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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another35 聖騎士団

 
前書き
ロイヤルナイツについて。 

 
光子郎はナノモンの補佐をしながら、過去の歴史を見ていた。
中でも一番興味を引いたのはロイヤルナイツの記述だった。
何故かは分からないが、ロイヤルナイツの中にはどことなく仲間の進化系の面影が残っているのがあったからかもしれない。

光子郎「ロイヤルナイツ…13体の聖騎士型デジモンで構成された組織…」

ロイヤルナイツと言うのは、デジタルワールドを管理する“イグドラシル”を主とし、インペリアルドラモン・パラディンモードを始祖とする最強の聖騎士軍団。
一般デジモンには伝説の存在と思われている。
ネットワークセキュリティの最高位、或いは守護神と呼ばれている13種類の聖騎士型デジモン達のことを指している。
予言書の中に登場する存在で、デジタルワールドに重大な災厄が起こった時に予言に導かれ集うと言う。ただし、絶対的な“善”では無く、彼等がデジタルワールドの秩序維持の為に必要と判断すれば、時には大量破壊や大量殺戮などの非情な手段も行使する。
しかもそれぞれの思想も微妙に異なっており、各々が信じる“正義”に従って行動しているため、それを巡って内紛が起こる事もある。
平時は実際に組織的な活動をしている訳ではないようだが、ネームバリューは大きく、一員であると詐称するデジモンもいる。
エテモンの進化系にそれを詐称するとんでもない不届き者がいるのはまた別の話。
因みによく勘違いされるが、聖騎士型デジモンの全てがロイヤルナイツに所属している訳ではない。
アーマー体のラピッドモンやデュークモンがモードチェンジしたデュークモン・クリムゾンモードがいい例である。
僅かにロイヤルナイツのデジモンの記述が残っていたので見てみる。

“最後”の名を冠する最初の聖騎士…オメガモン。

2体の究極体が融合する事で生まれる奇跡の聖騎士。

デジタルハザードの力を正義に使う聖騎士…デュークモン。

聖槍“グラム”と聖盾“イージス”を持つ。

黄金の鎧を着た聖騎士…マグナモン。

黄金のクロンデジゾイドの防御力から防御の要を勤める。

ロイヤルナイツ最速の存在…アルフォースブイドラモン。

神秘の力“アルフォース”を所有し、いかなる傷も一瞬で再生される。

白と青の竜騎士型デジモン…デュナスモン。

空中戦では随一の実力者。

桃色の鎧を着た聖騎士…ロードナイトモン。

ロイヤルナイツでは珍しいナイトモンを束ねる指揮官タイプ。

骸骨のような鎧を着た聖騎士…クレニアムモン。

最強の魔槍“クラウ・ソラス”と最強の魔楯“アヴァロン”を持つ。

ロイヤルナイツの中でも珍しい獣の姿をした聖騎士…スレイプモン。

鎧はクロンデジゾイドの中で最も硬度の高い“レッドデジゾイド”、聖弓“ムスペルヘイム”と聖楯“ニフルヘイム”を持つ。

軍師の役割を持つ聖騎士…ドゥフトモン。

我の強いロイヤルナイツの中で集団戦の要となる。

全ての竜型デジモンの頂点に立ち“竜帝”と言われる聖騎士…エグザモン。

意思を持つ翼“カレドヴールフ”と、様々なウイルスが仕込まれた槍“アンブロジウス”を装備。

頑固さの中に優しさを秘めた聖騎士…ガンクゥモン。

身体から浮き出る金色の獣状のオーラ、“ヒヌカムイ”とクロンデジゾイド製ちゃぶ台が武器。

白い竜騎士のような姿をした聖騎士…ジエスモン。

デジタルワールド各地に起こる異変や混沌の兆しを感知する能力を備えている。

“最初”の名を冠する最後の聖騎士…アルファモン。

伝説上でしか存在しないとされる“13番目の席”“空白の席の主”と言われ、ロイヤルナイツが暴走した場合に対抗手段として現れる“抑止力”たる存在。

光子郎「凄いな、完全体より更に上があったのも驚いたけど、その中でもトップクラスの13体で構成された組織だなんて」

ナノモン[だろうな、デジモンが究極体になるにはかなり長い時を必要とする。進化する前に命を落とすことが多いために究極体デジモン自体の数は少ない]

光子郎「そうなんですか…マグナモンとアルフォースブイドラモンはどこかブイモンやフェイトさんの…えっと、チビモンだったっけ、オメガモンの両腕にはグレイモンやガルルモンの面影が…」

ナノモン[うむ、もしかしたらアグモン、ガブモン、ブイモン、チビモンはロイヤルナイツのデジモンに進化する可能性を有しているのかもしれんな]

光子郎「そうかもしれませんね」

光子郎は知らない。
大輔達のパートナーデジモンの殆どがロイヤルナイツ等の究極体の上位レベルのデジモンに進化することに。

タケル「光子郎さーん。ご飯出来たよ」

光子郎「ああ、ありがとうタケル君」

タケル「うわああああ!!?」

タケルの方を振り向いたら、光子郎の顔を見たタケルが驚愕する。
不思議そうにタケルを見遣るが、タケルは口を開いた。

タケル「どうしちゃったの光子郎さん!!?まるでお化けみたいな顔しちゃって!!?」

光子郎「え?お化け?」

タケル「はい」

タケルが手鏡を光子郎の顔に向けると、ようやく光子郎は今にも死にそうな顔をしている自分に気付くのである。
連日徹夜で、さすがにお風呂と朝の支度はするけれども、ナノモンの診察台を借りて寝ていたのだ。
そんなもの寝てないようなもんである。

パタモン[光子郎、もしかしてしばらく寝てないんじゃない?]

光子郎「大丈夫です。徹夜は慣れてますから」

タケル「光子郎さん、今にも倒れそうだよ。ナノモンには僕が言っておくからお風呂に入ってきて!!」

光子郎「え!!?ちょ、タケル君!!?」

強引に光子郎をパタモンと協力して風呂に放り込んだタケル。
最近大輔の影響を受けているのか、他人に対して容赦がなくなってきているような気がすると感じた光子郎であった。
その後、死んだようにまともな睡眠をとるために、ソファに沈んだのである。
夢すら見ない深い眠りについたのであった。

タケル「そう言えば、テントモンは?」

パタモン[そう言えばいないね。探してみようよ]

タケルとパタモンはテントモンの姿がないことに気づいて探しに行くのであった。 
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