FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
星々の歌
海合宿2日目・・・
「ん~!!充実してるなぁ!!」
昨日のお酒騒動から一転し、ナツさんがビーチで気持ち良さそうに体を伸ばしている。
「俺たちが本気で体を鍛えりゃ」
「2日間といえどかなりの魔力が上がりましたね」
グレイさんもストレッチで入念に体をほぐし、ウェンディは額の汗を拭いそう言う。木の影でジュビアさんがグレイさんと同じようにストレッチしてるけど、敢えて触れないでおこう。なんか気持ち良さそうだし。
「この調子で3ヶ月鍛えればこの時代に追い付くのも夢では無さそうだ」
「うん」
「むしろこの3ヶ月で7年分以上に鍛えられるんじゃないですか?」
エルザさんの言葉にレビィさんがうなずき、俺は少し冗談混じりでそう言う。
「だはははっ!!見てろよ他のギルドの奴等!!妖精の3ヶ月“炎のトレーニング”の成果をな!!」
ナツさんは巨大なドーナツ状の岩を3つほどロープにつけて全力疾走している。ああいうのはふつうタイヤであるんじゃないのかな?
「最初は『たった3ヶ月?』って思ってたけど、効率的に修行すれば『まだ3ヶ月もあるの?』って感じね」
「あい!!」
ルーシィさんとハッピーも魔力の向上が予想よりも早いために余裕が出てきたのか、そんな話をしている。
「「うわぁっ!!」」
すると突然、2人の座っている砂浜が競り上がる。
「姫、大変です」
2人の下から現れたのはバルゴさんだった。バルゴさんの頭の上にルーシィさんが乗っている構図になっている。
「きゃっ!!どこから出てきてんのよ!!」
「お仕置きですね?」
バルゴさんの登場した場所に突っ込むルーシィさん。その下のバルゴさんは無表情でそう言う。
「バルゴ!?」
「メイドの星霊」
「穴堀の女の子~!!」
ハッピー、シャルル、セシリーがそう言う。シャルルとセシリーも間違ってないけど、正しくは処女宮の星霊だからな?
「そういや、ルーシィが7年間妖精の球の中にいたってことは、契約していた星霊もその間ずっと星霊界とやらにいたことになるのか」
7年間の凍結封印の間も星霊界は時が進んでいたはずだからな。ロキさんとかは勝手に出てきてそうだけど。
「もう!!『星空の鍵』の一件で何気に呼んでたけどそういえばその前に7年もたってたんだ!!」
「かわいそう!!ルーシィのせいで・・・ルーシィのせいで・・・」
ルーシィさんも申し訳なく思っているようだ。ジュビアさんは星霊たちをかわいそうに思い泣いてたけど別にルーシィさんのせいではないと思いますよ?
「いえ、それは大した問題ではないのですが・・・」
そう言ったバルゴさんの声はいつもよりトーンが低い。どうしたのかな?
「何かあったの?」
「・・・」
レビィさんの問いにバルゴさんは答えない。
「星霊界が滅亡の危機なんです。皆さん、どうか助けてください」
「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」
バルゴさんは頭を下げながらそう言う。それを聞いた俺たちは驚愕した。
「へ!?」
「なんだと?」
「そりゃあ一体・・・」
「どういうことですか?」
ルーシィさん、エルザさん、グレイさん、俺が事情を飲み込めずに質問する。
「星霊界にて王がお待ちです。皆さんを連れてきてほしいと」
「おーし任せとけ!!友達の頼みとあっちゃあ!!」
ナツさんが星霊界を救うためにとそう言う。
「待って!!星霊界に人間は入れないはずじゃ・・・」
ルーシィさんはバルゴさんに質問する。じゃあどうするのかな?
「星霊の服を着用すれば星霊界にて活動できます」
バルゴさんそう言い少し後ろに下がり両手を広げる。
「行きます」
「ちょ・・・まだ心の準備が・・・」
ルーシィさんのそんな声などお構いなしにバルゴさんは魔法陣を展開する。その魔法陣が光を放ち俺たちを包む。
「「「「「「きゃああああああ!!」」」」」」
「「「「「うわああああああ!!」」」」」
そして、俺たちは星霊界へと飛ばされたのであった。
「「「「「「「「「「「うわああああああ!!」」」」」」」」」」」
空に空いている穴から地面へと落ちていく俺たち。落ちた場所に立ち上がり辺りを見回すとその光景に驚かされる。
「ここが星霊界?」
「わぁ・・・綺麗」
「なんだか神秘的・・・」
ルーシィさん、ウェンディ、俺が辺りを見回しながらそう言う。俺たちの周りには星がキラキラと舞っており、立っている通路の下には青い綺麗な海が広がっている。
その海から俺たちのいる場所を囲むように数本の柱が立っており、すぐ近くにはさらに続く道とゲートがあった。
しかし、俺たちがいる場所はこの空間の中にある1つの星に過ぎない、周りにはたくさんのカラフルな星が宙に浮いていた。
「よく来たな、古き友よ」
俺たちが星霊界の景色に目を奪われていると目の前に巨大な人が現れる。それは顔に大きな髭が生えていて、体には緑色の鎧を纏っていた。そして、頭には白い角がついていて、額には金色の星がくっついている。
「あ・・・」
「でっか!!」
「髭!!」
その巨大な人を見てルーシィさん、ナツさん、ハッピーがそう言う。
「星霊王!!」
ルーシィさんが1歩前に出てそう言う。あれが星霊王なんだ、個性豊かな星霊たちをまとめてるだけあってオーラがあるというか威厳がすごいというか・・・
「お前がここの王か?」
「「「お前って言った・・・」」」
エルザさんが星霊王にお前とか言うので俺とウェンディとレビィさんは驚いてしまう。エルザさんに恐怖心はないのでしょうか?
「いかにも」
「星霊界が滅亡の危機って!?」
ルーシィさんがバルゴさんから聞いたことを星霊王に確認する。星霊王はしばらくルーシィさんを黙って見つめたあと、突然「ニカッ」と歯を見せて笑う。
「え?」
意味がわからずにいるルーシィさん。星霊王はそんな俺たちに対して話を続ける。
「ルーシィとその友の時の呪縛からの帰還を祝して・・・宴じゃあ!!」
「「「「「「「「「「「わぁぁぁ!!」」」」」」」」」」」
星霊王がそう言うと、その前にルーシィさんが契約しているたくさんの星霊たちが大騒ぎしながらやってくる。
「「「「「「「「「「「・・・え?」」」」」」」」」」」
何が起きたのかわからずにぽけ~としてしまう俺たち。
「滅亡の危機って!?」
「テヘッ」
「何ー!?」
ルーシィさんがバルゴさんに質問するとバルゴさんは首を傾げてオチャメに笑う。ルーシィさんは騙されたことに気づいて大声を上げる。
「ガッハハハハッ!!MO~騙してすまねぇっす!!騙されてポカ~としてるルーシィさん、しかも星霊界コス最高!!」
「驚かせようと思ったエビ!!今からでも、宴用にカットが必要とあらばお任せエビ!!」
ルーシィさんの星霊服姿に興奮するタウロスさんとハサミをカチャカチャいわせるキャンサーさん。
「ルーシィ様たちの帰還を祝して私たちなりに考えていたのです」
「みーんなでお祝いしたかったけど、いっぺんには人間界に顕現できないでしょ?」
「だから、皆さんの方を星霊界に呼んだんです、すみません」
カプリコーンさん、琴座の星霊のリラさん、アリエスさんがそう言う。
「今回だけだからな?ウィーアー」
「そう、特別よ」
「「ピーリピーリ」」
スコーピオンさん、アクエリアスさん、ジェミニがそう言う。
「なーんだそういうことか!!」
「そういうことなんですからしてもしもし!!」
「びっくりさせやがって!!」
状況を理解したナツさんとグレイさんはサジタリウスさんと肩を組み合ってすでに宴に入る気満々だ。
「さぁ、僕の胸に飛び込んでもいいよ!!ルーシィ!!」
「もう!!」
ロキさんは相変わらずのプレイボーイみたいだ。ルーシィさんはそんなロキさんの言葉と星霊たちが自分たちのためにこんな場を用意してくれたことに嬉しくて顔を赤らめてる。
「さぁ、今宵は大いに飲め!!歌え!!騒げや騒げ!!古き友との宴じゃあ!!」
「「「「「「「「「「「わぁぁ!!」」」」」」」」」」」
星霊王はどこからか扇子を持ち出しそう言う。俺たちはそういうことならとギルドの時と遜色なく騒ぎ始める。
「元気だったか?」
「試験は残念だったね」
グレイさんとロキさんは仲がいいらしく、グータッチをして再会を喜び合う。
「ホロロギウムさん!!」
「お久しぶりで~す」
「おやおや、これは」
ウェンディと俺は天狼島でのハデスとの戦いの時にウェンディを助けてくれたホロロギウムさんのところにやってくる。
「あの時は、どうもありがとうございました」
「いえいえ、礼には及びません」
お礼を言うウェンディとそう返すホロロギウムさん。
「でも・・・あの・・・」
「次は服も一緒に助けていただけると嬉しいです」
ウェンディは助けられた時に服が脱げてしまったことを思い出して顔を火照らせていたので俺が代わりにそう言う。もし俺みたいに目が異様にいい奴が近くにいたらウェンディの裸を見られちゃったかもしれないし・・・
「いや・・・あれは・・・その・・・」
「失礼しました!!と、申しております」
あたふたするホロロギウムさんの後ろでルーシィさんがそう言う。いつも代弁してもらってるからそのお返しって奴ですね。
「いつかの、ルーシィと合体した女ね?」
「合体って・・・」
違う場所ではアクエリアスさんとジュビアさんが何やら話している。
「男はできたかい?」
「いえ・・・その・・・」
アクエリアスさんの問いにジュビアさんは顔をうつむかせる。
「あ~ん?情けないねぇ。そんなんじゃルーシィみたいになっちゃうよ」
「どういうことよ!!」
アクエリアスさんがジュビアさんに言っている声が聞こえたルーシィさんはプンプンしている。そんな口聞いてるとあとでアクエリアスさんが怖いんじゃ・・・
「わぁ!!すっごい!!見たことがない本ばっかり!!」
レビィさんが棚いっぱいに詰まっている星霊界の本を見て目をキラキラさせている。
「ホマ!お土産に一冊だけ」
「え!?」
クル爺さんの嬉しい提案にレビィさんはさらに目を輝かせる。レビィさんはどの本をくれるのかとワクワクしながらクル爺さんに視線を向ける。
「グゥー・・・グゥー・・・」
「寝た!!」
そのクル爺さんは鼻提灯を作って眠ってましたけどね。
「大丈夫!!考え中だから」
ルーシィさんは驚いているレビィさんにそう言う。あれで本当に考えてるのかよ。
「ププーン」
「プルー!!」
「そういやこれも星霊だったわね」
「これって・・・」
ハッピーたちはプルーと遭遇していた。シャルルがこれとか言っているのに呆れているのは珍しくセシリー。シャルルは辛口だからセシリーみたいなのがいると突っ込みが減っていいよな。
「「「「「「「「「「「「ププーン」」」」」」」」」」」」
「わぁ!!いっぱいいる!!」
「すっご~い!!」
「きゃあ~!!ハハハッ」
ハッピーたちはいつの間にか現れたたくさんのプルー・・・じゃなくてニコラに持ち上げられて楽しそうに笑っている。
「「ニコラはたくさんいるものだよ」」
そう言ったのはジェミニ。ジェミニも見ようによってはニコラと大差ないよな。
「エルザさん!!MO相変わらずナイスバディで!!」
「そうか?」
テーブルで飲み物を手にとっていたエルザさんにタウロスさんが目をハートにしながら近づいていく。
「ちょっと跳び跳ねてくれませんか?」
「なぜだ?」
タウロスさんのいやらしいお願いにエルザさんは真顔で質問する。エルザさんのそういうところがらしいですよね。
「あの星霊嫌」
「私もです」
レビィさんとウェンディはエルザさんやルーシィさんのような胸のふくよかな女性が好みのタウロスさんに苦手意識を持っているようで、2人は胸を押さえてそう言っていた。
「うめぇ!!」
「おいしい!!」
ナツさんと俺はテーブルの上に広げられているたくさんの料理をいただいている。
「なんだこの食いもん!!」
「なんて名前なんですか?」
俺たちはあまりにもおいしくて料理名を聞いてしまったが、
「蟹のペスカトーレ、星屑バター添え」
ナツさんの食べているパスタの名前を教えてくれたのはキャンサーさん。
「そっちはハマルソースの子羊ステーキです」
俺が食べているお肉の名前を教えてくれたのはアリエスさん。つまり、ナツさんと俺は2人のお仲間さんを食べていたわけで・・・
「ごめんなさい!!」
「すみません!!」
罪悪感で一気に食欲が失せてしまった。聞かなきゃよかった・・・
「それにしても不思議なところだよな?」
「あたしも星霊界がこんな風になってるなんて知らなかった!あたしのプルーどれだろう・・・」
グレイさんとルーシィさんはたくさんのニコラに囲まれてそんな話をしていた。
「それは当然、いくら古き友といえどここに招いたのはそなたが初めて」
星霊王はルーシィさんを見ながらそう教えてくれる。それを聞いたルーシィさんは嬉しそうに顔を緩ませる。
「それだけ認められてるってことだな」
「ちょっと!!何してんの!?」
グレイさんがルーシィさんの頭を撫でていると後ろからジュビアさんが怒ってそう言う。焼きもちですね、わかりますよ。
ポロロン、ポロロン、ポロロン♪
皆さんが盛り上がっていると琴座の星霊のリラさんがハープを奏でながら歌い始める。
その歌に合わせてナツさんや星霊たちが踊り始め、グレイさんは用意された料理を頂き、ジュビアさんとアクエリアスさんは恋ばなに花を咲かせ、ウェンディと俺はキャンサーさんに色々な髪型へとヘアアレンジしてもらっている。
他にも、サジタリウスさんとエルザさんが何かを話ながらサジタリウスさんがショックを受けていたり、ハッピーとシャルル、セシリーはニコラやたくさんいる星霊たちとダンスをし、星霊王とルーシィさんは静かにリラさんの歌に聞き入っていた。
「ありがとう・・・みんな!大好き!!」
ルーシィさんはリラさんの歌に感動したのか涙を流し、星霊王は静かに微笑んでいた。
それからしばらくして・・・
「存分に楽しんでしまった」
エルザさんは今日1日を振り返ってそう言う。
「こんなうめぇもん食ったことねぇよ!!」
「食ったのか?食ったのかお前ぇ・・・」
「お・・・鬼ですねグレイさん・・・」
グレイさんがお腹をポンポン叩きながらそう言ったのでナツさんと俺は目に涙を浮かべながらそう言った。
「本当にこれ、もらっていいの?」
「私、この服欲しいです!!」
レビィさんはクル爺さんから星霊界の本をもらって嬉しそうにしており、ウェンディは自分の着ている服を見ながらそう言う。
「変なプルーが離れないよぉ・・・」
「そんなプルーもいるんだね~」
ハッピーに泥棒髭のニコラがすりすりとくっついており、セシリーはそのニコラを見てそう呟いた。
「あっちも妙に気が合っちゃって」
「苦労してんだね、あんた」
「アクエリアスさんこそ」
シャルルの視線の先にいるのは握手をしているジュビアさんとアクエリアスさん。2人とも水の使い手だし、気があっちゃったんだね。
「古き友よ。そなたには我々がついている」
「うん!!」
星霊王に笑顔でうなずくルーシィさん。
「これからもよろしく頼むぜ!!」
「いつでも私たちを呼んでください」
「またギルドに顔を出すよ」
「皆さん、これからもルーシィさんをよろしくお願いします」
他の星霊たちも各々の想いを伝える。俺たちはそれに笑いながら答える。
「では、古き友に星の導きの加護があらんことを」
星霊王はそれだけ言うと姿を消してしまう。
「本当にお前は星霊に愛されているな」
「みんな、最高の仲間だよ!!」
エルザさんの言葉にルーシィさんは照れたように答える。
「さぁて、大分遊んじまったし、帰ったらたっぷり修行しねぇとな!!」
「そうだ!!3ヶ月で他のギルドの奴等に追い付かねぇと!!」
「それに新しい魔法も自分の物にしなくっちゃ!!」
「打倒剣咬の虎だよ!!」
ナツさん、グレイさん、俺、ハッピーは3ヶ月後に控えた大魔闘演舞に向けて気合いを入れ直す。
「そいえば1つ、いい忘れていたことが」
「ん?」
どうやらバルゴさんが俺たちに伝え忘れていたことがあるらしい。
「星霊界は人間界とは時間の流れが違うのです」
バルゴさんは淡々とそう告げる。それってつまり・・・
「まさかそれって・・・こっちでの1年が人間界での1日!!みてーな!?」
「夢のような修行ゾーンなのか!?」
「それなら他のギルドに追い付くことなんて造作もないですね!!」
ナツさん、グレイさん、俺は期待に胸を膨らませる。
「いいえ。逆です」
逆?それって・・・
「星霊界で1日過ごすと、人間界では・・・
3ヶ月経ってます」
「「「え?」」」
バルゴさんの非常な宣告に俺たちは呆然とするしかなかった。
人間界にて・・・
俺たちは星霊界から無事に帰還する。帰ってきた俺たちの目の前には海と誰もいないビーチが広がっていた。
「みんなー!!」
呆然とする俺たちの元に取り残されていたジェットさんとドロイさんが走ってくる。
「待ちくたびれぜ!!」
「大魔闘演舞はもう5日後だぜ?すげぇ修行してきたんだろうな?」
期待の眼差しで俺たちを見る2人。俺たちはそれに誰1人答えない。
「「「終わった・・・」」」
そう言って前のめりに倒れるエルザさん、ナツさん、グレイさん。
「うぇぇぇぇん!!」
「もうダメだぁーーーーー!!!!」
その場に座り込み泣き叫ぶウェンディと諦めをみせる俺。
「ひげぇぇぇ!!時間返せぇぇぇぇぇ!!」
ルーシィさんはその場にいない星霊王に対して大声で叫ぶ。かくして、妖精の尻尾3ヶ月の炎のトレーニングは幕を閉じた。実質修行時間、約6時間・・・大魔闘演舞まで、あと5日・・・
後書き
いかがだったでしょうか。
星霊界で1日過ごすと人間界で3ヶ月ってことは、シリルたちが7年間凍結封印されてた間の星霊たちの過ぎた時間は体感的には28日ほどなんですね。
次回もよろしくお願いします。
ページ上へ戻る