| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『All MYSELF』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

『PITY』



今にも泣きそうな蒼空。
そんな蒼空を見上げて『僕も一緒だよ』と呟く。

母からの愛なんて無い、在るわけが無い。
解ってたけどね、やっぱり面と向かって切り捨てられるのは辛かった。

『ほら、やっぱり』
諦めてはいたけど何故だか泣きたくなる。
覚悟などとっくにしてる。
期待など欠片も無かった。

愚か者な僕。
こんな解ってた事で、泣きそうになる僕は、滑稽としか言いようがない。

僕じゃなく、あのヒトを信じて疑わない貴女は、母なんかじゃ無いと...

母からの愛なんて在るわけが無い。

傷を背負うもの同士なのに、此処の皆に、哀れだと罵られてる気分になるのは何故?

其れは、僕が僕自身を哀れんでるから?


 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧