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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士

作者:改造人間
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SAO
  プロローグ

 
前書き
やぁぁぁぁぁってやるぜぇぇぇぇぇっ!!!!! 

 
帰り道


「いつも言っているよね? みだりに女の子に手を出すなって」

歩道の横で排気ガスを撒き散らしながら行き交う車に対し、不快感を覚えながら、突然俺の隣を歩く姉貴は言った。

はっきり言って今の姉貴の言葉の方が排気ガスより不快だ。
そんな俺の心情など知りもせず姉貴のありがたーいお説教は続く。

「だいだい一真は節操がないのよ。この間だって(以下略)」

「だー!、もうわかってるって! うるさいなぁ! ちょっと学校の友達とゲーセンで遊んだだけだろ!」

よくもまぁ、こんな下らない原因に対して説教のネタがつきないものだ。 無駄に感心するよ。
見た目は美少女だが心は正しく鬼だな。
そんな事を胸の内で秘かに悪態つくと、姉貴は訝しげに睨みつけてきた。

「なに?」

「なんでもねーよ」

俺は冷や汗を隠すために咄嗟に顔を背けた。
恐ろしい。少しでも気を緩めば心を見透かされそうだ。
姉貴は、「・・・・そう」と一言だけ返すと直ぐにいつもの喜びといった感情とは無縁そうな堅い表情へと変わる。
これではせっかくの美女が台無しだろうに。

弟の俺が言うのも何だが姉貴は本当に綺麗だからな。
俺の一つ年上の姉、結城明日奈。
陽射しに照らされ傷一つない細身の腕と小ぶりの顔の白い肌が一層目立ち、桜色の唇が華やかに彩りを持っている。
さらにその榛色の瞳は今にも人を吸い込んでしまいそうな力がある、気がする。
それほどまでの美少女が姉となると思春期真っ盛りの中学生二年生の俺には非常に接しにくい。まあ、他にも理由はあるが。
それに対し俺の容姿は、はっきり言って普通だ。
姉貴の美貌に全く似つかない極平凡的な顔で少し危ない鋭い目付き、同じなものは榛色の眸と栗色の髪だということぐらいだ。



「もう、何ボーッとしてるの。信号赤よ赤」

「うわっ、本当だ」

危うく信号無視するところだった。
道路へと踏み出そうとしていた足を慌てて引っ込める。
その様子に姉貴は溜め息をつくと

「全く、一真は成績は良いんだから、他の事もしっかりしないとダメでしょ! 結城家の人間なのだから」

「・・・・チッ、へいへい。分かりましたよ!」

また御家がらの話ですか・・・・・・
信号の色が青に変わるまでイラだちのあまり足踏みをしてしまう。
なんせ結城家は俺の脳内禁句用語指定の一つになるほど聞き飽きた最悪な言葉だ。
エリートコースだかなんだか知らないが、俺を巻き込むなっつーの。
だいだい次男で末っ子の俺に出番などあるのだろうか。
長男の浩一郎兄さんは頭も良くて俺への理解もあって最高の兄さんだけど、一々兄さんを使って比べられるのは腹が立つし、姉貴は言うまでもなくうるさい。恐らく母さんにでも似たか。
まあ要するにわがままなだけだ。自分でも分かってるんだがどうにも納得したくない・・・・・・・・・・
信号が青に代わり足を再び進める。
するとすれ違いざまに男二人の話し声が聞こえた。


「お前、ちゃんとSAO手に入れたか?」

「あったりまえよ! こっちなんかSAOやるためにハードを慌てて揃えた程だしな」

「SAO」その名前に俺は強く反応し文字通り体をビクッと震わせた。
それを見た姉貴が、「どうしたの?」と心配そうに聞いてくる。

「な、なんでもねーよ。はーやく帰ろーぜ」

「そ、そうね」

思わず声が裏返ったが姉貴は特に怪しいとも思わなかったらしい。
言及される事もなく無事にその場を凌げた事に俺はそっと胸を撫で下ろした。
SAOという俺が唯一自由になれる世界に行くために。

姉貴にも、誰にも知られる訳にはいかない。
ソードアート・オンライン、通称SAOとはVRMMOという世界初のジャンルを冠したゲーム。
己の体を現実のように仮想世界という巧妙に作られた世界で広大なフィールドを冒険し、モンスターを狩りつくし自由に動き誰にも邪魔されずにいられる正に夢のゲーム。
そのゲームを手に入れる為に俺は親を騙し金曜日の学校の帰りで長蛇の列を並びまくったかいあって俺はSAOを、俺のさい~っこうの居場所を手にしたのだ。

そしてこのゲームを体験プレイしたベーターテスターの評価も凄まじいものである。

「開始は明日か・・・・」

そう呟きながら空を見上げる。すると額に白い液体が落ちてきた。

「って鳥のフンじゃねーか!」

さっきまでのシリアスな雰囲気を返せ、この鳥!
姉貴に冷ややかな目で見られたんだけど泣いていいよな!?  
 

 
後書き
はい、という訳でソードアート・オンラインの小説始まります!主人公のメインヒロインは女となったキリトです!

可愛く描きますよ~


作者は思った。一度で良いからキリトを女にしようと!

 
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