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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another8 大輔不足

 
前書き
一方でフェイト達。 

 
自宅のマンションのリビングのソファに無言で座るフェイト。

フェイト「……………」

アルフ「フェイト、元気だしなよ。落ち込んでたって、大輔達が来るわけじゃあ……」

フェイト「分かってるよ。大輔が世界のために一生懸命頑張ってることくらい」

アリシア「フェイト……」

アルフ「じゃあ何でさ?」

フェイト「っ…どうして」

アルフ「うん?」

フェイト「どうして私じゃなくてアインスなのおおおおお!!!!?」

アルフ「落ち込んでた理由それ!!!!?」

フェイトの魂の咆哮にアルフは仰天した。

フェイト「大輔のファーストヒロインは私なのに!!どうしてフォースヒロインのアインスに宛てがわれるのおおおお!!!!?」

アルフ「えっと、多分。バランスを考えればアインスの方がいいんじゃ……」

フェイト「バランス!!?バランスって何!!?私もう何年も会ってないんだよ!!?」

アルフ「ああ、うん。それは分かるけどさ」

フェイト「うああああああ!!大輔に会いたい!!大輔に会いたいよおおおおお!!うわあああああ!!!!」

バンバンとテーブルを叩いて床をゴロゴロと転がるフェイト。

ブレシア「そんなに……」

大輔に会いたいのか、自分のキャラを放り投げてでも。

ルカ「すみませーん…って、フェイトさんどうしたんですか?」

ブレシア「大輔不足による禁断症状よ。それよりルカ。あなた一体どうしたの?」

ルカ「ええ、こちらの仕事も終わったのでこちらもそろそろ、現実世界防衛に」

その言葉に反応したフェイトは鬼気迫る表情でルカに迫る。

フェイト「現実世界防衛…?」

ルカ「うわあああああ…どうしたんですかフェイトさん?目がマジですよ……」

目が据わっているフェイトにドン引きするルカであった。

フェイト「現実世界防衛って何?まさか……」

ルカ「あ、はい。少ししたら大輔さん達の世界に行き、現実世界に現れるデジモンを…デジタルワールドに戻す作業を…」

フェイト「何でそれを早く言わないの!!!!もしかしたら大輔に会えるかもしれない…!!早く支度しなきゃ!!!!」

凄まじいスピードで自室に向かうフェイト。
残された面子はポカーンとなりながらフェイトが走っていった先を見つめていたのだった。



































ルカ「スバルー、義母さん。ただいま帰りました」

スバル「ルカさ…じゃなくて久々のルカ兄いいいいいいい!!!!」

ルカ「ぐはっ!!!!?」

必殺、ルカの嫁もといスバルダイブがルカに炸裂した。

クイント「お帰りルカ君。ほらスバル。猫みたいにルカ君に頬擦りしないの喉鳴らさないの」

スバル「ルカ兄~♪ゴロゴロ♪」

ルカ「相変わらず甘えん坊ですねスバルは」

猫のように甘やかすルカ。

スバル「ゴロゴロニャ~♪ところでルカ兄、お仕事終わったの?」

ルカ「ばっちりですよ。スバル、そろそろ支度を。現実世界防衛任務がゲンナイさんから来ることでしょう…不本意ですけど」

スバル「本当にね」

疲れ果てたように呟くルカとスバル。

ギンガ「お帰りルカ君。ゲンナイさんから連絡が来たよ。相変わらず自分だけは安全な池の中」

スバル「そのまま溺れちゃえばいいのにね」

満面の笑顔で爽やかに言い切るスバル。
元々自分達は本来なら人間としての一生を終えたはずなのにあの耄碌爺のゲンナイが仕事しなかったためにこんなことになってしまったのだ。

ルカ「まあまあ、2人共落ち着いて、今度海に連れて行って海の底に沈めるくらいで許してあげてください」

スバル「そうだね」

どっちにしろ死ぬだろうとツッコんでくれる勇者はいなかった。
ルカ達は大輔達の世界に向かうのだった。 
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