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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十五話 田中中佐!本当にやったぞ路線変更!!その七

「太平洋経済圏を築いてそれを指導している」
「特に日本が凄いですね」
「あの人達の指導で経済はさらに発展し治安は極めて良好」
「貧富の差はなく教育、福祉も充実」
「自衛隊は精強」
「子供達の目も明るいですね」
「日本を蘇らせた」
 真の意味でというのだ。
「それが日帝衆の実績だ」
「だから信頼があるんですね」
「もう世界レベルで」
「日帝衆のやることに間違いはない」
「そう思われてるんですね」
「その通りだ」
 まさにというのだ。
「君達とは全く違う」
「だからあの半島の再併合もですね」
「こんなの日本人の誰が賛成するんだ、ですけれど」
「日帝衆の主張ならですね」
「出来ると」
「間違いなく出来る」
 再併合、そしてその後の万全な統治がだ。
「日帝衆ならな。しかしだ」
「はい、再併合自体が」
「もう迷惑なことで」
「俺達も戦っている」
「そういうことですね」
「それがこの作品の主題だ」
 忘れられやすいそれであるのだ。
「だから君達もだ」
「ええ、やりますよ」
「主役の座を守る為にも」
 やはり自分のことしか考えない二人だった、再併合は迷惑な話だがそれは考えの中の一パーセントはある位だ。
 二人の戦う目的、それは。
「ボーナス貰って将来の就職もありますし」
「あとアイドルの写真集とDVDですね」
「そちらですね」
「じゃあ今回は」
「誰にしようか」
 二人はここでお互いに顔を見合わせて小声で相談をした。それが終わったから悪田部に向きなおってそのうえで言った。
「原史奈さんですね」
「あの人にします」
「スレンダーだけれど色気がある」
「そんな大人の人にします」
「わかった」
 悪田部も何ということはないという顔で答えた。
「その人だな」
「はい、そうしますんで」
「今回も勝ってきます」
「例え相手が誰でも」
「ライバルキャラでも」
 瞬はすっかりその位置になっていた。
「写真集とDVD頼みますね」
「そっちは」
「安心しろ、そうした約束は守る」
「こうした約束は、ですか」
「守ってくれるっていうんですね」
「政治の世界では時として約束は破られる」
 悪田部はその政治の世界に生きる人間として語った。
「特に口約束はな」
「騙し合い、ですか」
「狐と狸ですね」
「騙される方が悪い」
 常に騙す立場の人間の言葉だ。
「背中を見せる方が悪いのだ」
「ああ、背中からぶっすり」
「それもありな世界あんですね」
「刺した後は止めを刺すことだ」
 それも容赦なく、というのだ。 
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