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インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら

作者:しばいぬ
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第4話《俺、ラウラの写真を撮ったら・・・かき氷を食べるんだ・・・》

 
前書き
下書きチェックマスつけ忘れで一時期公開されてた、公開されて後悔ってね。
前回の最後辺りの無理矢理さはひどい気がする。
そして、千冬姉との会話を初めてかいた。 

 
7月頭、IS学園1年は花月荘と言う旅館に向かっていた。

今日から三日間は、校外特別実習時間-臨海学校である。

三日間の日程のうち、最初の一日は丸々自由時間。近くには海があるため、海に入る生徒が大半だろう。

それにしても、学校でプールがある日に限って気温が下がるというジンクスを持っているのは、俺だけだろうか。

そんなのジンクスを振り払い、今日は雲のあまり無い空、日に少しの間当たると、汗がにじむ程の気温である。

そんなことより、学校のプールは最終的に、プールで暖まりたくなる。どうしてあんな寒くなるのだろうか。

トンネルを抜けると遠くに海が見えた。陽光を反射し煌めいている。

学校で『人工流れるプール』とか言って、皆でプールを回る奴があったけど、6年になるとそれは恥ずかしかった。

「そろそろ目的地に着く。全員ちゃんと席に座れ」千冬姉がそういうと、今まで騒がしかった車内がさっと静かになる。

それにしても、小学校のプールと言うものはーーーー

と、思考を巡らして(正確には酔わないように思考に集中して)いたら数分後、バスは旅館に到着した。

酔いに負け、ダウンしていた俺プラスアルファは、挨拶をする前に旅館内に運ばれた。












目が覚めたのは、バスがついてから一時間後、午前11時。

旅館の一室で、俺を含めた酔った人達が布団に寝かされていた。

おれはすっかりよいも覚めていたので、襖を開け、廊下にでる。

ーーと、ばったり千冬姉と出くわした。

「何だ、具合はよくなったのか。」千冬姉はいつもと変わらない、スーツを着ている。

「あぁ、どうも下を見すぎてたようで」そう、思考に集中するため、下を向いていた。策士策に溺れるとはまさにこの事・・・あ、違う?

「それにしても、お前のそのしゃべり方はどうにかならんのか。」

「仕方ないだろ、中身は男なんだから。」おれは小声で話した。ていうか千冬姉の喋り方もあまり女っぽくないだろ。

千冬姉の愛の重いチョップが繰り出される。

「お前はまず、一人称を直すことから始めろ。」千冬姉はあきれたように笑った。

「それから織斑、実習は明日からだ。今日は存分に羽を伸ばすんだな。」

千冬姉が俺の肩を軽く叩き、歩いていく。










「中身は男、か・・・」織斑千冬は、とても悲しそうな顔をした。




俺はトーナメントの事件から、ISをそれなりに乗りこなせるようになっていた。

そして『打鉄』を1機大破させてしまったが、『謎のISを撃破するために勇敢に立ち向かった』。と言う評価を貰い、なんだか皆からの視る目が変わった気がする。



ーー壮大な自作自演だ。



でも、それを口に出すことはできない。

当たり前だ。

・・・そして、その事は同時に。『スコールに弱味を握られている』と言うことになっていることに、俺はまだ、気づいていなかった。












俺は千冬姉の言う通り、存分に羽を伸ばすことにした。

更衣室は別館にあり、別館はそのまま海へと繋がっている。

俺は、誰もいない更衣室で水着に着替え、海へと一歩を踏み出した。

砂がめっちゃ熱い。俺は初代ド◯クエのように足踏みをしながら辺りを見渡す。

当たり前のように、皆が水着・・・いや、のほほんさんだけは着ぐるみだ。暑くねぇの?

それにしても、一年生四クラス。全員がいる、と言うわけではないだろうが、水着が被っている人をあまり見ない。これって結構すごい確率だよね。

「お!一夏ちゃんはっけ~~ん!!」

写真を撮りながら言い寄ってきたのは黛渚。新聞部でトーナメント事件のあと、すごい質問攻めにあった。もう、すんごいくらい。

黛さんはカメラを持って近づいて来た。もう、何か、嫌な予感がする。

「いんや~、一夏ちゃーん。いい水着着てるね~!あ、写真撮ってもいい?いや、もう撮ってるんだけどさ~あはははは!あ、この前は取材に協力してくれてありがとうねー。あれ、結構評判よかったんだよ~。それでね、今回は、一年生の代表候補生の水着を撮っておきたくてね!ほら、代表候補生ってかわいい子多いでしょ!?だから大きく写せばまた評判も駄々上がりだと思ってさー!それでもう、水着のメーカーだとかいろいろきいたの!セッシーも鈴ちゃんもシャルっちも写真を撮らせてくれたの!でもね!ラウラちゃんだけ恥ずかしがって写真撮らせてくれなくてね!無理矢理撮ろうとしたら関節技きめてきてさ!シャルっちがいなかったらどうなってたことか!それでね!趣向をかえてシャルっちに頼もうとしたんだけどさー、なんかラウラちゃんのそばにいるからラウラちゃんに阻止されちゃうんだよねー!んで!私はもうマークされちゃっているわけだからさ!ここで一夏ちゃんの出番って訳!ほら、一夏ちゃんはあの事件で何だかんだでラウラちゃんとも仲良くなったでしょ!?ってゆーか私、尾行してラウラちゃんとシャルっちと水着買うところみたからさ!だからそんな感じでラウラちゃんにこっそり近づいてさー、さりげなーくパシャッって写真を撮って欲しいんだよー!あ、勿論正面じゃないと意味ないし、ぼやけても駄目だから!これはね!新聞部の未来がかかっているの!いや!私の副部長という未来がかかっているの!だから!お願いしてもいいかな~!?て言うか断ったら新聞部の底力を見せてあげるんだから!んじゃ!私はもっとインタビューしないとだから!ラウラちゃんの写真、宜しくねぃーーー!!」ドドドドと、俺にカメラを強引に渡し、砂ぼこりを撒き散らし去っていく。

これがマシンガントークと言うものだろうか。いや、これはまさか。伝説のミニガントーク!?

いや、その前に『尾行』と聞こえたのは気のせいだろうか。いや、違う。

だが、頼まれてしまったからにはしょうがない。

女の頼みを断ってしまっては男が廃るってもんよ!女だけど!

去り際に聞いたことによれば、ラウラの写真を撮ればいいのだろうか。

意味を理解したとき、漫画だったら俺の背景にベタフラッシュが入るほどの衝撃が走った。

ーーラウラの写真!?

ラウラは、女の子らしい姿をしたことがないため、水着の試着時に相当恥ずかしがっていた。

そのラウラから・・・水着の写真を撮る・・・だと!?

ラウラは軍隊仕込みの体術を使う。そのラウラの写真・・・。

俺はカメラを強く握りしめた。

男にはやらねばならないときがある。それが・・・いまだ!

俺は、恥ずかしそうにシャルの後ろに隠れている、ラウラを見つけた。

俺は一歩を踏み出す。

その一歩は、王に忠誠を誓い、戦場へと赴く騎士のように凛々しかっただろう。

俺はふと、こんなことを考えた。

俺、ラウラの写真を撮ったら・・・かき氷を食べるんだ・・・と。






*





『La...♪』

銀色のISが、甲高い音をならしながら、空を舞っていた。

 
 

 
後書き
落ち考えないとおおおおおぉぉぉぉ <^p^> 
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