もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合
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第十五槍
前書き
ちょっとだけ戦闘はいりまーす
久宇舞弥
確か、衛宮切嗣の有能で最も忠実な部品とかなんとか。
魔術師殺しの時代に拾った子供を衛宮が教育したんだっけか?
こちらの様子でも伺っているのだろうか。全くといっていいほど出てくる気配はない。
衛宮の人形だ。つまりは攻撃手段は魔術ではなく、現代武器。銃とかナイフが基本だろう。
あんまりそういうのに詳しいわけではないが、それらが普通の人にとっては脅威だというのは分かるし、現代技術を好まない魔術師のことだ。
魔術での勝負だと思って仕掛ければ予想だにしない武器での攻撃。たまったものではないだろう。現に、ケイネスはそれでやられたといってもよい。
……ま、俺には関係ないが
「……さて、どうするか……」
マスターである俺を殺せばセイバーの呪いは解ける。俺が死ねば、ランサーへの魔力供給が断たれてランサーが現界できなくなるからな。奴さんらは、どうしてでも俺を仕留めたいはず。
衛宮切嗣につけている使い魔はまだ衛宮切嗣の姿を捉えている。つまり、ここに来ているのは久宇舞弥ただ一人。
……むぅ、原作のホテル爆破したときの言峰綺礼と久宇舞弥みたいだな。
ま、そんなことはいい。
問題は、ここでどう動くか、だ。
戦うのもいいかもしれないが、逃げるのもまた一手。
結界を使えば正直、俺の勝ちしか見えないが、ここであれ相手に使えば、今後衛宮切嗣に何か対策をとられるかもだ。
できれば、初戦の時に動揺を誘いたい。
起源弾を使用したときに効かないことで慌ててくれたならそれはもう最高
「……視力強化、身体強化」
ボソリと呟いて魔術を使用。俺の場合、これだけで発動できるからかなり楽だ。
逃げても戦闘に移ってもいいように体勢を整えておく
「できれば、なにもしないで立ち去ってくれることを願うんだけど……」
瞬間
パァンッ!!
発砲音
「ウオォッ!?」
視力の強化を行っていたため、この暗闇の中でも夜目は働くし、動体視力もかなり上がっている。
そのお陰で銃弾の回避に成功した。
「そうかよ、やるってか」
体勢を崩しながらも、なんとか電柱の影に身を隠す。探知で敵の居場所は割れているため、間に遮蔽物を挟むのは簡単だ。
念のために結界を纏っておくが、あくまで保険だ。銃弾は出来るだけ回避の方向で動くことにする。
二発目の銃声が鳴り響き、電柱を削ったその瞬間、俺は電柱の影から飛び出した。
「弾丸!!」
銃の形にした手の指先から青い魔力の塊が射出される。staynightの凜さんが使ってるやつを想像してくれればいい。
牽制のために放った魔力弾により、相手が場所を動いた。攻撃を避けるために物陰へ隠れたのだろう。
「破砕! 糸!」
足元の地面を砕き、指から魔力糸を生成。砕いた大きめのコンクリートと糸繋いで操ればあら不思議。なんちゃってサイコキネシの完成である。
この糸、魔力込めれば込めるだけ伸びるから便利だな
「やれ!!」
操作して十のコンクリート片が敵を追う。曲がり角も何のそので曲がってくれる。
パァンッ!!パァンッ!!と二発の銃声が響き、俺の操作していたコンクリート片が二つ撃破される。
敵は……どうやら探知の範囲外。
俺の探知はかなり広いのだが、状況からして俺から反撃を食らった時点で逃げていたのだろう。
やはり、プロは違うな。戦況判断が上手い。
ま、俺も初実戦にしてはまあまあだったかな?
結界をバレてないし、無傷。
自身にかけていた魔術も解き、構えも解く。砕いた地面をどうするか迷ったが、残っていた八つのコンクリート片を埋めて固めておいた。少し大きめの穴ができたが問題はないだろう。
帰宅すれば、予想通りランサーが先に帰っていた。
今晩のシチューはたいへん美味しゅうこまざいました。
後書き
こんな感じでどうっすか?
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