戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十六話 日高中佐!作者はお茶が好きだ!!その一
戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第二十六話 日高中佐!作者はお茶が好きだ!!
瞬は項垂れて西郷の前にいた、言葉もない。周りにいる日帝衆の者達もその彼女に何と言っていいかわからない。
だがその彼女にだ、西郷は暖かい声で告げた。
「大将、次も頼むでござる」
「元老、それでは」
「勝敗は時の運でごわす」
これが西郷の言葉だった。
「敗れることもあるでごわす」
「返す言葉もありません」
「それよりもでごわす」
敗れた、それよりもというのだ。
「卑怯卑劣に走らず正々堂々と全力で戦うこと」
「そのことがですか」
「日帝衆のあるべき姿でごわす」
例え敗れてもというのだ。
「これは武士の勝負でごわす」
「武士だからこそですね」
「卑怯卑劣に走らない」
それこそがというのだ。
「最も大事でごわすから」
「だから私は、ですか」
「次も頼むでごわす」
「有り難きお言葉」
「勝つことが全てではないでごわす」
西郷は何処ぞの二人とは全く違うことを言った。
「武士道があってこそでごわす」
「清く正しくですね」
「勝負をし勝つ」
まさにそれこそがというのだ。
「人としてあるべきだからでごわす」
「では私は」
「早く海軍衆大将の服に着替えるでごわす」
ここでも優しかった、西郷の言葉は。
「話はそれからでごわす」
「わかりました」
瞬は今は陸軍衆の敬礼で応えた、今はまだ陸軍衆大将の軍服を着ているからだ。だがその軍服をだ。
自身の更衣室で着替えた、女性用の。軍服を脱ぐとスタイルは小柄ながらよく胸が大きい。ブラとショーツはピンクで可愛いデザインだ。ショーツの前の方には小さなリボンも付いている。ソックスは白だ。
そこから黒と金の詰襟の海軍衆の軍服になってだ、西郷の前に戻り海軍衆の敬礼をした。そしてその瞬に。
西郷は微笑みそのうえでこう言った。
「では今回の作戦でごわす」
「はい」
瞬は最後のその言葉に確かな顔で応えた。
「それは」
「日高中佐が出るでごわす」
西郷はまずは出撃する者の名を言った。
「日高文彦中佐でごわす」
「そして私ですね」
「そうでごわす」
西郷は瞬にも告げた。
「頼んだでごわす」
「わかりました」
「そしてでごわすが」
西郷はさらに話した。
「戦いの場は南紀白浜アドベンチャーでごわす」
「和歌山のですか」
「作者が二回行ったことがありもっそ」
「それが今回の戦場に選ばれた理由ですか」
「作者は関西人でごわす」
大阪生まれの奈良育ちだ。
「それで勝負の場もでごわす」
「常に関西なのですね」
「この日帝衆の本拠地も京都でごわす」
その関西のだ。
「だからでごわす」
「戦場も関西となっているのですか」
「悠木大将も関西人でごわすな」
「はい、八条学園高等部の二年生です」
あの二人と同じ学校の同じ学年であることは誰にも言わないことになっているので西郷にも言えない、そして西郷も聞かない。
「神戸に生まれました」
「そうした事情だからでごわす」
「関西が戦場になっていますね」
「その場所を選んでいるでごわす」
「それで今回は」
「南紀白浜ワールドサファリパークでごわす」
そこに決まったというのだ。
「健闘を祈るでごわす」
「あの場所は確か」
南紀白浜のそこと聞いてだ、瞬は言った。
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