| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

高校生エレクトローター

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

三十四話 歴史(ヒストリー)

 
前書き
化学基礎の勉強中。
夏休みだからもっと楽しもーーー 

 
萩原下中学校。
この学校は80周年を迎えるらしい。校舎はそうボロくはないが、校歌などの掲示物には年季が入っているものが多い。
特に中学校なのに校庭が広大な広さを持っている。横で150メートルくらいはあるだろう。
校舎を紹介していくと、A棟はほぼクラスルームで埋まっていて1年から4年までのクラスがある。
2020年に導入された中学4年制度は意外と続いている。最近の青年は青年期がながく、ピーターパンシンドロームになってしまうものが多い。熟成するために学生時代を1年増やしたのだ。
クラスは1学年4クラスでAクラス・Bクラス・Cクラス・Dクラスの4つに分かれている。
1クラス約35人。もう普通の中学校とほぼ変わらない。
B棟は教科棟だ。調理室に理科室、技術室などの教室がある棟だ。
C棟は職員室、2Fに購買などのスペースがあり、3Fには大きい図書室が設置されていた。

実技棟によって見たが、やはり雰囲気が違かった。クラスが授業しているはずなのにとても静かだった。実技棟だけ何か新鮮な感じがした。ずっとここにいたいと思った。

そろそろ見回りも飽きてきたので、図書室に行くことにした。、


・・・

C棟の3階まで来た。

ここか。

意外と図書室話大きかった。階のほとんどが占めていた。
いまは授業中なので、生徒はだれ一人いなかった。いるのは秘書さんくらいだけだ。

「自由に見てまわろ。」
加奈は静かな声でそう言った。

一人で見て回ることにした。
たくさんの書物がある。こういうところは嫌いじゃない。いろいろ見てまわる予定だったが、広翔はすぐに本を手にした。

「日本軍の証」

いまどきはやらないような題名だったが、広翔は日本軍という名前に引き寄せられた。
そう、自分は日本軍にいた。そしてまだ所属しているはずである。そのことを思い出した。



------


創設1871年

1894年、日清戦争
1904年、日露戦争
1914年、第一次世界大戦
1937年、日中戦争
1939年、第二次世界大戦
1941年、太平洋戦争
1968年、日仏戦争
1989年、東アジア出兵
1996年、日米冷戦
2005年、九州防衛戦
2016年、第三次世界大戦

年表が目次に書かれていた。
広翔が知っていたのは九州防衛戦からだ。それから前の戦争は話すら聞いたことがなかった。
広翔はこの本に興味がわき、いすに座り込んで読むことにした。

・・・

九州防衛戦

アジア最強帝国と言われていた中国が日本の領土を奪う奇襲をかけたのだ。
爆弾を投下、多くの人々が犠牲になった。北九州はほぼ焼け野原になり、生き残った人々はその地を離れた。
結果的には日本が勝ったが、世界の戦争の火種となる事件となってしまった。
その後世界各国で領土争いや内戦が絶えなくなってしまっていた。


九州防衛戦以降、日本は軍事的に強くなっていた。
爆弾や戦闘機が兵器ではなく、人間の能力が兵器となる時代だった。
国は能力者の育成に力を入れ、軍事費の半分近くを設備などに費やしていた。
能力者の多さ、強さが国の戦争の強さになているからだ。


第3次世界大戦

日本は10年近く平和を保っていたが、世界の現状は残酷だった。世界の寒冷化により食料が不足し、内戦、国同士の戦争が続いていたのだ。戦争、また戦争で負のスパイラルを起こしていた。
第三次世界大戦のきっかけは中国の肥大化によるもので、ヨーロッパの国やアメリカによる領土支配のためにかけた戦争だった。日本も協力し、中国から権利を奪おうとした。
しかし結果は大敗。中国の人口と能力者の多さは比例し、相当の力差があり大敗した。
すごい量の死傷数になり、中国はどんどん肥大化していった。


実は広翔は戦争に参加していた。
当時は8歳くらいだっただろうか。





 
 

 
後書き
感想と評価お願いします。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧