いてるみたいに「悪霊」の形がはっきりみえるとは相当のパワーだぜ!!」
妹紅は1度体勢を整えこう言った。
妹紅「魔理沙、お前はフランを牢屋から出せといった。手加減しようと思ったが……この私の首を見ろ。予想以上に骨が折れそうだ。あいつのパワーに下手するとこっちが危ない……やめるか? このままどーしても出せっていうならあいつを永遠亭に送らないといけないほど、荒っぽくやることになるぞ?」
咲夜「そんなことさせるわけ……」
魔理沙「かまわねぇ、ためしてみな」
咲夜「っ! 貴女!」
魔理沙「まあ、大丈夫だって!」
妹紅「イエスッマム!」
そう言うと妹紅はフランに向き直った。
妹紅「ムウン! 赤い荒縄(レッド・バインド)!」
妹紅がそう叫ぶと、フランに巻き付いていた炎が更に燃え上がった。
小兎姫「な、何が起こっているのかわからないけど……避難しときますね」
咲夜「魔理沙! いったいこれはッ!」
魔理沙「まあ落ち着け咲夜。お前にも見えてるんだろうが、今は口を出さないでくれ」
咲夜「……もし妹様を殺したら、私が貴女を殺すわよ」
魔理沙「……かまわないぜ」
フラン「い…息が…」
フランは「赤い荒縄」のせいで呼吸がし辛くなっていた。
魔理沙「悪霊がひっこんでいく……熱で呼吸が苦しくなればおまえの悪霊はよわまっていく……正体をいおう!それは「悪霊」であって「悪霊」ではないんだぜ! フラン! 悪霊と思っていたのはおまえの生命エネルギーが作り出すパワーある像(ヴィジョン)なんだ! そばに現れ立つというところからその像を名づけて……「幽波紋」!」
妹紅「慧音から聞いたイソップの話がある……寒風では旅人は衣をまとうだけだが熱さは音をあげさせる……オリから出たくなったかフラン?」
フランは苦しそうに応えた。
フラン「い…いいかげんにしなよ……わたしが出ないのは他人を知らず知らずのうちに壊すからだよ。おなじ悪霊持ちとは親しみがわくけど、このまま続けるとあんた……死ぬよ?」
妹紅「フン! 私は死ねないから問題ない」
フランは後ろにあった水道の「眼」を握り潰して、水をまき散らした。
フラン「おおおおおおあんた、わたしはもう知らないよッ!」
フランの幽波紋は鉄格子曲げ、二本を折り、妹紅の幽波紋に投げようとした。
しかし、妹紅はフランに背を向け、幽波紋を引っ込めた。
フラン「なに? 殺る気無いの!?」
妹紅は壁にもたれて座った。
妹紅「魔理沙、みてのとおりあいつを牢屋から出したぞ……」
そこにいた全員がフランの足下をみると、確かに牢屋から出ていた。
フラン「してやられたというわけね?」
妹紅「そうでもない……私は本当に永遠亭送りにするつもりでいた。予想外のパワーだったぞ」
フランも幽波紋を引っ込めた。それと同時に、フランの幽波紋が持っていた鉄棒がガシャン!と音をたてて落下した。
フラン「もし、わたしの悪霊がこの鉄棒を投げるのをやめなかったらどうするつもりだったの?」
妹紅は立ち上がりながら言った。
妹紅「私の能力は「老いることも死ぬことも無い程度の能力」幽波紋は「魔術師の赤(マジシャンズレッド)」その程度の鉄棒なら空中で溶かすのはわけない」
魔理沙「妹紅はおまえと同じように幽波紋をもってる……私達は人里のとある場所を拠点とするから、もう牢屋内で悪霊の研究をする必要もないだろ?」
咲夜「やっと外へ出てくださるのですね妹様……」
フラン「まあね……師匠、ひとつだけ訊くよ。なんで師匠はわたしの「悪霊」いえ…その幽波紋っていうのを知っていたの?」
魔理沙と妹紅は険しい表情をしていた。
魔理沙「いいぜ……それを説明するために魔法の森から来たんだ。だが説明はひとつひとつ順序を追わなくちゃな……これは紅魔館と命蓮寺に関係ある話だ……この写真を見てくれ」
魔理沙はポケットから一枚の写真を撮りだした。
それは、レミリアとフランがプリンが原因で争っている写真だった。
フラン「なんでこんな写真を?」
魔理沙「私と妹紅はレミリアを追っている」
フラン「お姉様を? 何故?」
咲夜「妹様…実は……」
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