戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十六話 日高中佐!作者はお茶が好きだ!!その九
「もう聞いてるわね」
「ああ、一応な」
「聞いてるぜ」
二人はこのことにはかなりどうでもいいという感じで答えた。
「飲んでどのお茶か言う」
「そうした勝負だよな」
「所謂お茶利きか」
「酒利きのお茶バージョンだな」
「そうよ、お茶の種類は紅茶よ」
このお茶でというのだ。
「それでいいわね」
「ああ、いいぜ」
「紅茶好きだしな、俺達も」
「お抹茶でも麦茶でもいいけれどな」
「紅茶も大歓迎だ」
「そっちもな」
「ならいいわ、では勝負よ」
「負けはしない」
日高も言った、二人に対して。
「決してな」
「ああ、あんたが今回の相手か」
「日高中佐だよな」
二人はその日高にも顔を向けて彼にも声をかけた。
「最近こっちのちっちゃいのとばかり相手してるけれどな」
「あんたもいるんだよな」
「じゃあ二対二か」
「これからずっとこの勝負か」
「ずっとではない」
日高は二人に冷静に返した。
「君達は今回で敗れるからだ」
「それで連載終了ってか」
「次回から路線変更っていうんだな」
「日帝衆による健全教育作品のスタート」
「そんな風になるっていうんだな」
「その通りだ、君たちは敗れてだ」
そのうえでとだ、日高は二人にさわに話した。
「心を入れ替えて清く正しく美しく生きるのだ」
「へっ、そんな生き方御免だぜ」
「酒に女に博打だ」
二人は日高にも言うのだった、自分達の生き方を。
「イカサマで金儲けて酒飲みまくって美女に囲まれて」
「そうして楽しく生きるんだよ」
「そんな坊さんみたいな生活何があ楽しいんだよ」
「ハーレムだよ、ハーレム」
「人生は酒とハーレムだよ」
「ギャンブルでも儲けてな」
「パオオン(やっぱりこいつ等ゴミだよ)」
「アウアウ(その通り)」
象とアシカまでもが二人を見て言うのだった。
そして他の動物達もだ、二人を完全に汚ないものを見る目で見ていた、勿論二人もそれに気付いて彼等に言い返す。
「うっせえ畜生共」
「何だよその目は」
「俺達は言うならジャングル大帝だぞ」
「ターザンみたいな存在なんだぞ」
自画自賛から言うのを忘れない。
「その俺達にそんな目を向けるのかよ」
「ふてえ畜生共だな、おい」
「日帝衆ばかり褒め称えやがって」
「敵を褒めるな、敵を」
「俺達はヒーロー様だっての忘れるなっての」
「いい加減にしねえとステーキか鍋にして食っちまうぞ」
動物達にも悪態をつく二人だった、だがその悪態の間にお茶の用意が出来てだ。今回の勝負がはじまった。
瞬は日高と共に紅茶を飲んでだ、そのお茶を当てた。二人もだ。
「アッサムです」
「アッサムだと思います」
「ああ、これベンガルだな」
「ベンガルの葉だな」
両者はそれぞれ言った、そしてだった。
審判役のイギリスから助っ人に来たお茶通の貴族リチャード=ブルックリン伯爵がまずは日帝衆の二人に言った。敬愛する人達を見る目で。
「正解です」
「はい」
そしてだ、ジャスティスカイザーをスポーツマンシップを欠片も守らない、イギリスで一番嫌われるタイプを見る目で見つつ二人にも告げた。
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