ソードアートオンライン ~蒼き神速使い~
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番外編
SAO
1 とある休日 〈上〉
「あーあ」
特にやることもない休日。
俺とナツは宿でのんびりと寝そべっていた。
「ソラー。つまんないよー」
「俺に言うなよー」
本日8回目のやり取りとなるこの会話もほかの7回とさして変わりなく。
やることがないこの状況で面白い会話もできるはずがなくてただ寝そべることしかできなかった。
「よし。やることないから街に行こう」
「街で何するのー?」
「・・・・・・・」
そう。べつに街に行ったってやることはないのだ。
「じゃあダンジョンにでも遊びに・・・」
「行くしかないね」
と二人して立ち上がり部屋のドアを開ける。
「・・・・・」
「・・・・・」
暑い。ただひたすらに、暑い。部屋に閉じこもって居たくなるような暑さ。
これさえなければと思うがもう後戻りはできない。
「と、とにかく早く行くぞ」
「・・・うん。早く行こうか」
ものすごくテンション低めだったが、とにかく部屋を出て適当な層のダンジョンへ向かった。
「えいやっ!!」
幾分かダンジョンの中のほうが涼しくてそれゆえにナツも少しは元気になった。
・・・お前はどうなんだって?
全然元気じゃないに決まってるだろう?
とりあえず襲ってきたモンスターは全部ナツにお願いし、俺はのんびりとその姿を見つめる。
・・・相変わらず凛々しい姿でございやすね。まあ、そんな姿と性格のギャップがかわいいなんていうのはまだまだ抵抗がいる。(そんなことそもそも言わないし)
ふと何かに気付いたのかナツはクルリと右を向いた。
それにつられて俺もそちらを見ると。
なるほど。
おかしな岩があった。たぶんその先にはお宝がある。
ナツも同じ判断のようで、
「ソラ・・・どうする?」
と俺に選択権を渡した。
「・・・とりあえず、いってみよう」
そういうと俺たちは岩のほうへ向かった。
何の変哲もない岩だがいろいろと探してみると小さな窪みがあった。
「何かのトラップかもしれないから、ナツは下がってろ」
そういうと俺は窪みの中に指を突っ込んだ。
カチンッ!!
軽快な音とともにゴゴゴゴと岩が動き出した。
「・・・セーフ」
トラップではないとわかったが、それでもこの空間の先は何が待っているかわからない。
俺とナツは二人並んで岩の扉をくぐるとその先の空間へと足を踏み出した。
後書き
というわけで番外編です。
時系列的にはラフコフ関係が終わった数日後ぐらいですかね。
初めての上下の形で出してみました。楽しいですねこれ。
ちなみにまったくといっていいほど関係ありませんが勉強のし過ぎで夢の中でも数学の問題が出てきました。受験生だって息抜きしなきゃこうなりますよ。
次回は中になるのか下になるのかわかりませんがお楽しみに。
以上旅猫でした。
またね!
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